【老人ホーム探しに役立つ】住宅型有料老人ホームとは?
- 2024年06月03日 公開
- 2024年06月03日 更新

老人ホームへの入居を考えている皆様は、「元気なうちから入居するなら住宅型有料老人ホームがいい」という情報を見て、「住宅型有料老人ホームってどんな施設なの?」や「近くの施設を見に行きたいけど、住宅型有料老人ホームってどうやって探すの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?
この記事では、住宅型有料老人ホームの概要と他の老人ホームとの違い、選ぶときの注意点などをご紹介しています。ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者

株式会社エス・エム・エス
住宅型有料老人ホームとは?
住宅型有料老人ホームは、有料老人ホームの種類の一つで、入居した高齢者に食事や生活支援サービスなどを中心に提供する施設になります。
老人福祉法に定められる有料老人ホームには、介護保険サービスを直接提供する『介護付き有料老人ホーム』、介護が必要になった場合、外部の介護保険サービスを利用しながら生活を送る『住宅型有料老人ホーム』、介護が必要になった場合、退去することになる『健康型有料老人ホーム』の3つの種類があります。
住宅型有料老人ホームは、元気な頃から入居することができて、介護が必要(軽度の要介護状態)になっても介護保険サービスを利用しながら生活を継続できることから、幅広いニーズに対応している施設となっています。
それでは、住宅型有料老人ホームのサービスや料金体系について見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームで受けられるサービスとは?

このように住宅型有料老人ホームでは、食事サービスや生活支援サービスを中心に、その施設によって多様なサービスが提供されています。
それでは、それぞれのサービスについて見ていきましょう。
食事サービスとは?
住宅型有料老人ホームでは、朝食、昼食、夕食の食事サービスを受けることができます。
食事サービスを受けることで、食材の買い出しや調理、後片付けなどを行わなくても良くなります。
これまでに調理中に鍋を焦がしたことがある人や食材の買い出しが大変だと感じていた人、一人分の料理をするのが面倒だと感じていた人は、食事サービスがあることで安心した暮らしを送ることができるでしょう。
生活支援サービスとは?
住宅型有料老人ホームでは、洗濯、掃除、片付け、ゴミ出し、日用品の買い物代行、外出支援、通院付き添いなどの生活支援サービスも受けることができます。
生活の中でちょっとした支援を受けることで自立した生活を送ることができる人が多いので、多様なサービスが提供されています。
その他のサービスとは?
その他にも、日々を楽しく過ごすために、季節に合わせたイベントや運動・趣味活動などのレクリエーションなどが実施されています。
介護サービスを受けたいときは?
住宅型有料老人ホームでは、直接介護保険サービスを提供していません。
しかし、同じ建物で介護サービス事業所が併設されていたり、その他の介護サービス事業所を利用することができます。
もし介護サービスを受けたいときには、それらの介護サービス事業所と契約を結び、介護サービスを受けることになります。
医療を受けたいときは?
医療を受けたいときには、住宅型有料老人ホームの協力医療機関や近隣の医療機関を受診したり、往診や訪問看護を受けることになります。
住宅型有料老人ホームの費用

このように住宅型有料老人ホームの費用は、『入居金』と『月額費用』に分けることができます。
入居金は、入居時に賃料(家賃)の前払いとして支払う金額で、『賃料×想定入居期間』を基本として計算されています。
入居金を支払うことで、支払った金額から毎月賃料として支払う金額が減額され、毎月の月額費用を支払っていくことになります。
月額費用は、毎月支払う金額で、賃料、管理費、食費、水道光熱費、生活支援サービス費、レクリエーション費などの項目があります。
賃料・管理費は毎月固定の金額になりますが、それ以外はサービスの利用状況によって支払う金額が変わります。
そのため、同じ施設に入居しても利用するサービスによって毎月の支払額が大きく変わってしまうことがあります。
他の老人ホームとの違いとは?
老人ホームにはたくさんの種類がありますが、住宅型有料老人ホームとどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは入居条件や受けられるサービスなどを比較しています。
入居条件の年齢 |
入居条件の要介護度 |
介護保険サービス |
医療的ケア |
食事サービス |
生活支援サービス |
|
---|---|---|---|---|---|---|
住宅型有料老人ホーム |
60歳以上 |
なし |
なし |
不可 |
あり |
あり |
介護付き有料老人ホーム |
65歳以上 |
要支援1以上 |
あり |
可 |
あり |
あり |
健康型有料老人ホーム |
60歳以上 |
自立 |
なし |
不可 |
あり |
あり |
サービス付き高齢者向け住宅 |
60歳以上 |
なし |
なし |
不可 |
あり |
あり |
ケアハウス |
60歳以上 |
なし |
なし |
不可 |
あり |
あり |
特別養護老人ホーム |
65歳以上 |
要介護3以上 |
あり |
可 |
あり |
あり |
介護老人保健施設 |
65歳以上 |
要介護1以上 |
あり |
可 |
あり |
あり |
介護医療院 |
65歳以上 |
要介護1以上 |
あり |
可 |
あり |
あり |
グループホーム |
65歳以上 |
要支援2以上 |
あり |
施設による |
あり |
あり |
住宅型有料老人ホームを選ぶ人の特徴
ここでは、老人ホームの種類を決めるのを迷っている方に住宅型有料老人ホームを選ぶ人の特徴をいくつかご紹介します。
住宅型有料老人ホームを選ぶ人の特徴
- 現在、要介護認定を受けていない
- 軽度の要介護度で、生活支援を受けることで自立した生活が送れる
- 夜間の体調不良などが心配
- 外出や外泊など自由な生活を継続したい
- 趣味活動などをサポートしてほしい
- 設備の充実した施設で生活を送りたい
- 介護度が重度化したら転居しても良い
住宅型有料老人ホームの入居までの流れ

それでは、具体的に住宅型有料老人ホームに入居するまでの流れを見ていきましょう。
このように、まずは入居する方の希望する条件を整理することから始めます。
希望の条件には、「初期費用○○○万円以内」、「月額費用○○万円以内」などの予算に関することをはじめ、「○○市内」、「○○線の沿線」、「駅から○○分以内」といった立地・アクセスに関すること、スタッフの人数や接遇、サービスの充実度、設備の充実度、食事の満足度、近隣の医療機関などの条件が挙げられます。
これらの希望条件を整理して、該当する住宅型有料老人ホームを探し、資料の取り寄せや見学などを経て入居することになります。
住宅型有料老人ホームを選ぶときの注意点とは?
住宅型有料老人ホームを探すにあたっての注意すべきポイントをいくつかご紹介します。
まず、『費用がある程度高くなる傾向にある』ということです。
これは住宅型有料老人ホームが、医療保険や介護保険の対応するサービスではなく、サービスを充実させればさせるほど高額になってしまいます。
また、サービスに関しても詳細な項目でサービスの内容や料金が定められているので、基本的な料金だけをみて決めてしまうと、入居してから予算よりも費用がかかってしまうこともあります。
そのため、面談などで説明を受ける時には、費用についてしっかりと確認する必要があります。
次に、『介護の重度化によって退去しなくてはいけないことがある』ということも注意すべきポイントです。
住宅型有料老人ホームでは、介護保険サービスを提供していません。
そのため、常時介護が必要になった場合は、住宅型有料老人ホームのスタッフだけでは支援が難しく共同生活に支障が出てしまうこともあります。
そのような時には、重度の要介護度に対応できる老人ホームへ転居しなくてはいけなくなります。
そのため、入居時に退去条件をしっかりと確認しておく必要があります。
また、それ以外にも『思っていたサービスを受けられない』ということあり得ます。
これは、老人ホーム選びで他の施設を比較しなかったり、パンフレットを見ただけで入居を決めてしまったり、誰にも相談せずに決めてしまったりして、実際に入居してみると希望していた生活が送れない状況になってしまうことがあるということです。
ですから、老人ホーム選びでは、『見学』や『体験入居』がとても重要であり、必要に応じて『専門家に相談すること』をおススメしています。
まとめ
住宅型有料老人ホームについて詳しく説明してきましたがいかがでしたか?
住宅型有料老人ホームは、施設によってサービスの内容や設備が違うので入居条件・退去条件や料金などが多様化しています。その中で、皆様が希望するサービスを受けられて安心した生活を送ることができる施設を探すことが重要になります。
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満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。
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