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介護老人保健施設とは?サービスの特徴と入所・退所の流れ

  • 2024年06月03日 公開
  • 2024年06月03日 更新

介護老人保健施設へ入所を考えている方や、退院などにあたって介護老人保健施設への入所を勧められた方は、「介護老人保健施設ってどんなサービスを受けられる施設なの?」、「料金はどれくらいなの?」、「他の老人ホームと何が違うの?」といったことが気になっているのではないでしょうか?

この記事では、介護老人保健施設のサービスや料金、入所・退所の流れについてわかりやすく説明しています。ぜひ最後までお読みください。

介護老人保健施設(老健)とは?

介護老人保健施設とは、在宅復帰を目指している要介護高齢者が入所して、医療、リハビリテーション、介護などを受けながら生活を送る介護保険施設です。

それでは、スタッフの職種や人数、具体的なサービス、入所条件、利用料金などについて詳しく見ていきましょう。

介護老人保健施設のスタッフの人数

介護老人保健施設には、以下のような職種のスタッフが働いています。

【定員100名の介護老人保健施設の場合】

職種

人数

医師

1名以上

薬剤師

1名以上

看護師

10名以上

介護職員

25名以上

支援相談員

1名以上

理学療法士
作業療法士
言語聴覚士

1名以上

栄養士

1名以上

介護支援専門員

1名以上

調理員

実情に応じて配置

事務員

実情に応じて配置

※端数処理などを行った数字で、常勤・常勤換算などを省略して表示しています。

介護老人保健施設で受けられるサービスとは?

介護老人保健施設で受けられる具体的なサービスについてご紹介します。

介護老人保健施設のサービスの内容

  • 医師による診療や健康管理
  • 看護職員による療養上の世話
  • 介護職員による介護、日常生活の世話
  • 理学療法士等によるリハビリテーション
  • 栄養士による栄養管理
  • 支援相談員による相談援助
  • 介護支援専門員によるケアプラン作成
  • 食事サービス
  • レクリエーション

介護老人保健施設の入所条件

介護老人保健施設の入所条件は以下のようになっています。

介護老人保健施設の入所条件の具体例

  • 要介護1~5の認定を受けている
  • 在宅復帰を目指している
  • 病状が安定していて、入院治療が必要ない
  • リハビリテーションが必要

介護老人保健施設の利用料金

介護老人保健施設の利用料金は、『介護サービス費』、『食費』、『居住費』、『その他の費用』の合計金額になります。

食費や居住費は、所得に応じて負担額が変わる仕組みとなっていて、1ヵ月(30日)で計算すると、食費が9,000円~41,760円、居住費が0円~60,180円の金額を負担することになります。

介護サービス費は、施設の設備や取組状況によって金額が異なり、また、入所者の所得に応じて負担割合が1~3割と異なっています。

例として、負担割合が1割の従来型多床室・基本型の施設とユニット型個室・基本型の施設の介護サービス費をご紹介します。

【従来型多床室・基本型の介護サービス費】

1日あたり

1ヵ月(30日)あたり

要介護1

775円(単位)

23,250円(単位)

要介護2

823円(単位)

24,690円(単位)

要介護3

884円(単位)

26,520円(単位)

要介護4

935円(単位)

28,050円(単位)

要介護5

989円(単位)

29,670円(単位)

【ユニット型個室・基本型の介護サービス費】

1日あたり

1ヵ月(30日)あたり

要介護1

781円(単位)

23,430円(単位)

要介護2

826円(単位)

24,780円(単位)

要介護3

888円(単位)

26,640円(単位)

要介護4

941円(単位)

28,230円(単位)

要介護5

993円(単位)

29,790円(単位)

ユニット型と従来型の違いとは?

ユニット型と従来型の料金をご紹介しましたが、どのような違いがあるのか気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

先ほどご紹介した『従来型多床室』と『ユニット型個室』は、居室と共用スペースに以下のような違いがあります。

介護老人保健施設を選ぶ人の傾向

それでは、介護老人保健施設を選ぶ人の傾向をご紹介します。

介護老人保健施設を選ぶ人の傾向

  • 病院を退院後に生活期のリハビリテーションが必要
  • 病院を退院後に自宅に戻る上でリハビリテーション等が必要だと感じている
  • 認知症の短期集中のリハビリテーションを受けたい
  • 自宅での生活に支障を感じていて、入所してリハビリテーションを受けたい
  • 他の老人ホームの入居待ちをしている

介護老人保健施設の入所・退所の流れ

介護老人保健施設はこれまで説明してきたように、『在宅復帰を目指す施設』となので、他の老人ホームと違い、3ヵ月~6ヵ月ほどの期間で退所する『終身利用が少ない施設』となっています。

そのため、入所の流れと合わせて、退所の流れを把握しておくことが重要になります。

これから介護老人保健施設へ入所を考えている方へ、入所から退所までの流れをご紹介しますので、ぜひご覧ください。

介護老人保健施設の入所までの流れ

介護老人保健施設へ入所する大まかな流れは以下のようになっています。

介護老人保健施設の退所までの流れ

介護老人保健施設を退所する大まかな流れは以下のようになっています。

介護老人保健施設を退所した後、どうするの?

介護老人保健施設を退所した人は、退所後にどうしているのでしょうか?

多くの人は、それまで生活を送っていた自宅や老人ホームに戻っているようです。

しかし、介護老人保健施設に入所してリハビリテーションを受けてきた人の中には、今後も継続して療養やリハビリテーションが必要な人もいます。

そのような状態だと、自宅で家族やお一人で過ごすことに不安を感じたり、生活が難しい状況があったりして、生活の支援を受けられる有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、専門的な介護サービスを受けられる特別養護老人ホームやグループホームなどを選ぶ人もいらっしゃいます。

退所後の老人ホームの探し方は?

それでは、退所後に老人ホームに入居したいと考える人はどのように老人ホームを探しているのでしょうか?

老人ホームを探す方法として、『入所していた介護老人保健施設から紹介を受ける』や『インターネットなどで自分で探す』といった方法があります。

この中でも、老人ホームの検索サイト『安心介護紹介センター』を利用して老人ホームを探す方法をおススメしています。

『安心介護紹介センター』は、全国の住宅型有料老人ホームや介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどから、皆様のご希望の条件を満たす老人ホームを簡単に探すことができます。

また、老人ホーム探しで出てくるお悩みや不安を無料で相談することもできます。

介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いとは?

老人ホームを探している人の中には、『介護老人保健施設(老健)』と『介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム・特養)』の違いがわかりづらいので、どちらを選べば良いのか迷っている人も多いでしょう。
ここでは、介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いをわかりやすく表にしていますので、ぜひご覧ください。

介護老人保健施設

特別養護老人ホーム

年齢

原則65歳以上

原則65歳以上

要介護度

要介護1~5

要介護3~5

居室

個室も多床室もある

個室も多床室もある

月額費用

4万円~20万円

4万円~20万円

入所期間

3ヵ月~6ヵ月

終身

サービス

リハビリテーション
看護
介護

機能訓練
看護
介護

スタッフ(違い)

  • 常勤の医師がいる
  • 薬剤師がいる
  • 看護職員が多い
  • 理学療法士等のリハビリ専門職がいる
  • 非常勤の医師がいる
  • 看護職員がいる
  • 機能訓練指導員がいる

まとめ

介護老人保健施設は『在宅復帰を目指すために3ヵ月~6ヵ月ほどの期間入所してリハビリや療養などを受ける施設』ということがご理解いただけたと思います。

このような施設の役割があるので、介護老人保健施設は医療機関を退院してから自宅やこれまで生活を送ってきた老人ホームへ戻るために、リハビリテーションを受けられる施設として利用する方が多いという特徴があります。

この特徴を理解して、皆様の希望するサービスが受けられる老人ホームを探しましょう。

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