グループホームとは?入居条件、費用、サービス内容などをまとめてご紹介!
- 2024年06月03日 公開
- 2024年06月03日 更新

老人ホームをお探しの方は、グループホームという老人ホームの種類を聞いて、「グループホームってどういうサービスを受けられる施設なの?」、「グループホームの料金はどれくらいなの?」、「グループホームにはどういう人が入居しているの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?
ここでは、グループホームの概要や料金体系、入居するメリット・デメリットからお近くのグループホームを探す方法まで紹介します。
この記事の監修者

株式会社エス・エム・エス
目次
グループホームとは?
グループホームとは、介護保険法の『認知症対応型共同生活介護』の指定を受けて、介護保険サービスを提供する老人ホームです。
認知症の方が落ち着くようなアットホームな雰囲気と馴染みの関係を構築できるように少人数の共同生活単位で生活を送ることができることが特徴となっています。
厚生労働省の行った調査によると、平成30年10月1日時点で、全国に『13,618』の施設があり、年々その施設数は増えています。
グループホームの入居条件とは?
グループホームは介護保険サービスを提供する老人ホームとして一定の入居条件が定められています。それでは具体的に入居条件を見ていきましょう。
グループホームの入居条件
- 要介護1~5または要支援2の認定を受けていること
- 65歳以上であること
- 認知症の診断を受けていること
- グループホームと同一の市区町村に住民票があること
- 集団生活に支障がないこと
- 自傷、他害の恐れがないこと
- グループホームで対応できないような治療等が必要な状態でないこと
- 身元引受人を定められること
グループホームで受けられるサービスとは?
それでは、グループホームで受けられるサービスについてご紹介します。
グループホームで受けられるサービス
- 介護(身体介護)
- 食事サービス
- 洗濯、掃除など生活支援
- 生活リハビリ(機能訓練)
- 服薬確認
- 緊急時の救急車の手配等
- レクリエーション
このようにグループホームでは、食事の提供と食べるサポート、入浴に伴う洗身、洗髪、浴槽へ入るサポート、トイレへの誘導、トイレでの衣服の着脱のサポート、おむつ交換、パジャマや普段着への着替えのサポート、ベッドから車いすへの移乗、散歩の付き添い、居室の掃除、洗濯、衣服の収納などのサービスを受けることができます。
また、入居者に日常生活における役割を持っていただくために、入居者ができることをスタッフと一緒に行っています。
例えば、一緒に料理を作ったり、衣服を畳んで収納したり、掃除をしたり、食器の後片付けを行ったりしています。
グループホームのスタッフの配置
先ほど説明したような介護サービスを提供するために、グループホームには介護職員が24時間体制で働いています。
それでは、その他にもどのような職種が働いているのか見ていきましょう。
職種 |
人数 |
資格 |
---|---|---|
管理者 |
1人以上 |
・認知症対応型サービス事業管理者研修 |
計画作成担当者 |
1人以上 |
・介護支援専門員 |
介護職員 |
利用者3人に対して1人以上 |
・介護福祉士 |
看護職員 |
配置義務なし |
・看護師 |
事務職員 |
配置義務なし |
・介護事務 |
グループホームの費用・利用料金はどれくらいなの?

グループホームの料金体系は、敷金を預かっている施設では初期費用として『敷金』があり、その他には、介護サービス費、賃料(家賃)、管理費・共益費、食費、水道光熱費、日用品費などの『月額費用』を支払うことになります。
介護サービス費は、入居者の所得や要介護度、施設のユニット数や各種加算の取り組み状況などによって違いがあります。
また、それ以外の費用は、その施設・運営会社によって設定される料金なので、入居する施設によって料金に大きな差が出ています。
それでは、グループホームの料金の例をいくつかご紹介します。
グループホームの利用料金の例①
初期費用
- 敷金:220,000円
月額費用
- 介護サービス費:25,000円
- 賃料:110,000円
- 管理費・共益費:10,000円
- 食費:40,000円
- 水道光熱費:20,000円
- 日用品費:10,000円
- 月額費用合計:215,000円
グループホームの利用料金の例②
初期費用
- 敷金:0円
月額費用
- 介護サービス費:25,000円
- 賃料:47,000円
- 管理費・共益費:15,000円
- 食費:42,000円
- 水道光熱費:20,000円
- 日用品費:10,000円
- 月額費用合計:159,000円
グループホームの利用料金の例③
初期費用
- 敷金:0円
月額費用
- 介護サービス費:25,000円
- 賃料:26,000円
- 管理費・共益費:0円
- 食費:40,000円
- 水道光熱費:18,000円
- 日用品費:10,000円
- 月額費用合計:119,000円
グループホームに入居するメリット・デメリットとは?
グループホームへの入居を迷っている方や他の老人ホームとの違いがわからずお悩みの方に、ここではグループホームを選ぶメリットとデメリットをご紹介します。
グループホームに入居するメリットとは?
グループホームを選ぶメリットとして以下のようなことが挙げられます。
グループホームを選ぶメリット
- 専門知識を持ったスタッフから認知症ケアを受けられる
- 少人数なので他の入居者やスタッフと関係性を構築しやすい
- アットホームな雰囲気の施設で生活を送ることができる
- 居室が個室なのでプライベートを確保できる
- 食事の調理、洗濯、掃除などをスタッフと一緒に行うことで、生活の中で役割を持てる
- 住み慣れた地域での暮らしを継続できる
グループホームに入居するデメリットとは?
グループホームを選ぶデメリットとして以下のようなことが挙げられます。
グループホームを選ぶデメリット
- 看護スタッフが必ずいるわけではないので、医療的ケアが必要になると退去しなくてはいけないことがある
- 小規模な施設で、比較的長期間入居する人が多いので、入居までに時間がかかることがある
- 小規模な施設なので、居室の移動を希望しても難しいことがある
- 原則、同じ市町村に住民票がないと入居できない
グループホームと老人ホームの違いとは?
ここではグループホームとその他の老人ホームを比較した表をご紹介します。
ぜひ老人ホームの種類を決める時に参考にしてください。
老人ホームの種類 |
要介護度 |
年齢 |
介護サービス |
医療面の対応 |
食事サービス |
生活支援サービス |
---|---|---|---|---|---|---|
グループホーム |
要支援2 |
65歳以上 |
あり |
なし |
あり |
あり |
介護付き有料老人ホーム |
要支援1・2 |
65歳以上 |
あり |
あり |
あり |
あり |
住宅型有料老人ホーム |
自立~軽度の要介護 |
60歳以上 |
なし |
なし |
あり |
あり |
サービス付き高齢者向け住宅 |
自立~軽度の要介護 |
60歳以上 |
なし |
なし |
あり |
あり |
特別養護老人ホーム |
要介護3~要介護5 |
65歳以上 |
あり |
あり |
あり |
あり |
介護老人保健施設 |
要介護1~要介護5 |
65歳以上 |
あり |
あり |
あり |
あり |
介護医療院 |
要介護1~要介護5 |
65歳以上 |
あり |
あり |
あり |
あり |
お近くのグループホームを探すには?
お近くのグループホームを探すには、どのように探せば良いのでしょうか?
グループホームを探す方法として、『インターネットで、市町村とグループホームを入力して検索する』、『老人ホームの検索サイトを利用する』、『市町村の窓口へ相談する』といった方法があります。
どの方法にもメリットがありますが、この中でも『安心介護紹介センター』のような『老人ホームの検索サイトを利用する』ことをおススメします。
安心介護紹介センターでは、希望する市町村のグループホームを一覧で表示することができ、その中から気になった施設をチェックすることができます。
また、もしグループホームと介護付き有料老人ホームといった種類を決めきれずに探している方にも、『安心介護紹介センター』では、どちらの種類の情報も取り扱っているので、それぞれの情報を簡単に検索できます。
まとめ
グループホームは、認知症になってもこれまでと同じ地域で家庭的な雰囲気の中で生活を送ることを目的とした施設として、社会の高齢化、そして認知症高齢者の増加に伴い施設数が増えてきています。
施設が増えることで、他のグループホームと差別化を図るために多様なサービス・取り組みが実施されています。
どの老人ホーム・介護施設にしたら良いかお悩みの方へ
満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。
安心介護紹介センターの入居相談員は、高齢者の住まいにまつわる資格を有しており、多くの老人ホームの中から、ご本人やご家族のご希望に沿ったぴったりな施設を選定してご紹介させていただきます。
施設のご紹介から、見学、ご入居まで無料でサポートさせていただいておりますので、ぜひご利用ください。