住宅型有料老人ホームの費用・料金の仕組みとは?
- 2024年06月03日 公開
- 2024年08月20日 更新

住宅型有料老人ホームへ入居を検討している皆様は、「住宅型有料老人ホームの費用は高いのかな?」、「どういう仕組みで料金が決まるの?」、「プランによって毎月の支払額が違うけど、どのプランがいいの?」といった費用についての疑問をお持ちではないでしょうか?
この記事では、住宅型有料老人ホームの費用・料金について詳しく説明していますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者

株式会社エス・エム・エス
住宅型有料老人ホームの費用・料金の仕組みとは?

一般的な住宅型有料老人ホームの料金体系はこのようになっています。それでは、それぞれの費用について詳しく説明します。
初期費用(入居金、入居一時金)とは?
住宅型有料老人ホームの初期費用は、賃料の前払いとして支払う『入居金』と居室の原状復帰費用として支払う『敷金』があります。
入居金は、入居時に一定の割合が減額される『初期償却』と、入居期間に応じて毎月減額される『均等償却』が行われ、この償却が行われる期間が過ぎる前に退去することになった場合は、未償却額の返金を受けることができます。
月額費用(月額料金)とは?
住宅型有料老人ホームの月額費用には、『賃料・家賃』、共用部分の管理に必要な費用として『共益費・管理費』、食事サービスの利用に応じた『食費』、電気代・水道代・暖房費などの『水道光熱費』、施設の売店や買い物代行サービスを使った『日用品の購入費用』、『レクリエーションの参加費・材料費』などがあります。
また、それぞれの施設によって様々な独自サービスが提供されているので、外出・通院付き添いサービス、洗濯サービスなどがその他のサービス費として必要になる場合があります。
月額費用は、毎月固定の金額を支払う費用と、サービスの利用の有無によって金額が変動する費用があり、料金の説明を受ける際はどのようなサービスがあって、利用するとどれくらいの金額がかかるのかを確認しておきましょう。
住宅型有料老人ホームの費用以外の支出とは?
住宅型有料老人ホームに入居して生活を送るなかで、施設に支払う費用以外にも費用がかかります。
例えば医療機関を受診した時の診療費や薬局でのお薬代、介護サービスを利用した時の介護サービス費、髪を切った時の理美容代、固定電話や携帯電話を利用している場合の通信費などが挙げられます。
これらの概算金額も含めて予算を決めましょう。
住宅型有料老人ホームの費用の支払方式・支払プランとは?
住宅型有料老人ホームの費用には、いくつかの支払い方式・プランが用意されていることがあります。
ここでは、代表的な『入居金があるプラン』と『入居金が0円のプラン』について説明します。
入居金プラン
入居金があるプランでは、施設ごとに数百万円から数千万円を超える金額の入居一時金が設定されています。
これは、先ほども説明したように『賃料の前払い』として支払うことで、毎月の費用負担を軽減できることになっています。
また、施設によっては入居金があるプランにもいくつかのパターンを設けていることがあり、入居一時金を満額支払うと毎月の賃料が0円になり、入居一時金が半額に設定されている場合、その金額を支払うと毎月の賃料が50%差し引かれた金額となる、といったように入居一時金の支払額に応じて毎月の負担に差が出ます。
入居金0円プラン・月額支払プラン
入居金が0円のプランは、月額支払いプランなどと呼ばれることもあり、入居一時金を支払わない代わりに、賃料を毎月満額支払うプランです。
どちらのプランがいいの?
それでは、『入居金があるプラン』と『入居金0円のプラン』のどちらの方がお得なのでしょうか?
これは入居する期間に応じてどちらがお得になるかが変わることになります。
想定入居期間よりも長く入居した場合は『入居金があるプラン』の方がお得となり、想定入居期間よりも短い期間で退去した場合は『入居金0円のプラン』の方がお得となります。
入居金があるプランと入居金0円のプランの比較
計算の条件
- 入居金:5,250,000円
- 初期償却:20%
- 償却期間:5年
- 賃料:70,000円
- 管理費:37,000円
- 食費:72,000円
- 水道光熱費:5,000円
- その他の費用:10,000円
比較表
退去のタイミング |
入居金があるプランの支払総額 |
入居金がないプランの支払総額 |
比較 |
---|---|---|---|
入居から3年で |
入居金(償却分):3,570,000円 |
入居金:0円 |
『入居金0円のプラン』の方がお得 |
入居から5年で |
入居金(償却分):5,250,000円 |
入居金:0円 |
『入居金0円のプラン』の方がお得 |
入居から7年で |
入居金(償却分):5,250,000円 |
入居金:0円 |
『入居金があるプラン』の方がお得 |
住宅型有料老人ホームの費用の例
ここでは、おおよその金額を例に、住宅型有料老人ホームに入居する時の初期費用と月額費用を見ていきましょう。
住宅型有料老人ホームは、立地や設備、提供するサービスによって料金が異なりますので、ご自身の予算を決めたり、比較する参考にしてください。
住宅型有料老人ホームの費用の例①
初期費用
- 入居金:22,300,000円
- 敷金:400,000円
- 初期費用合計:22,700,000円
月額費用
- 賃料:0円
- 管理費:45,000円
- サービス費:70,000円
- 食費:72,000円
- 水道光熱費:実費
- 月額費用合計:187,000円
住宅型有料老人ホームの費用の例②
初期費用
- 入居金:0円
- 敷金:0円
- 初期費用合計:0円
月額費用
- 賃料:80,000円
- 管理費:53,000円
- サービス費:28,000円
- 食費:55,000円
- 水道光熱費:実費
- 月額費用合計:216,000円
住宅型有料老人ホームの費用の例③
初期費用
- 入居金:0円
- 敷金:180,000円
- 初期費用合計:180,000円
月額費用
- 賃料:36,000円
- 管理費:33,000円
- サービス費:20,000円
- 食費:45,000円
- 水道光熱費:実費
- 月額費用合計:134,000円
住宅型有料老人ホームとは?
これまで費用や料金を中心に住宅型有料老人ホームを説明してきましたが、ここでは住宅型有料老人ホームの概要やサービスについて説明します。
住宅型有料老人ホームは、老人福祉法に定められる有料老人ホームのうち、直接介護保険サービスを提供していない有料老人ホームを指しています。
そのため、主に『自立から軽度の要介護度』で、日常生活の支援を受けることで自立した生活を送ることができる方に向いている施設となっています。
介護が必要になった場合は、デイサービスや訪問介護、小規模多機能型居宅介護といった外部の介護保険サービス事業所を利用して生活を継続することができますが、重度化により常時介護が必要になった場合は転居しなくてはいけないケースがあります。
住宅型有料老人ホームの探し方
住宅型有料老人ホームを探す時には、『安心介護紹介センター』のような老人ホームの検索サイトを利用することをおススメします。
老人ホームの検索サイトでは、全国の住宅型有料老人ホームからご希望の条件で絞り込んで探すことができ、それぞれの施設の費用の比較も簡単にできます。
また、条件を絞り込んだ一覧からまとめて資料の請求を行うこともできます。
まだ使っていない方は、ぜひトップページから住宅型有料老人ホームを探してみてください。
まとめ
住宅型有料老人ホームの費用は、『入居金(初期費用)』と『月額費用』に分かれていて、それらの支払いについて施設ごとに料金プランが設定されていることがおわかりいただけたかと思います。
住宅型有料老人ホームを探す際は、住宅型有料老人ホームへ支払う費用だけではなく、生活を送るための費用も含めた『適切な予算』を設定することが重要です。
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