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介護付き有料老人ホームの食事とは?献立例と合わせて紹介します!

  • 2024年10月04日 公開

介護を必要とする人の入居先として、介護付き有料老人ホームを検討する人は多いのではないでしょうか。

介護付き有料老人ホームには介護スタッフが24時間常駐しているため、体温測定や血圧測定を通して日頃の健康状態をチェックすることができ、食事の介助など日常生活の支援を受けることができます。

介護付き有料老人ホームは一定の基準はあるものの民間運営の施設であるため、施設によってサービスの充実度や特色には差があります。

施設によってサービス等が異なるため、食事も施設によって充実度が異なることから、どのような食事が提供されるのか気になる人は多いでしょう。

そこでここでは、介護付き有料老人ホームの食事について、献立や食事内容、食事の観点から施設を選ぶ際のポイントなどについて詳しく紹介します。

介護付き有料老人ホームで食事に注目すべき理由は?

なぜ介護付き有料老人ホームにおいて食事に注目すべきなのでしょうか。その理由は2つあります。

1つ目は、食事が日々の生活の満足度を決定する大きな要因であるためです。

食事には必要な栄養素を摂取するという目的だけではなく、生活の中の楽しみの1つという側面もあります。

栄養バランスや健康管理に配慮しながら、旬の素材を使ったメニューや季節のイベントを取り入れた食事を提供し、入居者が楽しむことができるように工夫している施設もあります。

2つ目は、介護度が高くなるほど入居者の身体機能に合わせた食事が必要となるためです。

介護付き有料老人ホームでは介護度が高くなっても入居し続けられることから、終の棲家として入居している人もいるでしょう。

介護度が高くなると食事を自分の力で摂取することが難しくなるだけではなく、咀嚼・嚥下機能(嚙む力・飲み込む力)の低下によって誤嚥(誤って食物等が喉頭、気管に入ること)してしまう可能性が高くなります。

通常の食事だけではなく、介護食や治療食などにも個別対応ができるかどうか、入居者の身体機能に合わせた食事の提供ができるかどうかという点も施設を検討する際の大切なポイントです。

食事は毎日のことであり、日常生活の充実度に関わってくるからこそ、施設の食事に対する意識を把握することが大切です。

介護付き有料老人ホームの食事内容は?

介護付き有料老人ホームの実際の食事内容について紹介します。

高齢になるに従って食事をとる機能が低下してしまいます。咀嚼や嚥下の機能が低下するだけではなく、味覚の鈍化、のどの渇きの感じにくさ、唾液の減少など身体が変化していきます。

これらの機能が低下することで食欲が減退するだけではなく、食事をとることそのものが危険な行為となってしまいます。

介護付き有料老人ホームには、要介護者や何らかの疾患を持った人も入居しています。

適切な食事内容、適切な介護を受けることができなければ栄養状態の低下や誤嚥、最悪のケースでは窒息につながってしまう可能性があります。

そのため、それぞれの身体的な状況に合わせた食事内容の提供、適切な介護が必要となってきます。

ここでは、通常食、介護食、治療食の3つの食事内容について具体的に紹介します。

通常食(一般的な食事)

通常食とは一般的な食事のことであり、介護度がそれほど高くなく、咀嚼や嚥下の機能に問題がない入居者がこの食事形態となります。

介護食(咀嚼力が落ちている方に配慮した食事)

高齢者にとって食べにくいとされるのは、「硬くてかむことができない」「ぱさぱさして食べにくい」「歯でかみきりにくい」「液体と固体が混ざっていて気管支に流れ込みやすい」などの食事です。

これらの問題を解決してくれるのが介護食です。

嚥下機能や咀嚼力が落ちると誤嚥してしまうことがあり、場合によっては誤嚥性肺炎を併発することもあります。そこで介護付き有料老人ホームでは入居者の食べる力に配慮した介護食を提供しています。

以下、介護付き有料老人ホームで提供される代表的な食事形態について紹介します。

食事形態

特徴

ミキサー食

ミキサーなどにかけることで液状に近い状態にした食事のこと。
かまなくても食べることができる。
見た目が液状となるため食欲がわきにくくなる。

刻み食

食事や食材を細かく刻み、一口大やみじん切りのような形態にして提供されます。
高齢者によっては刻んだ食事は飲み込むときにまとまりにくく、
むせやすくなってしまうことがある。

トロミ食・ゼリー食

片栗粉やトロミ剤などでトロミをつけた食事のこと。
ゼラチンなどの液状の食材をゼリー状に固めたものをゼリー食という。

ソフト食

舌で簡単につぶせるように柔らかくした食事のこと。
一旦食事をペースト状にして、その後もとの食事に近い形態に作り直す。

水分補給食

飲み物などをゼリー状にして水分を補給しやすくした食事のこと。

治療食(糖尿病や腎臓病を患っている方に配慮した食事)

介護付き有料老人ホームには糖尿病や腎臓病など、様々な病気を患っている人もおり、そういった人たちに向けた食事を治療食として提供しています。

ここでは代表的な治療食について紹介します。以下の表を参照してください。

治療食

特徴

減塩食

高血圧、心臓病の人が対象。
食塩は血圧と密接な関係があり、食塩をとりすぎることで血圧が上昇する。
そのため、通常の食事より食塩を減らした内容となっている。

糖尿病食

糖尿病の人が対象。
過剰なカロリーをとることで血糖値を上昇させてしまうため、
カロリーを抑えた食事内容となっている。

腎臓病食

腎臓病の人が対象。
腎臓に負担をかけないようにタンパク質や塩分、カリウム・リンを
制限した食事内容となっている。

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介護付き有料老人ホームの献立例

それでは、介護付き有料老人ホームではいったいどのような食事が提供されているのでしょうか。通常食の献立の一例を紹介します。

 

和食

洋食

朝食

ごはん
焼き魚
味噌汁
漬物

パン
スクランブルエッグ
フルーツ
牛乳

昼食

ごはん
野菜炒め
中華スープ
フルーツ

ビーフカレー
スープ
抹茶ミルクゼリー

夕食

ごはん
豚の角煮
味噌汁
菜の花の和風サラダ

ごはん
ハンバーグ
ジャーマンポテト
スープ

ここで紹介したのはほんの一例です。施設によって食事へのこだわりの強さも様々であることから、献立も大きく異なります。

中には、クリスマスや正月、節分、七夕など四季を感じられる季節食が提供する施設もあります。

例えば、1月はおせち料理・七草粥、2月は恵方巻、3月はひな祭りのちらし寿司などがあります。

他にも毎月のお誕生日会ではケーキやデザートが提供されることもあります。

近年では、「高齢者の食事はこうあるべき」という固定観念にとらわれず、献立にこだわりを持った施設が増えてきているようです。

施設を選ぶ際には食事内容も含めて検討することが大切です。

介護付き有料老人ホームの食費は?

特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの公的な施設では、施設によって大きな差が出ないように食費は一定の金額で定められています。そのため、食費は大差ないようです。

一方、民間の施設である介護付き有料老人ホームの食費は施設によって異なり1日単位の定額で設定しているところもあれば、1食単位で細かく費用を設定しているところもあるなど様々です。

施設によっては食費をあえて高く設定し、入居者の好みに合わせた食事を提供したり、腕利きの料理人が作る食事を提供するところもあります。

また、多くの施設では朝・昼・晩の3度の食事に加えおやつが提供されています。

おやつも食事と同様に栄養素をとるために必要であり、入居者の楽しみの1つとなっています。食費にはおやつの金額も設定されています。

入院するなど何らかの理由で食事をとらないときき、その費用は請求されない場合が多いです。

介護付き有料老人ホームの食事は軽減税率制度の対象か?

食費は1食で数百円程度としても毎食、毎日掛かってくるため、家計の大きな負担となってしまいます。

この負担を軽減できる可能性がある軽減税率制度。介護付き有料老人ホームでの食費には、軽減税率は適用されるのでしょうか。

軽減税率制度は複雑な制度と言われています。

この制度が導入される当時はニュース等で制度が複雑であるため、人々が混乱している様子も大きく取り上げられました。

ここでは一例を示しながら詳しく紹介します。

軽減税率制度とは?

そもそも軽減税率制度とはどのような制度なのでしょうか。

軽減税率制度とは、「政策的目的により税負担の軽減を図るため、標準の税率より低い税率を適用すること、または適用される税率のこと」を言います。

2019年の税制改正で消費税が8%から10%に引き上げられたことにより、負担が増し家計が圧迫される人が増えました。

その中で、食料品など生活に最低限度必要なものについては、軽減税率制度により消費税を10%ではなく、8%へ軽減することで日々の生活を維持できるように制定されたのです。

これまでは一律だった税負担が様々な場面や置かれている状況で変わってきます。介護付き有料老人ホームの食費には軽減税率が適用されるのでしょうか。

ここから詳しく紹介します。

介護付き有料老人ホームの食費と軽減税率制度

先に結論を述べると、介護付き有料老人ホームの食費には軽減税率制度が適用されます。

ただし、以下の3つの条件を満たしている必要があります。

  • 軽減税率の対象となる施設であること
  • 軽減税率の対象となる飲食料品の提供範囲であること
  • 「1食の食費が640円(税抜)以下であること」かつ「1日の食費の合計額が1920円(税抜)以下であること」(おやつなどの間食も含む)

まず軽減税率制度の適用を受けるためには、施設が老人福祉法第29条第1項の規定による届け出をしている必要があります。

また、飲食料品を提供する範囲というのは、以下の条件を満たした場合に適用とされています。

  • 60歳以上である場合
  • 要介護認定または要支援認定を受けている60歳未満である場合
  • これらに該当する者と同居をしている配偶者

3つ目の条件である「1食の食費が640円(税抜)以下であること」かつ「1日の食費の合計額が1920円(税抜)以下であること」については事例を用いて紹介します。

以下のような事例ではどのように軽減税率制度が適用されるのでしょうか。

  1. 1食が640円(税抜)より多い場合、その食事に対して8%から10%に増税

    例:640円 → 8%、650円 → 10%

  2. 1日の食費の合計額が1920円を超えた場合、超えたときの食事の費用に対して増税

    例:朝食、昼食、夕食がそれぞれ640円、昼食と夕食の間に300円のおやつ→夕食が10%に増税

  3. 合計額の計算の対象となる食事をあらかじめ書面により明らかにしている場合、規定した対象となる食事の費用だけで合計額を計算してもよい

    例:朝食、昼食、夕食がそれぞれ640円、昼食と夕食の間に300円のおやつ→おやつを軽減税率の対象にしないことがあらかじめ書類で明示されている場合、おやつ代は10%、他の食事はその合計額が1920円以下のため、それぞれ8%の消費税がかかる。

入居を希望する施設では軽減税率制度が適用されているのか、具体的に食費はどのくらいかかるのかという点については、施設に事前に確認しておくことをおすすめします。

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食の観点から介護付き有料老人ホームを選ぶときのポイントは?

ここまで介護付き有料老人ホームの食事内容や食費、軽減税率制度について紹介してきました。

それでは、介護付き有料老人ホームを選ぶ際はどのような点に気を付ければいいのでしょうか。

ここでは食の観点から介護付き有料老人ホームを選ぶ時の3つのポイントについて紹介します。

まず1つ目は「献立を確認する」ことです。

施設によっては献立をホームページなどで掲載していることもあるため、そこから確認することができます。

掲載されていない場合は、献立表がないか施設に直接聞いてみるとよいでしょう。

献立を確認する目的は、バリエーションがあるのかを把握するためです。

必要な栄養素を摂取できるのかという点も重要ですが、入居者の楽しみの1つである食事はQOL(生活の質)に大きく関わってきます。

季節のイベントや季節感が取り入れられているか、同じ献立が続いていないか、おやつの内容はどうかなども合わせて確認しましょう。

また、3食の中で特に朝食に注目してみましょう。

朝食は準備の時間の制約や人員の確保など難しい条件が重なるため、施設側としては準備するのが大変です。

こうした事情から朝食に注目することで施設が食に対してどれくらい注力しているのかを把握することができます。

2つ目は「厨房が併設されているか確認する」ことです。

介護付き有料老人ホームの食事は施設内の厨房もしくはキッチンで作られて提供される場合と、外部の業者に委託している場合があります。

施設内で作られているかどうかを把握することで、食に対する力の入れ具合を知ることができます。

また、施設内で作っている場合、入居者の希望や要望をすぐに反映することができるというメリットもあります。

3つ目は「昼食時に見学する」ことです。

朝食時や夕食時は時間の関係上なかなか施設に見学に行くことは難しいため、昼食の時間を狙って見学に行くようにしましょう。

実際の昼食の様子を見学することで、どのような食器が使われているのか、スタッフが入居者とどのように関わっているのか、入居者同士の関係性はどうかなど様々なことを確認することができます。

また、試食ができる施設であれば事前に味を確認することができるため、入居後の生活をイメージしやすくなるでしょう。

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