老人ホームにおける面会のルールとは?~面会時間や面会の制限、お土産など~
- 2024年06月03日 公開
- 2024年06月05日 更新

老人ホームを探しているご家族の方は、「面会に行きやすい老人ホームを選びたい。選んでほしい。」と思っているでしょう。
そして、面会に行く時のことを考えると「老人ホームの面会時間って何時までなの?」、「老人ホームの面会にはどんなルールがあるの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?
ここでは、老人ホームの面会のルールやマナーなどについて詳しく説明していますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者

株式会社エス・エム・エス
目次
老人ホームの面会の目的とは?
老人ホームに面会に行く目的として『様子を知るため』ということが挙げられます。
様子を知るために老人ホームを訪問して、顔を見せたり、入居した方の普段の生活の様子を直接聞いたり、スタッフから聞いたりしています。
また、面会には『生活のサポートをするため』という目的もあります。
老人ホームの種類によっては、衣類の洗濯、日用品・飲み物・お菓子などの購入をご家族に任せている施設もあります。
買い物に行けない入居者に代わって洗濯をしたり、必要なものを購入して届けるために面会をします。
それ以外にも、入居者の誕生日・記念日、施設で開催されているイベントなどに合わせて『入居した方と一緒に思い出を作るため』という目的で面会をする方もいます。
老人ホームの面会時間とは?
老人ホームでは面会が可能な時間帯を『面会時間』として設けています。
これは、面会される入居者やその他の入居者の生活リズムが乱れないように日中の時間帯に設定されています。
老人ホームの一般的な面会時間は?
老人ホームの面会時間は、老人ホームの種類や施設によって異なりますが、一般的には『9時~19時』などの時間帯を設定している施設が多いようです。
また、面会時間を設定していても、事前に老人ホームに連絡することで多少の前後の時間は面会可としているところもあります。
これ以外にも、『看取り期』などは夜間の面会を可能にしている場合もあるので、個別の対応が必要な場合は老人ホームに確認しておきましょう。
老人ホームの面会におすすめの時間帯は?
老人ホームの面会は、『15~17時』もしくは『18~19時』の時間帯がおすすめです。
『15時~17時』や『18~19時』の時間帯は、おやつや食事の後の時間帯で、入浴・レクリエーション・生活リハビリなどが終わっている時間帯なので、ゆっくりコミュニケーションを取ることができるでしょう。
これ以外の時間でも面会は問題ありませんが、通院や外出、入浴などの時間と重なってしまうと、一緒に過ごせる時間が少なくなってしまいますので、事前に入居している方のおおよその予定などを確認しておくと良いでしょう。
老人ホームの面会での滞在時間は?
老人ホームの面会では、滞在時間に制限は設けられておりません。
ただし、あまり長時間になると入居している方の負担になってしまうので配慮が必要です。
面会は入居している方にとって楽しい時間である反面、徐々に疲れも出てしまうでしょう。
言葉数が減ったり、眠そうな様子があったりする場合は、面会を終わらせるのが良いでしょう。
公共の交通手段を利用している場合は、バスや電車の出発時間などを確認して、それに合わせて面会を終了する方も多いようです。
老人ホームの面会に制限はある?
老人ホームでは、それぞれの施設で面会に関していくつかの制限を設けています。
例えば、発熱や咳など風邪のような症状がある方の面会を断るなどのルールがあります。
それ以外にも、施設内で感染症が発生した場合や地域で感染症が流行っている場合、入居者やそのご家族から事前に連絡をもらっていない人の場合など、面会を制限することがあります。
親族以外が面会する時
親族以外の人が面会する場合にルールや制限を設けていることがありますので、そのルール・制限についてご紹介します。
例えば『入居者またはその家族からの申し出がある人』の面会はできますが、それ以外の人は断られる施設があります。
これは、入居者の判断能力などにもよりますが、『入居者の安全』と『入居者の安心した生活』を守るために実施されています。
新型コロナウィルスの感染症の影響
最近では、新型コロナウイルス感染症の流行によって、全国的に老人ホームで面会が制限されていました。
これは感染による高齢者の死亡率の高さから、『入居者の安全』を第一に考えて実施されています。
生活用品の受け渡しなども施設のスタッフを経由して行われたり、直接の面会が難しいことからオンライン面会ができるように設備が導入されたりと面会の様式も少しづつ変化しています。
老人ホームの面会のルール・マナー
ここでは老人ホームの面会に関する一般的なルールやマナーなどをご紹介します。
訪問前の検温と体調管理

老人ホームでは、健康面に不安を抱える入居者も多いため、面会者によるウィルスや細菌の持ち込みに対し特に注意を払っています。
訪問前には検温して発熱がないことを確認し、体調不良等がない状態で面会に行くことが一般的なルールとなっています。
手洗い・うがい・マスク着用・アルコール消毒

面会をするために老人ホームを訪問した時には、感染症を予防する観点から施設の入り口で手洗い、うがい、アルコール消毒を行うことが一般的なルールとなっています。
またそれ以外にも、風邪やインフルエンザ、ノロウィルスなどが流行している時期は施設の滞在中、マスクの着用を求められることがあります。
面会はどれくらいの頻度がいい?
面会の頻度は、面会の目的によって異なりますが、生活のサポートのため面会をしている人は『1週間に1~2回』、様子を知るために面会している方は『2週間~1ヵ月に1回』程度のペースで面会に訪問しているようです。
また、面会の頻度は入居者と面会者がお互いに負担にならないような回数で訪問するのが良いでしょう。
入居者へのお土産はどのようなものがいい?

入居者へのお土産は、施設での生活を快適にする小物や趣味の用品などが選ばれているようです。
例えば、部屋の温度に合わせてすぐに使えるブランケットやタオル、部屋に飾る小物、趣味活動で使う用品などです。
一方、食べ物や飲み物は持病や薬との兼ね合いで飲食できない場合などもあるので、事前に老人ホームのスタッフに確認する必要があります。
老人ホームやスタッフへの差し入れは基本的に不要
老人ホームやスタッフへの差し入れは不要とされています。差し入れされたことによって老人ホームのスタッフの意識が変わってしまうとサービスの公平性が保てなくなる可能性があるためです。
お礼がしたい場合は、感謝の気持ちを伝えるようにすると良いでしょう。
老人ホームで面会に行くならイベントの日がおすすめ!
老人ホームに面会に行くのは、『イベントの日』がおすすめです。老人ホームでは、入居者と家族が一緒に参加できるイベントが実施されていますので、その日に行くといい思い出作り、記念写真を撮影する機会になります。
また、イベントでは他の入居者やその家族を知ること・話すことができたり、スタッフの様子やスタッフとの関係性を把握することもできます。
老人ホーム選びのポイントは「面会に行きやすいこと」も重要!
老人ホームを選ぶポイントには、提供されるサービスの内容や介護サービスの有無、入居一時金・月額料金などの予算、居室の広さ、居室の設備、医療体制、食事サービスなどが挙げられますが、これらと合わせて『面会に行きやすい立地・アクセス』も重要なポイントになっています。
これらのポイントから皆様が希望する条件を満たして、安心・安全で楽しい生活を送ることができる老人ホームを選びましょう。
まとめ
入居する方が老人ホームで安心して生活を送るために『ご家族が面会に行きやすいこと』は、老人ホームを選ぶ重要なポイントになっています。ですから老人ホーム選びでは、立地やアクセスと合わせて、面会時間、面会のルールも確認しておきましょう。
ここでご紹介した内容が、皆様の老人ホームを選ぶお役に立てば幸いです。
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