夫婦で入居できる老人ホーム、その入居条件や費用は?
- 2024年06月03日 公開
- 2024年06月05日 更新

ご夫婦で入居できる老人ホームをお探しの方は、「夫婦で一緒に入居できる老人ホームはどうやって探せばいいんだろう」「夫婦2人で入居すると費用はどれくらいかかるの?」といった悩みや疑問をお持ちではないでしょうか?
ここでは、夫婦で入居できる老人ホームの探し方と夫婦で入居した場合の費用についてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者

株式会社エス・エム・エス
目次
夫婦で入居できる老人ホームとは?
一般的に『老人ホーム』と呼ばれる施設には様々な種類があります。その中でも、夫婦で同じ部屋に入居できる夫婦部屋がある老人ホームは以下のようになっています。
老人ホームの種類 |
夫婦部屋の有無 |
年齢条件 |
要介護度 |
---|---|---|---|
特別養護老人ホーム |
× |
65歳以上 |
要介護3~5 |
介護老人保健施設 |
× |
65歳以上 |
要介護1~5 |
介護療養型医療施設(介護医療院) |
× |
65歳以上 |
要介護1~5 |
グループホーム |
× |
65歳以上 |
要支援2~要介護5 |
介護付き有料老人ホーム |
△ |
65歳以上 |
要支援1~要介護5 |
住宅型有料老人ホーム |
○ |
65歳(60歳)以上 |
自立〜軽度の要介護 |
健康型有料老人ホーム |
○ |
65歳(60歳)以上 |
自立 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
○ |
60歳以上 |
自立〜軽度の要介護 |
ケアハウス |
○ |
60歳以上 |
自立〜軽度の要介護 |
ご覧いただいたとおり夫婦で入居できる「夫婦部屋」がある老人ホームは、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、ケアハウスとなっていますが、ここに挙げた種類の老人ホームに必ず夫婦部屋があるわけではありません。
「夫婦部屋がある施設もある」ということなので、この中から夫婦部屋がある施設を探すことになります。
有料老人ホームの夫婦部屋の費用・料金体系は?
ここでは、先ほどご紹介した老人ホームの種類の中から有料老人ホームをピックアップして料金体系をご紹介します。
夫婦部屋に入居する場合は、それぞれが個室に入居する場合とは別の料金が設定されていることが多いので、夫婦部屋に入居する場合と個室2部屋に入居する場合の料金の違いの例を見ていきましょう。
A有料老人ホーム |
夫婦部屋を利用 |
個室2室を利用 |
1カ月の差額 |
---|---|---|---|
賃料 |
240,000円 |
300,000円 |
▲60,000円 |
管理費 |
80,000円 |
80,000円 |
0円 |
食費 |
120,000円 |
120,000円 |
0円 |
水道光熱費 |
10,000円 |
10,000円 |
0円 |
月額合計 |
450,000円 |
510,000円 |
▲60,000円 |
B有料老人ホーム |
夫婦部屋を利用 |
個室2室を利用 |
1カ月の差額 |
---|---|---|---|
賃料 |
60,000円 |
100,000円 |
▲40,000円 |
管理費 |
30,000円 |
40,000円 |
▲10,000円 |
食費 |
90,000円 |
90,000円 |
0円 |
水道光熱費 |
10,000円 |
10,000円 |
0円 |
月額合計 |
190,000円 |
240,000円 |
▲50,000円 |
このように個室を2部屋利用するよりも夫婦部屋を利用した方が費用負担が少なくなる料金プランが多いようです。
個室2部屋と夫婦部屋の面積の違いや居室内の設備の数の違いによって、『賃料』や『管理費』に差が出ています。
夫婦で入居できる老人ホームを探す際のポイントは?
それでは夫婦で入居できる老人ホームは具体的にどのように探すのが良いのでしょうか?
全国の老人ホームから検索できるWEBサイトでは、『夫婦部屋(2人部屋)のある有料老人ホーム・介護施設特集』のような夫婦で入居できる施設を特集していますので、このような特集ページから探すことをおススメします。
また、『安心介護紹介センター』では、夫婦で入居できる老人ホームに『2人部屋』のマークがついていますので、希望条件を満たす老人ホームの一覧からそのマークを目印に探すのも良いでしょう。
そして、夫婦で入居できる老人ホームを探す時には、『ご夫婦それぞれの年齢と老人ホームが入居条件としている年齢』、『ご夫婦それぞれの要介護度と老人ホームが入居条件としている要介護度』をしっかりと確認しましょう。
夫婦で老人ホームに入居を希望する場合の注意点
夫婦部屋は少ない
1つ目の注意点として『夫婦部屋がある老人ホームが少ないこと』と『その中でも夫婦部屋の部屋数が少ないこと』とが挙げられます。
夫婦部屋を設置している老人ホームの種類は限られていて、その中でも一人で入居する個室が多く、夫婦部屋は少ない状況です。
そのため、満室になっていたり、申し込みをしてから実際に入居できるまでの期間が長期間になってしまうことがあります。
介護が必要になった場合は?
2つ目の注意点として『入居してから介護が必要になった時の対応』が挙げられます。
ご夫婦のどちらか、または両方に介護が必要になった場合、介護の必要な状態によっては転居や退去を求められることがあります。
どのような状況になると退去を求められるのか、介護保険サービスを利用して入居を継続できるのか、なども含めて老人ホームを選びましょう。
どちらかが亡くなった場合は?
3つ目の注意点として『どちらかが亡くなった場合』があります。
どちらかが亡くなった時には、お一人は退去するか、空いている個室に移動することになります。
優先的に個室に移動ができるなどの配慮の有無、個室に移動するまでに支払う料金や個室に移動できる場合の入居金の取り扱いなどを事前に確認しておくと良いでしょう。
夫婦で老人ホームに入居すると「こんなことがありました」
夫婦で老人ホームに入居することで、生活にどのような変化が出るのでしょうか。ここでは夫婦で老人ホームに入居した方々の声をご紹介します。
有料老人ホームに入居したAさんご夫婦
『夫婦で老人ホームに入居して良かったことは、家事や介護をしなくて良くなったことです。
自宅で生活しているときは家事をしながら主人の介護をしていたので、毎日疲れ切っていました。
老人ホームに入居してからは、主人の介護はプロであるスタッフの方々に任せられますし、食事の準備や部屋のお掃除までしていただけます。
今までは2人でゆっくり話す時間が持てませんでしたが、入居してからは2人でゆっくりと過ごす時間が増えました。
「主人は私がお世話しないといけない」と思っていた時期もありましたけど、こうして笑顔で一緒に過ごせる毎日になって、老人ホームに入居して良かったと思っています。』
サービス付き高齢者向け住宅に入居したBさんご夫婦
『夫婦で入居できるお部屋を探していましたが、なかなか見つからず個室を2部屋借りて、夫婦部屋が空くまでの期間を待つことにしました。
生活を始めると、もともと二人とも仕事をしていてそれぞれの時間を過ごすことが多かったので、ちょっとした距離があった方がお互いに生活しやすいんじゃないかと思うようになりました。別々の部屋に入居することで、お互いに一人の時間を持てるし、ご飯を食べに行く時や買い物に行く時などは一緒の時間を過ごすことができて、楽しい時間を過ごせています。
今では、夫婦で入れるお部屋の予約は取り消しました。』
まとめ
ご夫婦で老人ホームに入居することを考えている方へ、夫婦で入居できる老人ホームの種類や費用、入居した方々の声などをご紹介しましたが、皆様の参考になりましたか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
どの老人ホーム・介護施設にしたら良いかお悩みの方へ
満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。
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