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高齢者がトイレに間に合わない!失禁してしまう原因やその対処法をご紹介します!

  • 2024年10月07日 公開

高齢者の失禁は珍しいことではありませんが、やはり本人や家族にとってはショックなことかもしれません。

今回の記事では、高齢者がトイレに間に合わなくなる原因や対策、ケアする際のポイントなどを解説します。

高齢者がトイレに間に合わない原因は?

高齢者が尿意や便意を催した際にトイレに間に合わない理由には、大きく分けて4つあります。

まずは、どのような原因が失禁につながるのかを確認していきましょう。

骨盤底筋群の筋力が衰えてきているため

骨盤底筋とは、骨盤の底で膀胱や子宮などの内臓を支えている筋肉です。一般的には加齢とともに筋肉量は低下する傾向にありますが、これらの筋肉も例外ではなく徐々に量が減り、機能も衰えてきます。

骨盤底筋の機能が衰えると、臓器が正常な位置から下垂する「子宮脱」や「膀胱脱」が起こることがあります。それが原因となって排尿障害や急な尿意が起こり、排尿の不調が失禁につながる場合もあるでしょう。

また、骨盤底筋は内臓を支えるだけでなく尿道や肛門などを締める働きも持っています。

この働きが衰えることで、くしゃみなどをして腹圧がかかった瞬間に尿が漏れる「腹圧性尿失禁」が起きる可能性もあります。

すぐにトイレまで行くことができないため

若い頃と比べて尿意を感じてから実際に排泄するまでの時間が同じであったとしても、加齢や傷病によりトイレまでの移動が思うようにできなくなったために失禁してしまう場合もあります。

このように、排尿に直接関わる臓器や筋肉などには問題がないにもかかわらず、運動機能や認知機能の低下により移動や排尿動作がスムーズに行えないことで起きるのが「機能性尿失禁」です。

疾患によって失禁しやすくなっているため

疾患によって感覚障害や排尿障害が起きることで、突然の尿意を感じてトイレへの移動が間に合わない「切迫性尿失禁」や、うまく排泄できない尿が少しずつ漏れる「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」の原因となることがあります。

切迫性尿失禁の原因となりやすい疾患は冒頭でも触れた膀胱脱・子宮脱のほか、前立腺肥大、感覚障害などにより排尿コントロールが難しくなる脳血管疾患や脊椎疾患などが挙げられます。

認知症による排泄障害があるため

認知症になると尿意の自覚が難しくなるだけでなく、見当識障害や記憶障害によりトイレの場所が分からなくなることがあります。

また、尿意を感じたものの次に何をすればよいのか迷ってしまう場合もあるでしょう。

さらに「トイレへ行きたい」と言おうとしたり、家族から「トイレへ行こう」と言われたりする場面でも、トイレという言葉の意味自体がうまく認識できないため、尿意の表出や行動に移すことが難しい可能性も考えられます。

高齢者の失禁を防ぐためにできることとは?

失禁には数種類の理由が考えられることが分かりました。それでは、このような原因を解決し失禁を防ぐためにはどのような対策が考えられるのでしょうか。

定期的に声掛けや誘導を行う

認知症や感覚障害などにより便意・尿意の把握が難しい場合は、介護者が数時間おきにトイレに行くための声掛けや誘導をすると失禁を防げる可能性があります。

タイミングとしては、起床後や食事前後・おやつの時間・寝る前などが考えられます。

また、本人が尿意を感じているときに誘導すると効果が高いため、本人の様子を観察し尿意を感じやすい時間を把握するとよいでしょう。

トイレの場所を分かりやすくする

認知症などにより見当識障害の症状があったり、間取りを忘れてしまったりする場合は、自宅の間取りが分からなくなってもトイレの場所が分かりやすいよう張り紙などで表示することをおすすめします。

たとえば、廊下やリビングの見やすい場所にトイレがどちらにあるのか示す矢印を貼る、トイレの扉には本人に分かりやすい言葉で「トイレ」「お手洗い」などと書いた紙を貼るなどの工夫が考えられます。

脱ぎやすい服装にする

高齢になると動作が緩慢になりがちであり、また認知症などにより衣服の構造理解が難しい人もいるでしょう。そのため、便座に座る直前に失禁してしまう場合は、脱ぎやすい服装を選ぶことも解決法のひとつです。

とくに避けるべきものはデニムなど厚手で伸縮性の少ない生地や、ベルト・ボタンのあるデザイン、過度の重ね着です。脱ぎやすい服装としては、ウエストがゴムになっているズボンやパンツなどが挙げられます。

身体機能のリハビリを行う

外からの働きかけで失禁を防ぐ対策法と合わせて、排泄動作がスムーズになるようにリハビリを行ったり、骨盤底筋のトレーニングを行ったりするなど身体機能の回復を図ることも有効です。

加齢だけでなく脳血管疾患・リウマチ・事故などの疾病により身体機能が急激に落ちるなど、身体的原因から失禁が増えたと感じる場合はとくにリハビリにより失禁が減る可能性が高いといえます。

スムーズに排泄できる環境を整える

ここまでご紹介した対策を試しても、普段本人が過ごす場所からトイレまでが遠いなど環境的な要因が失禁につながっている場合もあるでしょう。

このような場合は、スムーズに排泄できる環境を調整する必要があります。

部屋からトイレまでの距離が遠い場合にはポータブルトイレを設置して移動距離を短くする、歩行が不安定であればトイレまでの廊下に手すりをつけるなど福祉用具を利用して環境を整えることも検討しましょう。

高齢者がトイレに間に合わなかったときの対処法は?

排泄の失敗はデリケートな問題であり、失禁をしたこと自体に本人が大きなショックを感じている場合が少なくありません。

さらに、それを責められることで自尊心が傷ついたり、自信を失ったりといった影響も考えられます。

そのため、最初は家族の方も驚きを感じるかもしれませんが、決して本人を責めないことが大切です。

また、排泄に関する悩みを一人で抱えてしまわないよう、話しやすい雰囲気を心がけるのもよいかもしれません。

高齢者の失禁が多くなったときに起こりやすいトラブルとは?

気持ちのうえでは本人が傷ついたり自分を責めたりしてしまうような対応をしないことが重要ですが、このような対応をしたとしても失禁の頻度が増えることでトラブルが起きやすくなる可能性はあります。

具体的に考えられるトラブルとして代表的なものは、排泄の失敗で本人にストレスが蓄積されることによる介護者との関係悪化です。

さらに、家族に負担をかけまいとする気持ちが介護拒否につながる場合もあります。

一方、介護者側の問題としては、失禁の対応による介護負担の増加が考えられます。

とくに、夜間もトイレへの誘導や失禁による衣類の交換が頻繁に必要な場合は、寝不足などから介護疲れが溜まりやすいでしょう。

このように介護が負担と感じたり、関係悪化・介護拒否が見られたりした場合には、本人との良好な関係を維持するためにも介護サービスの利用をおすすめします。

介護サービスにもさまざまな種類がありますが、失禁がある場合はトイレ誘導や介助が頻繁に必要であること、夜間も介護が必要であることなどを考慮して、介護施設への入居を検討するとよいでしょう。

介護者が排泄トラブルに悩まされないようにするためには?

今回ご紹介した対策など、簡易的なサポートにより失禁の頻度が減る場合は家庭でも無理なく介護を続けられる可能性があります。

しかし、失禁への対応を家族が大きな負担と感じる場合は施設入居も選択肢のひとつです。

介護施設では、入居者の排泄間隔の把握やタイミングを見計らった日中・夜間の排泄介助などが可能です。また、本人の状態に応じてポータブルトイレなどの福祉用具も準備できることが多いでしょう。

ただし、認知症により失禁以外にも徘徊・大声・暴力などが見られる場合や、持病などを患っている場合は受け入れ可能な施設がなかなか見つからない可能性も考えられます。

多くの施設の中から家族が一つひとつ受け入れ条件を確認するにはかなりの労力・時間がかかり、また少ない候補の中から探しても本人の希望や予算に合う施設は見つかりにくいかもしれません。

このような場合は、介護を必要とする本人が安心して過ごすために、以下に挙げる窓口なども活用しながら施設を探していくことをおすすめします。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、地域の高齢者に関する総合相談窓口です。紹介される施設の所在地はセンターの担当区域付近に限られますが、公的機関であるため優良な事業者の紹介を受けられる可能性が高いでしょう。

担当のケアマネジャー

ケアマネジャーの業務はケアプラン作成やサービス調整がメインであり、施設紹介の専門家ではありません。そのため、多くの施設の紹介はできない可能性があります。

しかし、本人のケアプランを作るために身体・認知機能や生活スタイルなどをよく理解してくれている介護の専門家です。その知識を生かし、本人が生活しやすい介護施設を紹介してもらえるでしょう。

安心介護紹介センター

老人ホーム検索サイト「安心介護紹介センター」は幅広い地域・種別の施設情報を扱っているため、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談する場合と比べて多くの候補の中から施設を選べます。

また、介護の知識が豊富なオペレーターがオンラインで入居・見学相談に対応しているため、仕事や家事が終わったあとや休日など自分の都合に合わせた施設選びが可能です。

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満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。
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