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服薬を拒否されたときの対応策は?服薬を拒否される理由や飲み忘れを防ぐ方法もご紹介します!

  • 2024年10月07日 公開

親が「薬を飲みたくない」と拒否しているときに、無理強いをしてしまうと逆効果になりかねないため、注意が必要です。

この記事では、親が服薬を拒否する理由やさまざまな対応策、服薬を支援するための介護サービスについて詳しくご紹介します。

服薬を拒否する理由は?

服薬拒否をされたときの対応策を知る前に、まずはどうして服薬拒否をするのか、その理由についてご紹介します。

薬の服用に対して不安があるため

認知症の中で、もっとも患者数が多いのはアルツハイマー型認知症です。そして、アルツハイマー型認知症の方のおよそ26%に妄想の症状が見られるという報告があります。

認知症によって記憶障害が進行することに不安を感じている方の中には、「大切にしているものを盗まれた」「家族からひどいことを言われる」などの被害妄想が現れることも珍しくありません。

被害妄想の症状が見られる方は、よく分からない薬を飲むことや、他人に薬を飲ませてもらうことに不安を感じやすく、服薬を拒否してしまうのです。

薬の必要性を理解できていないため

認知症になってもいわゆる「長期記憶」は保たれやすいといわれており、若い頃の思い出を繰り返し話したり、長年習慣にしていることは問題なく行えたりする方が多い傾向にあります。

一般的に認知症の方は、過去のエピソードや長年の生活習慣はよく覚えている一方で、最近起こったことは忘れやすい「短期記憶」の障害が見られます。

そのため、認知症が進行してから薬を処方されても、薬の必要性を理解したり、内服を習慣として認識したりすることが難しい場合があるのです。

たとえ繰り返し薬の必要性を説明しても、説明されたこと自体を忘れてしまう方は少なくありません。

周囲に説得されても「長年薬を飲まずに元気にやってきたから、自分には薬なんて必要ない」と考え、服薬を拒否してしまう方もいます。

薬の副作用で体調が悪くなったことがあるため

薬の副作用で体調が悪くなった経験のある方は、服薬の拒否に繋がりやすくなります。

認知症の方は、自身の体調に害を及ぼすことに敏感です。

一度でも副作用によって体調が悪くなることがあると「薬はよくないもの」と強烈にインプットされてしまいます。これは知識ではなく、感情は強く残りやすいためと言われているためです。

認知症は記憶の塗り替えが難しいことが一般的で、マイナスな印象で固定観念が植えつけられてしまうと、それを修正することが難しくなってしまうのです。

薬が飲みにくいため

加齢によって飲み込む力である嚥下機能が低下することで、薬が飲みにくくなる方もいます。嚥下機能が低下している方は、複数の錠剤を飲み込むことに負担感を覚えてしまうのです。

また、高齢者の方は喉の渇きを感じにくく、1日の水分摂取量が少ない傾向にあります。

飲み込みにくい状況で、多くの薬を目の前に置かれると面倒に感じ、内服することに抵抗感を抱く方も少なくありません。

服薬を拒否されたときの対応策は?

服薬を拒否されたときの効果的な対応策は、個人によってさまざまです。

服薬を拒否する理由を探りながら、次にご紹介する方法を参考に対応してみましょう。

優しく声掛けをする

認知機能が低下して、自分が病気であることや薬が必要であることを忘れている方に、無理に薬を飲ませようとしても余計に拒否感が強くなる場合があります。

まずは、優しく声掛けをしながら丁寧に接すること、そして自然な流れで服薬を促すことが重要です。

医師に相談する

医師に、服薬拒否で困っていることを伝えましょう。

そして、以前に薬の副作用で体調を崩してしまった経験のある方は、薬の種類や量を変えることが可能かについて、医師に相談してみることをおすすめします。

薬を1日に3~4回に分けて処方されている場合には、医師に服薬回数を減らせないか相談することも有効です。

なお、薬が変更になる際には、医師から本人に説明してもらうようにしましょう。医師から直接説明を聞くことで、薬に対する不安な気持ちが和らぐ可能性があります。

薬剤師に相談して薬を飲みやすくする

薬を飲みやすくする工夫については、薬剤師に相談してみましょう。

「大きな錠剤は飲み込みにくい」と感じる場合には粉砕してもらう、「小さい粒でも、固形物を飲み込みにくそうにしている」場合には口の中で溶けるOD錠(口腔内崩壊錠)に変更してもらうなど、薬の形状を変えることでも飲みやすくなります。

嚥下機能が低下している方は、錠剤を飲み込むことが難しいケースがほとんどです。粉砕やOD錠(口腔内崩壊錠)への変更に対応できない薬剤には、服薬ゼリーを利用してみましょう。

別の介護者に服薬させる

家族に薬を勧められると拒否してしまう方でも、第三者の言うことであればすんなりと受け入れる場合があります。

このような方への対応策としては、訪問介護やデイサービスのスタッフに、服薬介助を依頼することが有効です。(服薬の確認や対応が難しいケースもあります)

訪問介護は20~30分の短時間から介護サービスを利用できます。実際に、服薬するタイミングに合わせて訪問介護のサービスを利用し、服薬の確認などを行ってもらう事も少なくありません。

デイサービスでは、食事の下膳のタイミングでスタッフが自然に服薬介助をしてくれます。施設では、他の利用者も薬を飲んでいるため、抵抗感なく服薬できる方が多いようです。

服薬を拒否されたときにしてはいけないことは?

「服薬しないままでいると、認知症がさらに進んでしまうのではないか」「認知症の薬のほかに、高血圧や心臓病などの大切な薬もあるから、このままでは体調が心配」など、服薬を拒否されることに悩んでいる家族は少なくありません。

しかし親の体調を気遣うあまり、無理に服薬させるような態度で接してしまうと、より薬への抵抗感を強めてしまいます。

薬を拒否している場合には、無理に説得するよりも本人の意思を尊重することが大切です。

少し時間をあけて服薬を促したり、家族の別のメンバーが声を掛けてみたりするなど、本人の気分を変えるような関わりを心掛けてみましょう。

服薬介助で飲み忘れを防ぐ方法は?

飲み忘れや飲み間違いを防ぐコツ、利用できる介護サービスについてご紹介します。

お薬カレンダーを活用する

薬の飲み忘れがないかを家族や訪問介護のヘルパーが把握するためには、お薬カレンダーが便利です。

壁に掛けられるカレンダーに、朝・昼・夕・睡眠前の薬を1週間分セットできるようなポケットがついています。順番に内服していくと、飲み忘れや飲み間違いを防ぎやすくなります。

ただし、認知症の方の中でも曜日や日付の認識が低下している場合は薬を飲み過ぎてしまうリスクもあるため、注意が必要です。

薬を一包化する

複数の種類を服薬している方は、時間や錠数をその都度確認しながら準備することは大変です。

本人だけでなく、家族が混乱してしまう場合もあるため、内服薬を分かりやすく「一包化」してもらうことをおすすめします。

一包化は、1回に服用する錠剤をまとめて1袋に入れるサービスです。

袋の表面に氏名や日付、服薬するタイミングが表記されているため、飲み間違いを防ぎやすくなります。

また、錠剤を一つひとつシートから取り出すことが難しい方にとっても、錠剤を落としたり紛失したりするリスクが減るメリットがあります。

一包化は、認知症の方や細かい作業が不自由な方に便利です。一包化を希望する際には、医師に伝えて処方箋に一包化の指示を記入してもらいましょう。

在宅患者訪問薬剤管理指導を受ける

在宅患者訪問薬剤管理指導とは、かかりつけ医やケアマネジャーから依頼を受けた薬剤師が、自宅に薬を届けてくれる介護保険制度のサービスです。

在宅患者訪問薬剤管理指導では、ただ薬を配達するだけではなく、薬の説明をしたり、飲みやすいようにお薬カレンダーにセットしたりといった、飲み忘れや飲み間違いを防ぐためのサポートもしてくれます。

また、薬剤師が訪問のときの様子をかかりつけ医やケアマネジャーに報告するため、医師や介護職員がその方の服薬状況を把握しやすくなるメリットもあります。

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