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遠距離介護の見守り方法はどんなものがある?見守り家電や見守りサービスの特徴を紹介します!

  • 2024年10月07日 公開
  • 2025年02月07日 更新

遠方に住んでいる親の介護を行う「遠距離介護」では常に親の安否を確認できないため、きちんと生活ができているか不安に感じる方もいるでしょう。

この記事では、遠距離介護の不安を払拭するための見守りサービスの種類や利用料金について解説します。

遠距離介護の見守り方法にはどんなものがある?

遠距離介護の不安を払拭するには、見守りは欠かせない要素となりますが、具体的にどのような方法があるのか気になりますよね。
遠距離介護の見守り方法には、主に以下の4つの方法があります。

  • 定期的なコミュニケーション
  • 見守り家電を活用する
  • スマートデバイスを活用する
  • 見守りサービス

詳しく解説します。

定期的なコミュニケーション

遠距離介護を行う上で、親と定期的にコミュニケーションをとることは重要です。
遠距離になると親と会う回数が少なくなり、親の健康状態や生活状況を把握することが難しくなります。
電話やLINEなどのチャット機能・ビデオ通話などを利用し、定期的なコミュニケーションをとることによって、こまめに確認しやすくなります。

また、以下のような工夫を取り入れながらコミュニケーションをとることがおすすめです。

  • 決まった日時に連絡する
  • 他の家族も参加する
  • 親の生きがいや楽しみなどの話を共有する
  • 状況を確認する際、具体的かつ予測しながら質問する

親も子どもに心配かけさせたくない思いやプライドによって、無理に聞き出そうとすると頑なに本音を言わない場合もあります。
そのため、コミュニケーションを取る機会を徐々に増やしつつ、話しやすい雰囲気を作るよう心がけましょう。

見守り家電を活用する

見守り家電とは、離れた親を見守るための機能がついたさまざまな家電製品のことです。
見守り家電は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の5つに分けられます。

  • カメラタイプ
  • 電球タイプ
  • テレビタイプ
  • 冷蔵庫タイプ
  • 湯沸かしポットタイプ

いずれも、親の行動や生活リズムの変化を察知できるため、離れた親を見守るのには効果的です。
一つずつ詳しく解説します。

カメラタイプ

見守りカメラを家の中に設置することで、いつでも親の様子を見守ることができるようになり、離れて暮らす家族にとって安心感につながります。
リアルタイムで親の様子を確認できるため、電話だけでは確認できない体調不良や事故などのトラブルにすぐ察知できることも特徴の一つです。

しかし、見守りカメラの設置によってプライバシーの問題も発生するため、必ず事前に親の同意を得ることが必要です。
近年では、以下のような見守りカメラの機能が豊富になり、さまざまなニーズに合わせて利用できます。

  • 録画機能
    親の様子を常時録画する機能
  • 首振機能
    遠隔操作でカメラを動かして撮影する機能
  • 動体検知機能
    映像内の動きを検知した場合、自動的に撮影・録画を行う機能

市販されている見守りカメラは、基本的にWi-Fiなどインターネット環境が必要であり、価格も3,000円〜20,000円以上と幅があります。

電球タイプ

電球タイプの見守り家電も、遠距離介護における見守りの際に役に立ちます。
通常使われる電球と同じように家の照明に設置し、スイッチのオン・オフの切り替えで安否確認ができます。

長時間電気がついていない・長時間電気が点いたままになっている場合、家族のスマホに通知されるため、通知後すぐに連絡して確認することが可能です。
そのため、親のプライバシーを守りながら自然な形で見守りたい家族にはおすすめと言えるでしょう。

電球タイプもWi-Fiなどのインターネット環境が必要な機種が多いですが、中には不要な機種もあります。
価格はLED電球タイプで10,000円以上が相場ですが、1度設置すると3年以上使い続けることができるため、費用対効果は高いでしょう。

テレビタイプ

テレビタイプの見守り家電の場合、主に以下の2つの方法で親の見守りを行います。

  • テレビの電源状況をクラウドに記録し、スマホから確認する方法
  • SIMカードが内臓された端末をテレビに接続し、専用アプリを通じてテレビの使用状況や在室状況を確認する方法

こうした方法で親の安否確認ができるため、テレビを見る機会が多い親を持つ家族にはおすすめです。
費用は月額2,000円〜3,000円程度ですが、テレビの購入費用や端末料金を含めた初期費用が必要となるため、割高になる可能性があります。

さらに、インターネット環境が必要となるため、Wi-Fiなどの環境を構築する費用や手間も発生するため、あらかじめ費用面を確認しましょう。

冷蔵庫タイプ

冷蔵庫タイプの見守り家電の場合、冷蔵庫のドアの開閉によって安否確認ができます。
センサー付き冷蔵庫や既存の冷蔵庫にセンサーを後付けすることにより、アプリを通じて冷蔵庫の開閉時間・回数が通知されます。
日常的に冷蔵庫を使用する親を持つ家族や、自然な形で親の安否確認をしたい家族におすすめの方法です。

冷蔵庫タイプの見守り家電は、Wi-Fiなどのインターネット環境が必要なものと不要なものがあり、費用も月額500円前後となっています。
しかし、センサー付き冷蔵庫やセンサーの購入費用、場合によってはインターネット環境を構築する費用が発生するため、コストが高くつく場合が多いです。

湯沸かしポットタイプ

湯沸かしポットタイプの見守り家電は、通信機能付きのポットを使用することで、使用状況を家族のスマホに通知する仕組みとなっています。
テレビタイプ・冷蔵庫タイプと同じように、日常生活に溶け込みながら親を見守ることができるため、自然な形で親を見守りたい家族にはおすすめです。
通信機能が実装されたポットを使用するため、Wi-Fiなどのインターネット環境が不要であるため、手軽に始めることができます。
しかし、湯沸かしポットタイプの見守り家電やサービスの種類が限定的で、見守りサービスを利用する場合、ポットの購入費とは別に料金が必要です。

例えば、象印「みまもりホットライン」の場合、ポット1台につき、以下の料金が発生します。

  • 初期費用:5,500円
  • 月額費用:3,300円

あらかじめ費用面を確認した上で、導入を判断しましょう。

スマートデバイスを活用する

健康状態の確認やコミュニケーションのサポートなどさまざまな機能を持ったスマートデバイスも、離れて生活する親の見守りに役立ちます。
離れて生活する親の見守りに役立つスマートデバイスは、以下のとおりです。

  • スマートウォッチ
  • スマート体重計
  • ロボット

一つずつ解説します。

スマートウォッチ

スマートウォッチは、腕時計型の手首や腕などに装着するウェアラブルデバイスです。腕時計としての機能に加え、高性能センサーによってさまざまな機能が実装されています。
例えば、活動量や心拍数などの健康状態を測定できるため、家族が確認することができます。

また、転倒や不整脈の検知機能も実装されており、緊急の際は、自動的に緊急通報が可能です。
GPS機能も実装している場合、スマートウォッチを装着している親の位置情報を確認することもできます。
そのため、健康状態に不安がある親や日常的に一人で外にでかける親をもつ家族にはおすすめのデバイスです。

基本的にはWi-Fiに対応したモデルとセルラーモデルの2種類があり、一人で外出する親の居場所を確認したい場合、セルラーモデルの購入がおすすめです。
価格は機能によって幅が大きく、5,000円から100,000円以上する機種もあります。

スマート体重計

スマート体重計は、Wi-FiやBluetooth機能が実装された体重計で、測定したデータをスマホやタブレットと連携できるデバイスです。
体重測定を行うと、測定結果を専用アプリで管理することができ、急な変化があると通知されます。

また、体重以外にも、体脂肪率・筋肉量・骨量などを測定できる高機能な機種もあるため、栄養状態や健康状態の変化を早めに確認できます。
そのため、低栄養や健康状態に不安がある親をもつ家族に向いているデバイスと言えるでしょう。

スマート体重計はWi-Fiなどのインターネット環境が必要な機種が多く、価格は3,000円〜3,0000円と幅が広いため、機能と価格面を考慮して選ぶことがおすすめです。

ロボット

親の見守りに活用できるロボットにはさまざまな種類があり、見守り機能だけではなく、さまざまな生活場面において役立つ機能も実装されています。
例えば、AI機能を実装したペットロボットの場合、遠隔での見守り機能や自動応答機能により、ロボットとの会話ができるため、認知機能の維持や孤独感の解消につながります。

服薬支援ロボットの場合、設定した時間に薬を出すことやセンサーでの見守りができるため、見守りにおけるメリットだけではなく、服薬に関するミスの防止にも役立ちます。
そのため、認知機能が低下している親や一人暮らしでの生活状況に不安がある親を持つ家族に向いているでしょう。

価格は本体購入の場合、50,000円〜80,000円と高額になる場合が多く、レンタルの場合は月額2,000円〜6,000円程度となります。
利用する際、Wi-FiやSIMカードなどのインターネット通信が必要な機種が多いですが、不要な機種もあるため確認が必要です。

見守りサービス

見守りサービスには、主に以下の種類があります。

  • 訪問型
  • センサー型
  • 自動電話・メール型
  • カメラ型

それぞれのサービス内容や提供している組織、利用にかかる費用などを説明していきます。

訪問型

自治体や民間事業者のなかには、高齢者の家に食事を宅配するとともに安否確認を行っているところもあります。
高齢になるとどうしても食事づくりがおろそかになりがちで栄養バランスが偏ってしまう心配がありますが、この食事の宅配サービスを利用すれば親の安否確認ができるうえに食生活の改善まで図れます。

また、郵便局、電気・水道などの会社の専任スタッフが管轄エリアを巡回して高齢者の安否確認を行ってくれるサービスもあります。
何かあった際には地域包括支援センターなどに連絡がいくシステムとなっているため、遠距離介護の不安を大きく軽減できるでしょう。

たとえば郵便局が実施している「みまもり訪問サービス」では月に一度、「体調はどうか」「日常生活に支障はないか」といった「固定の基本質問7項目」に加え、「不審な業者からの電話などはないか」「処方された薬をしっかりと服用しているか」など23項目から選択した3項目を確認してくれ、その回答をメールなどで報告してくれます。

「訪問型」の見守りサービスにかかる費用
食事の宅配サービスの相場は1食あたりおよそ400〜600円です。毎日3食の宅配を依頼した場合、月に2〜3万円の料金が発生します。

一方で、安否確認を中心に行う訪問型サービスの料金はどのようになっているのでしょうか。
郵便局の「みまもり訪問サービス」の料金形態については以下のとおりです。

みまもり訪問サービス

料金(税込)

月額2,500円

訪問回数

月1回・およそ30分

報告方法

メールか郵送
(3名まで可能)

センサー型

センサー型の見守りサービスは、居室内に設置したセンサー機器が親の生活動作を感知することで安否を確認する方法です。
一定期間センサーの反応がないときは、サービス提供者が親の自宅を確認してくれるサービスとなっています。
センサーには、照明のオン・オフや人体の動きを検知するタイプのもの、冷蔵庫などの家電製品の使用ごとに通知がいくタイプのものなどさまざまな種類があります。

また、セキュリティ会社や家電メーカー、ガス会社など業種の異なる民間企業がサービスを展開しているため、用途に合ったセンサーを見つけることをおすすめします。

センサー型の見守りサービスにかかる費用

センサー型サービスの利用料金は、月額2,000円~5000円程度と様々です。
利用するセンサーや企業によっては設置する際の初期費用などの追加料金がかかるケースがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

自動電話・メール型

自動電話・メール型は、自宅の固定電話か親の携帯電話にかけた電話や、送ったメールに対する応答の有無を確認することで安否確認を行うサービスです。
自動電話・メール型サービスは、郵便局や民間事業者が提供しています。

自動電話・メール型の見守りサービスにかかる費用

自動電話・メール型サービスの料金相場は、月額1,000〜2,000円が目安です。
以下の表は、郵便局が提供している「みまもりでんわサービス」の月額料金です。固定電話と携帯電話では料金に差があるため注意しましょう。

みまもりでんわサービスの料金形態

固定電話(税込)

月額1,070円

携帯電話(税込)

月額1,280円

電話を行う時間帯

7~14時、16~21時の
間で指定できる

カメラ型

カメラ型は、自宅に設置したカメラを利用して親の安否確認が行えるサービスです。
セキュリティ会社による緊急時対応や24時間監視サービスを利用すると、深夜帯や外出時で確認ができないときであってもセキュリティ会社が迅速に駆けつけてくれるため、安心です。

カメラ型の見守りサービスにかかる費用

カメラ型サービスの料金は、緊急時対応などのサービスを毎月利用するケースで月額3,000円が目安です。
ネットショッピングでカメラのみを購入する際は、5,000円〜2万円が相場です。

遠距離介護の見守り体制をどう整えたらよい?

遠距離介護では、親の生活を常に確認できず、不安にを感じることもあるでしょう。
このような不安を解消するためには、以下の方法が有効です。

  • 近所の人や友人に挨拶に行く
  • 見守り家電・見守りサービスを活用する

それぞれの見守り体制の整え方について詳しく説明します。

近所の人や友人に挨拶に行く

近所の人や、近隣に住んでいる親の友人と積極的にコミュニケーションを図り、親しい関係性が構築できていれば、こまめに親の様子を確認してくれたり、緊急時にサポートしてくれたりするでしょう。
いざというときに助けてもらうためにも、親の元を訪れたときは親と一緒に近所の人や親の友人に挨拶にうかがい、顔なじみの関係になっておくことをおすすめします。
また、緊急連絡先も事前に伝えておきましょう。

見守り家電・見守りサービスを活用する

遠距離介護の見守り体制を整えるには、見守り家電・見守りサービスの活用も効果的です。
遠距離介護における見守り方法は、以下の4つの方法があります。

  • 定期的なコミュニケーション

    電話やLINEなどのチャット機能・ビデオ通話を活用し、定期的に連絡をとる方法

  • 見守り家電を活用する

    カメラやテレビなどの見守り家電を活用して見守る方法

  • スマートデバイスを活用する

    スマートウォッチ・スマート体重計などのデバイスを活用して見守る方法

  • 見守りサービス

    訪問型・センサー型などの見守りに特化したサービスを利用して見守る方法

見守り家電や見守りサービスによって、離れて生活する親の安否確認ができるため、遠距離介護の不安を解消できます。
しかし、見守り家電や見守りサービスの特徴・費用はそれぞれ違いがあるため、親の見守りにおける課題やニーズを明確にした上で、適したものを選びましょう。

遠距離介護の見守り家電・見守りサービスのメリットとデメリット

見守り家電・見守りサービスにはさまざまな種類がありますが、遠距離介護で利用する際のメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、見守り家電・見守りサービスのメリットやデメリットについて詳しく説明します。

見守り家電・見守りサービスのメリット

見守りサービスのメリットは、離れた場所でも親の安否確認ができたり、ライフスタイルに合わせた見守りができたりする点です。

離れた場所でも親の安否確認ができる

見守り家電・見守りサービスを利用すると、離れた場所でも親の安否確認ができることは、大きなメリットの一つです。
例えば、カメラ型の見守り家電を活用することにより、その場で専用アプリを経由して親の様子をリアルタイムで確認することができます。

また、見守りサービスでは、サービス内容によって、定期的な訪問による見守りだけではなく、リアルタイムで安否確認を行い、家族に結果を報告する場合もあります。
このように、見守り家電・見守りサービスは離れた場所から映像や連絡によって安否確認できるため、電話だけでは伝わらない親の変化や異常を察知しやすくなります。
そのため、離れて生活する親の安否確認の不安を解消し、遠距離介護の継続につながるでしょう。

ライフスタイルに合わせた見守りができる

見守り家電・見守りサービスを利用すると、離れて生活する親のライフスタイルに合わせた見守りが可能です。

例えば、冷蔵庫タイプや湯沸かしポットタイプの見守り家電を使う場合、日常生活に溶け込んだ見守りができます。
そして、カメラタイプのように、監視されているような不快な気分を感じさせることがないため、見守りに対する抵抗感も無くなります。

そのため、親の気持ちを配慮しつつ、ライフスタイルに合わせた見守りができる点はメリットと言えるでしょう。

親の体調が急変したときでもすぐに対応できる

親の体調が急変したときでもすぐに適切な対応ができることも、見守り家電・見守りサービスのメリットです。
特に、センサー型・カメラ型の見守りサービスの場合、設置したカメラ・センサー類の機器に反応がないなどの異常を確認した際、すぐに職員が訪問による確認を行います。

また、大手の警備会社では高齢者の見守りサービスを提供している場合が多く、専用機器による緊急通報で警備員が駆けつけ、安否確認や救急対応などに対応します。

このように、見守り家電・見守りサービスを利用すると、見守りや急変時にも対応できるため、遠距離介護を行う家族の不安解消につながるでしょう。

見守り家電・見守りサービスのデメリット

見守りサービスは、離れた場所に住む親の安否確認をリアルタイムでできるメリットがありますが、デメリットもいくつかあるため、利用時にはメリットとデメリットをしっかりと踏まえたうえで検討することが大切です。

総合的なサポートは難しい場合がある

見守りサービスを利用しても、総合的なサポートを受けることが難しい場合があります。

例えば、配食サービス事業所の中には、配達員による見守り・安否確認サービスも併せて提供しています。
しかし、配達員は食事の宅配が本来の役割であり、介護・医療の専門的な知識がないため、体調の変化に気付きにくいです。
また、決まった日時のみの訪問であるため、頻繁な見守りや緊急時の対応に向いていません。

そのため、サービス内容によっては、日常的な見守り・安否確認を希望する方の期待に沿えない可能性があります。

環境整備や機器の操作が必要

見守り家電や見守りサービスの中には、利用する親や家族が使いこなせないと効果がないものもあります。
例えば、Wi-Fiが必要となる見守り家電を利用する場合、ネット環境の整備使用する際の細かな設定が必要です。
見守り家電の中には多機能なものもありますが、その分、操作が複雑で扱いにくい場合もあります。

そのため、ITリテラシーが低い方や機械の扱いに慣れていない方にとって、導入するハードルが高い点はデメリットと言えるでしょう。

親に窮屈な思いをさせてしまう可能性がある

見守り家電・見守りサービスの利用は、離れて生活する親の安否確認には効果的な方法です。しかし、親に窮屈な思いをさせてしまう可能性もデメリットと言えるでしょう。

見守り家電や見守りサービス利用によって、親としては監視されていると思い、ストレスを抱えたまま自宅で過ごすことになります。
ストレスが蓄積することによって、家族内でのトラブルや親の心身の不調につながり、遠距離介護が破綻する可能性があります。

ストレスをなるべく与えないように、親の生活リズムやスタイルに合わせた見守りの方法を選びましょう。

遠距離介護と介護施設での介護、どちらを選ぶべき?

離れて生活する親が、介護が必要な状態になった場合、遠距離介護か介護施設での介護か迷う方は少なくありません。
以下の4つを基準にして、遠距離介護か介護施設での介護か判断しましょう。

  • 在宅生活の希望
  • 必要な介護量
  • 介護に対する負担
  • 介護にかかる費用

まず、在宅生活の希望を確認する際、どの程度在宅生活を希望しているのかに注目します。
例えば、親が在宅生活を強く希望した場合、現状の身体機能や認知機能を確認し、必要な介護量を予測することで、在宅生活が適しているかどうか判断しやすくなります。

そのため、以下の5つの項目からできること・できないことを確認し、必要な介護量を予測しましょう。

  • 病状・治療内容
  • 立つ・歩くなどの身体の動き
  • 物忘れなどの認知機能
  • 食事・排泄・入浴などの基本的な生活動作
  • 自宅での家事動作

加齢や病気の進行によって、徐々に身体機能・生活機能が低下し、親の介護量の増加にともない、家族の介護負担が増加するリスクがあります。
その点も踏まえて考えることが大切です。

また、遠距離介護と介護施設での介護の費用をくらべると、介護施設での介護が高額になる場合が多いですが、遠距離介護でも以下の費用が発生します。

  • 介護サービスの利用料
  • 見守り家電・見守りサービスにかかる費用
  • 親・介護関係者との通信費
  • 帰省する際の交通費・滞在費

先ほどの親の状態や必要な介護量を踏まえ、どの程度、家族が介護・費用の負担を許容できるか検討することで、より遠距離介護か介護施設での介護か判断できるでしょう。
充実している介護施設が分からないなどのお悩みを抱えている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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