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同じ行動を繰り返すのはなぜか?その原因や対処法をご紹介します!

  • 2024年10月07日 公開

同じ行動を繰り返す高齢者を無理に止めようとすると症状を悪化させてしまう可能性があるので、適切な対応策を取る必要があります。

この記事では、高齢者が同じ行動を繰り返す原因や対策についてご紹介します。

高齢者が同じ行動を繰り返す原因は?

齢者が同じ行動を繰り返す原因のひとつとして、前頭側頭型認知症の発症が挙げられます。前頭側頭型認知症とは、脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することで起こる認知症の一種を指します。前頭側頭型認知症の代表的な症状例は以下のとおりです。

前頭側頭型認知症の症状例

  • 毎日同じ時刻に同様の行動をとる
  • 周囲の状況にかかわらず突然立ち去ってしまう
  • 同じ食べ物(特に甘いもの)にこだわる

上記のように、いわゆる「常同行為」といわれる行動が見られます。進行を抑えられる薬が開発されていないのが現状で、症状を急激に悪化させないような適切な関わりが求められます。

前頭側頭型認知症にはどのような対策法があるのか?

前頭側頭型認知症の有効な対策法に「ルーチン化療法」があります。

「ルーチン化療法」とは、同じことを何度も繰り返してしまう「常同行為」を問題のない行為に置き換える方法です。日常生活に支障をきたさない行為への習慣化を図ることで、症状緩和と介護者の負担軽減につながります。

たとえば決まった時間に車通りの多いエリアへ散歩に行ってしまう行動をデイサービスの時間に変更すれば、安全を守れるだけでなく、脳の活性化が図れます。また編み物やパズル、DVD鑑賞など認知症患者が熱中できる何かに置き換えるのもよいでしょう。

医療機関や前頭側頭型認知症に対応している介護施設では「非薬物療法」のひとつとして取り入れているケースが多くあります。「常同行動」をやめさせようとするのではなく、ケアの一環として活かす考えを持つことが大切です。

家族は前頭側頭型認知症の患者に対してどのように接するべきか?

自身の親や配偶者など、家族の誰かが前頭側頭型認知症の場合、どのような点に注意して接すればよいのでしょうか。ここでは具体的な対応法を7つご紹介します。

自然体で接する

介護者が混乱してしまうと、認知症患者も不安になりパニックに陥ってしまいます。不安な気持ちがあったとしても、それを表に出さないように心がけましょう。自然な関わりを意識して接すれば、患者も安心しやすくなり、介護者の負担軽減につながります。家族によって接し方に違いが出ないよう、事前に話し合っておくのもおすすめです。

周徊を放置しない

周徊とは、本人が決めた特定のルートを毎日歩き回る「常同行為」のひとつです。本人が疲れていても歩き続けてしまうことから、放置すると骨折やけがなどの思わぬトラブルにつながりかねません。 放置するのは危険なため、周徊の時間に合わせて食事や入浴など問題のない行為へ切り替えることが重要です。

たとえば昼過ぎに周徊してしまうケースでは、おやつは必ず午後3時に家で食べると設定することで、常同行為として帰宅できるようになります。

「ルーチン化療法」を実践する

常同行為を本人が集中して取り組める作業や、本人が楽しめる作業に置き換える「ルーチン化療法」を実践することが大切です。

また、「ルーチン化療法」を長く続けられるような作業に置き換える必要があります。

これまでの本人の生活や得意にしていたことはなんだったのか、改めて振り返ってみましょう。家族間だけでなく、本人を交えて話してみるのも脳の活性化につながるのでおすすめです。

本人の様子を観察する

「ルーチン化療法」を実践するためには、常同行為が何かを把握する必要があります。

また、思わぬ事故や過食に備えるためにも日々の様子を観察することが大切です。

本人がどのような行為を繰り返しているのか、飲食するときに過食などの危険行動はないかなどを観察してみてください。常同行為をする時間帯など具体的な特徴が理解できれば、適切な対策を講じやすくなるでしょう。

コミュニケーションの方法を工夫する

認知症の方は、自身の思いを的確に伝えたり、相手の言葉の意味を理解することが難しかったりします。そのため、ジェスチャーやアイテムを使うなど本人が理解できるようにコミュニケーション方法を工夫するとよいでしょう。

特に前頭側頭型認知症の症状で常同行為は代表的なものの一つなので、家族や周囲の人に同じことを何度も話したり、質問したりする可能性があります。しかし悪気はなく疾患によるものなので、否定や訂正を行うのはおすすめできません。疾患が影響していることを理解して、初めて聞いたかのように対応してみるとよいでしょう。

無理やり行動を止めようとしない

無理に行動を止めてしまうと本人に嫌な記憶が残ってしまいます。ひとつのことに執着してしまっている場合は、違うことに興味が移るまで一度その場を離れることをおすすめします。

同じ行動を繰り返す認知症患者は心理状態が不安定なので、常同行為を無理に止めようとすると自傷行為や他者への暴力につながるかもしれません。常同行為そのものが危険ですぐにでも止めたほうがよいケースでは、話題の切り替えやルーチン化療法を実践するなどの対策がおすすめです。

食生活を管理する

前頭側頭型認知症に現れやすい理性が薄れてしまうという前頭側頭型認知症の特性から起こってしまいます。そのため、食生活でも「同じ食べ物を好む」「特に甘いものにこだわる」といった形になりがちです。よって生活習慣病を防ぐためにも、本人の手が届かないところに食品を保管したり、あまり食品を買い過ぎたりしないように注意しましょう。

また、甘いものに固執し過ぎるケースでは、決まった時間に少量だけを渡すようにすることで、執着そのものが減少する可能性があります。

認知症特有の症状に対応できる介護施設を見つけるには?

家族に前頭側頭型認知症の方がいるケースでの対応法をご紹介してきましたが、毎回うまくいくとは限りません。実際、常同行為など認知症の症状に関する専門的な知識を持っている介護者でないと、十分なケアが提供できないケースが多くあります。

また、慣れない在宅介護の影響で、家族が想像以上にストレスを感じてしまうことがあります。前頭側頭型認知症患者と家族双方が負担を抱え過ぎないように、在宅介護以外に介護施設の利用を検討するのもおすすめです。

全国にはさまざまな種類の介護施設がありますが、認知症患者に対応した施設を探すとよいでしょう。認知症患者に対応している施設は、以下の3つの方法などで探せます。

  • 市区町村の福祉課・地域包括支援センター・地域の福祉事務所
  • 居宅介護支援事業所
  • 民間の紹介センター

ここでは、それぞれの事業所の特徴やどのような流れで介護施設を探すのかについて詳しく説明します。

市区町村の福祉課・地域包括支援センター・地域の福祉事務所

市区町村の福祉課や地域包括支援センター、地域の福祉事務所は公的機関なので、優良な介護施設を紹介してもらえます。

その一方で、特定の地域の施設に限定されてしまうので、希望に合った施設を探しにくいデメリットがあります。

また、公的な立場から「おすすめの介護施設は何か」など具体的な質問には答えられないケースがほとんどです。認知症に特化したケアを取り入れているのかなど、詳しく知りたい方には物足りないかもしれません。

居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所では、ケアマネジャーから認知症患者に適した施設を紹介してもらえます。ケアマネジャーは要介護者のケアプランを作成しているので、心身の状態やライフスタイルに合った施設を見つけてくれるでしょう。

一方、在宅介護に特化したケアマネジャーの中には施設事情にあまり詳しくない方がいるので、希望に合った施設を紹介してもらえないことがあります。

また、ケアマネジャーは中立的な立場から施設を紹介するのが原則ですが、所属する事業所が運営する介護施設を優先的に紹介する場合があります。そのため、居宅介護支援事業所のケアマネジャーから施設を紹介してもらうときは、施設の運営事業者もチェックしておきましょう。

民間の紹介センター

民間の紹介センターでは、市区町村の福祉課や地域包括支援センターのような公的機関と比べると、紹介できる施設数が多い傾向にあります。そのため、自身の希望に合った施設を見つけやすくなります。

また、民間の紹介センターは公的機関ではなく、母体となる運営事業所もありません。そのため、認知症ケアに特化した介護施設について、どのようなケアを実践しているのか詳細を教えてくれます。 民間の紹介センターは、信頼できる担当者から希望に合った介護施設を紹介してもらえるのかが重要です。その点「安心介護紹介センター」では、介護の専門的な知識を持つ担当者が相談に対して丁寧に対応します。

また、オンラインでの相談が可能なので、介護者のスケジュールに合わせた施設選びが行えます。忙しい方も希望に合った介護施設を見つけられるので、気になる方はお気軽にご相談ください。

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