老人ホーム・介護サービスポータル
掲載物件数No.1
老人ホームポータルが掲載する物件数の日本全国調査
2025年5月時点(株)東京商工リサーチ調べ

認知症でもショートステイを利用できるのか?利用条件やショートステイを選ぶメリットとデメリットをご紹介します!

  • 2024年10月07日 公開

認知症を患っていてもショートステイを利用できるのかどうかについて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。認知症の方でも、ショートステイは利用できます。

この記事では、認知症の方がショートステイを利用するメリットや注意点について解説します。

認知症の方でもショートステイを利用できるのか?

ショートステイは、認知症の方でも利用できます。しかし、すべてのショートステイ先が認知症の方を受け入れているわけではない点に注意が必要です。

ここでは、認知症の方でも受け入れている施設や利用条件、利用可能な期間について解説します。

認知症の方の受け入れが可能な施設は?

認知症の方でも受け入れている施設の種類は以下のとおりです。

  • 特別養護老人ホーム
  • 有料老人ホーム、老人短期入所施設などの介護施設
  • 介護老人保健施設や介護療養型医療施設のような短期入所療養介護の施設

しかし、施設によって認知症の方への対応は異なることがあります。

そのため利用にあたっては、事前に施設のスタッフか担当のケアマネジャーに確認することをおすすめします。

また、ショートステイの施設を選ぶ際には要介護者の医療依存度を確認することが大切です。

短期入所生活介護と短期入所療養介護のどちらの施設を選ぶのか事前に検討しておくことで、ショートステイがスムーズに利用できるでしょう。

認知症の方がショートステイを利用するための条件は?

認知症の方がショートステイを利用するためには要介護認定を受ける必要があるため、利用前に要介護認定を申請しましょう。

要介護認定の申請は、ショートステイを利用したい方が居住している市区町村で行います。

ケアマネジャーのいる指定居宅介護支援事業者が申請代行できるケースがあるため、申請方法に関しては市区町村のホームページや電話で確認することをおすすめします。

認知症の方はどれくらいの期間ショートステイを利用できるのか?

認知症の方、もしくは認知症でない方も、要介護認定を受けていれば最長30日間連続でショートステイを利用できます。

介護度別の利用可能日数は以下の表のとおりです。

介護度

日数

要支援1

6日

要支援2

11日

要介護1

17日

要介護2

20日

要介護3

28日

要介護4

30日

要介護5

30日

介護度が低くなるに従い、介護保険適用内でのショートステイの利用期間も短くなります。

また、介護度によって1カ月ごとの介護保険の適用可能額が定められていて、地域によって違いがあるのも特徴です。

認知症の対応が可能な老人ホームをお探しの方はこちら

認知症患者がショートステイを利用することのメリットとデメリットは?

要介護認定を受けることで認知症の方もショートステイを利用できます。

しかし認知症の方のショートステイ利用にはさまざまなメリットやデメリットがあるため、利用前にしっかりと検討することが大切です。

ここでは、認知症の方がショートステイを利用するメリット・デメリットについてご紹介します。

認知症患者がショートステイを利用するメリット

認知症の方がショートステイを利用することで得られるメリットには以下のものがあります。

  • 認知症の進行を遅らせることができる
  • 充実した介護サービスを受けられる
  • 介護者の介護の負担が減少する

それぞれ詳しく説明します。

認知症の進行を遅らせることができる

ショートステイを利用することでさまざまな刺激を受けられるため、認知症の進行を遅らせることにつながります。

おすすめは、レクリエーションが充実している施設です。

施設のスタッフや他の利用者とコミュニケーションを取ることで日常生活に張りが生まれるため、結果的に認知症の進行予防になります。

充実した介護サービスを受けられる

在宅介護の場合は要介護者が住み慣れた自宅で生活できる安心感がありますが、一方で以下のようなデメリットがあるのも特徴です。

  • 認知症などの介護度が高い方の介護を続けることが困難になる
  • 要介護者の急な体調の変化に柔軟に対応できない

その点、認知症の方を受け入れているショートステイでは、認知症に関する知識や認知症を患っている方の対応をスタッフへ教育しています。

そのため、安心して任せることができ、預けているあいだは手厚いケアを受けられます。

介護者の介護の負担が減少する

要介護者の介護度が高いケースでは、在宅介護の負担が大きくなりやすく、介護以外の時間を充実させたり、気分転換を図ったりすることが困難な傾向にあります。

しかしショートステイは宿泊にも対応しているため、ショートステイを利用すれば介護者の介護負担を大きく減らすことができ、息抜きの時間も作れるようになります。

認知症患者がショートステイを利用するデメリット

ショートステイ利用時にさまざまな人とコミュニケーションを取ることで認知症の進行予防に役立ちますが、一方で「生活環境の変化」や「主体的に活動する機会の減少」によって認知症が逆に進行してしまう危険性がある点には注意しなければなりません。

ここでは、認知症が進行してしまう要因についてご紹介します。

生活環境が変化する

ショートステイを利用すると、生活環境が変化します。

しかし、認知症の方は住む場所が変わったことが理解できずに混乱状態に陥ってしまい、大きな不安を抱えてしまうことがあります。また、慣れない場所での生活がストレスにつながってしまいかねません。

こうした生活環境の変化に伴う不安感やストレスが、認知症の進行につながってしまう可能性があります。

主体的に活動する機会が減る

ショートステイを利用することで、認知症の方の主体的活動を減らしてしまうケースがあります。

施設での生活は、これまで在宅介護において自身でやらざるを得なかったことを、施設のスタッフが代わりに行ってくれるようになるためです。

また以下のようなケースも起こり得ます。

  • ショートステイに入居することでこれまで続けていた趣味ができなくなった
  • 外出の機会が減った

上記のような生活が続くことで、主体的に考えたり行動したりする機会が減り、認知症が進行する可能性があります。

認知症の方の受け入れが可能なショートステイ先を選ぶ際の注意点は?

認知症の方を受け入れているショートステイ先を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 施設のサポート体制が整っているか
  • 家族の同意を得てからショートステイを利用する

認知症の方は環境の変化にうまく対応することが苦手な場合があります。そのため、施設での生活にストレスを感じてしまう可能性があり注意が必要です。

施設のサポート体制が整っているかを、入居を検討している施設の相談員やスタッフから実際に話を聞いてみるとよいでしょう。

また、認知症の親がショートステイの利用を嫌がるケースもあります。

その際は無理に説得しようとするのではなく、ケアマネジャーなどの第三者と一緒に家族も含めて話し合いを重ねましょう。

本人と家族が納得する形でショートステイが利用できるよう調整することが大切です。

まとめ

認知症の方であっても、介護保険の適用であればショートステイは利用可能です。

しかし、介護度によって利用できる限度日数に違いがあるため注意しましょう。

また、ショートステイの利用で介護者の介護負担軽減につながる一方で、認知症の症状が悪化するケースもあります。

そのため、認知症の方がショートステイを利用する際のメリット・デメリットを十分に理解したうえで、サービスの利用を検討することをおすすめします。

どの老人ホーム・介護施設にしたら良いかお悩みの方へ

満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。
安心介護紹介センターの入居相談員は、高齢者の住まいにまつわる資格を有しており、多くの老人ホームの中から、ご本人やご家族のご希望に沿ったぴったりな施設を選定してご紹介させていただきます。
施設のご紹介から、見学、ご入居まで無料でサポートさせていただいておりますので、ぜひご利用ください。

無料の入居相談を受ける

関連する記事