一番大切なことは、入居するご本人が「穏やかに、生活の質」を高く暮らしていくために何ができるかだと思います ―櫛下
24歳の時からこの業界一筋の大ベテラン相談員の櫛下さん。自身の仕事を通して施設紹介だけでなく、地域社会の医療や介護に少しでも貢献していきたいと語る櫛下さんに、これまでの相談員としての豊富な経験や「社会貢献」にかける真摯な思いを詳しく伺いました。
──相談員をする前は、どんな仕事をしていたんですか?
これまでに大手有料老人ホーム施設の入居相談員、そのグループの施設紹介センターの担当相談員などを経験してきました。
その前の会社でも紹介センターの相談員をしていました。前職で私自身の経験として特に大きかったのは「施設に送り出す側」と「施設で迎え入れる側」両方の業務を深いレベルで経験できたことです。
施設に入居されたお客様の人生と共にお仕事をさせていただける、とてもいい経験でした。
──相談員になったきっかけを是非教えてください。
前職では地域営業担当兼エリアリーダーとして、地域のケアマネジャーさんや医療機関の看護師さんや医療ソーシャルワーカーの皆さんたち、地域との連携を図ってきました。
地域の皆さんと連携を図る中で、入居検討中のお客様だけでなく、そのお客様たちの生活を日々支えている医療機関やケアマネジャーの皆さんも一緒に支えることができたらと思うようになりました。
地域社会との深いレベルでの関係構築を図り、円滑かつ「阿吽の呼吸」の連携を行い、その地域のお客様お一人おひとりに向き合える仕事がしたいと考えて『安心介護紹介センター』への転職を決意しました。

──現在は相談員として、どんな仕事をされているんですか?
地域のケアマネジャーさんや医療機関の皆さんとの情報交換を通じて、介護や退院先に困っているお客様に老人ホームをご紹介させていただいています。
個別のお悩み、ニーズに合わせてご自宅などへの出張相談や施設見学への同行を通してサポートもさせていただいています。
おせっかいかもしれませんが、私自身がもしご入居者様のご家族だったら「どんな施設を考えるかな?」「なんてアドバイスするのかな」という目線を大切にして提案施設の選定や出張相談でのアドバイスをさせて頂いています!
──相談員の「魅力」や「やりがい」はどんなところですか?
やっぱり一番は、お客様や医療ソーシャルワーカーさん、ケアマネジャーの皆さんからの「ありがとう」の言葉ですね。
そして、お客様が入居後しばらくしてからご様子を伺った際に、穏やかに施設で生活いただけている様子を聞けたときです。
私がご紹介した施設に入居されて、「入居前より元気になった」「家族関係が良好になった」「入居後もしたいことを続けられた」、そのような声をいただくと自信になりますし、地域への社会貢献を実感できる一番嬉しい瞬間です。

──入居相談員のお仕事で大変なことは何ですか?
介護施設って日頃の生活では、必要になるまで皆さん接点がないものです。ネガティブな選択肢として捉える方も、まだまだ少なくありません。
でも『入居すること』ではなく『明るい気持ちで入居して、明るい気持ちでずっと生活すること』をサポートするのが相談員としてのミッションだと思っています。その「イメージの転換」には特に力を注いでいます。
それから、土日祝日の対応が必要な時ですね。
子どもと一緒にいる時間は何事にも代えられないので、土日はあまり出張できない分、平日は夜間のオンライン面談やメールでのお客様とのコミュニケーションを含めて誠実に対応させていただいてます。
──今までのご相談で印象に残っているものはありますか?
担当させていただいたお客様の数だけ思い出と思い入れがあります。
特に印象に残っているご相談者様は、末期がんのお客様で、緩和ケアのため痛みの治療のお薬を何種類も服用されている方でした。
通常でしたら看護職員が24時間常駐するホームやホスピス住宅が選択肢として挙がりやすいと思います。
ですが入居者様は外出・面会に一切の制約がなく、文化度の高いレクリエーションがある手厚い施設がいいとのご本人からのご希望がありました。
医療管理が厳格な施設にはあまり向かないお客様で、入居されても恐らく最期のお時間を自分らしく過ごすことは難しいのではと考えました。
そこで、自宅同様の自由がある施設にこだわって、日勤帯のみの看護体制でも、夜間の服薬介助や管理が可能な施設を出来うる限り探し出し、その中のひとつの施設にご入居頂きました。
心配があった入居後の医療面の支援も問題なく生活されています。そのように入居後の「自分らしい生活」を実現することができたケースは特に印象に残っていますね。

──施設探しをするときのコツを教えてください。
有料老人ホームに限らないと思いますが、介護施設は大きく2つに分けられると思っています。
「リスクを極力、排除して着実に『介護や看護』を提供していく施設」と「リスクをとってでも『本人や家族の望むもの(リハビリ・レク・外出の自由など)』を提供していく施設」とがあると思います。
前者は『介護』が目的で、後者の目的は『QOL(クオリティ・オブ・ライフ=「生活の質」)』です。
お客様によって答えは異なりますから、どちらが正しいということではなく、「自分たちの施設入居の目的」はどちらなのかを見据えることが大切だと思います。
また、見学時には居室からの景観や居室面積などに目が行きがちですが、「職員と入居者の表情や活気」「におい」「古い新しいではなく清掃や衛生環境作りが徹底されているか」そこを注目して欲しいですね。
──相談員として大切にしていること、心掛けていることはありますか?
やはり一番は「入居するご本人が穏やかに、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=「生活の質」)を高く生活していくために何ができるか」です。
施設入居をゴールにしてしまうと、自分らしい生活ができる施設のご提案ができないかもしれません。時にはお客様の考える条件や希望が入居後の施設との不協和音を生んでしまう原因となる場合もあります。
先ほどもお話したようにご入居者様のご家族になりきって考えています。
なので「おじいちゃん・おばあちゃんや自分の両親には施設に入っても今まで以上にニコニコしていて欲しい」という思いを大切にしています。
【プロフィール】
櫛下
東京都生まれ、埼玉県育ち。千葉県に家を買った、一児の父。
24歳から「老人ホーム」の業界にいるためか、お年寄りっぽい言動が多い。好きな食べ物もシニアより。現在は、草野球チームの監督兼主将も務めており、気持ちだけは永遠の高校球児。
お客様の良質な施設選び、そして地域への貢献のため、身を粉にして力を尽くします!
【この相談員へのお客様の声】
- よく話を聞いていただいて、良い提案をしてもらいました。
- 入居決定までは施設といろいろありましたが、適切に介入いただけた事で安心して進めることができました。
- 施設に関する知識が豊富で、わからないことに丁寧に答えていただけました。
- この相談員直通の電話番号
- 080-5460-9616
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