介護職員初任者研修を取るなら!知っておきたい基本情報

介護職員初任者研修をとるときに知っておきたいポイント

介護職員初任者研修は介護職を始める第一歩となる資格ですが、現在は仕事を探していないという方でも取得できます。この記事では取得にかかる期間やカリキュラムの内容、費用など、介護職員初任者研修の取得を検討する際に知りたい情報をまとめています。ぜひ参考にしてください。

 

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修をとる際に知っておきたいこととは

介護職員初任者研修とは、ホームヘルパー2級に代わる介護職の入門資格です。介護施設には介護助手・介護補助など、介護の資格がなくても挑戦できる仕事がありますが、資格があるとできる仕事の範囲が広がり、給料面でもプラスになります。また、訪問介護をするには必ず介護職員初任者研修を取得しなくてはいけません。

テキストを使う「座学」と介護技術を習得する「演習」を通して、介護・福祉制度や介護技術の基本を学べるので、家族を介護している方にも役立つ資格です。

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取得できる対象者

介護職員初任者研修を取得するのに、必要な条件はありません。年齢や職歴、国籍を問わず、介護の知識や技術を身に着けたい人が受講できます。

祖父母の介護に役立てたいという高校生から定年退職後に介護職への挑戦を考えている方、仕事を探している主婦などが同じクラスで学びます。

介護職員初任者研修取得後のキャリアステップ

介護の仕事には、掃除や洗濯、料理などの身の回りの世話を行う「生活援助」や、排泄や入浴、移動の介助など利用者の身体に触れる「身体介護」があります。介護職員初任者研修を取得すると、介護施設や訪問介護のどちらでも幅広く介護の仕事をすることができるので、仕事の選択肢が広がります。

介護職員初任者研修の取得者は、3年(実働日数540日)以上の実務経験+実務者研修(320時間)があれば、国家資格である介護福祉士を受験できます。

介護福祉士などの国家資格を取得後は、5年(実働日数900日)以上の実務経験で、ケアマネジャーを受験することが可能です。介護職には明確なキャリアステップがあるので、目標を持って仕事をしたい方にもおすすめです。

介護職員初任者研修の取得にかかる期間

介護職員初任者研修の取得にかかる期間とは?


介護職員初任者研修を取得するには、130時間の過程を修了する必要があります。ここに修了試験(1時間)や初日のオリエンテーションなどの時間もプラスされます。

介護職員初任者研修を取得するまでにかかる期間は、どの方法で受講するかによって変わります。

通学制と通信制の2種類がある

通学制とは、130時間のすべての科目を実際にスクールに通って受講する方法です。

通信制は、自宅でできる範囲の内容を自宅で学習し、レポートを提出する方法です。多くのスクールが通信制を採用しています。ただし、通信制で修了できるのは、130時間のうちの40.5時間です。89.5時間分は、通学して受講する必要があります。

レポート提出は受講期間内に3~4回ほどあります。自宅学習が難しい方は、通学制を選ぶといいでしょう。

レポートには合格基準が定められており、下回った場合には再提出となります。スクールによっては、オンラインでレポートを提出できます。郵送では合否が分かるのに時間がかかりますが、オンラインならすぐにわかって再提出できるので便利です。

資格取得にかかる期間

通信制を選んだ場合には、最短3週間で取得が可能です。

通学制・通信制ともに、週1回から4回コースまであり、受講スケジュールやレポートの進捗によって取得にかかる期間が変わります。週に1回しか通学できない方は、取得に通学制で4~6ヵ月程度、通信制で3~4ヵ月かかります。

また、少ないですが夜間コースのあるスクールもあります。

介護職員初任者研修取得で学ぶこと

介護職員初任者研修のテキストのイメージ

介護職員初任者研修では、どんなことを学ぶのでしょうか。

介護職員初任者研修のカリキュラム

カリキュラムは厚生労働省の指針をもとに、都道府県ごとに実施要綱に沿って実施されます。科目ごとの時間数は次の通りです。

科目 /時間数

  1. 職務の理解/ 6時間
  2. 介護における尊厳の保持・自立支援 /9時間
  3. 介護の基本/ 6時間
  4. 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 /9時間
  5. 介護におけるコミュニケーション技術/ 6時間
  6. 老化の理解/ 6時間
  7. 認知症の理解/ 6時間
  8. 障害の理解 /3時間
  9. こころとからだのしくみと生活支援技術 /75時間
  10. 振り返り/ 4時間

合計 130時間

※上記とは別に、筆記試験による修了評価(1時間)を実施

各カリキュラムの内容

1 職務の理解

介護保険による自宅や施設で受けられるサービスの種類や意義、目的を理解するための学習です。介護の仕事内容や現場の実際を学べます。

2 介護における尊厳の保持・自立支援

介護職は高齢者などの尊厳のある暮らしを支える専門職であることを認識し、介護に関する基本的な視点や、自立支援の考え方を学びます。また、高齢者の権利を守るために介護者として行ってはいけない行動の例について学びます。

3 介護の基本

在宅介護と施設での介護の違い、介護職に求められる介護の専門性や職業倫理の必要性、介護職に起こりやすい健康障害やストレスへの対応方法について学びます

4 介護・福祉サービスの理解と医療との連携

介護保険制度や障害者自立支援制度が創設された背景や基本的な仕組み、財政、かかわる組織とその役割などに加えて、医療との連携やリハビリの役割などについて学びます。

5 介護におけるコミュニケーション技術

利用者やその家族とのコミュニケーションについて、対人援助に必要な知識を学びます。また、介護におけるチームのコミュニケーションについて、意義や目的、実際の方法を身に着けます。

6 老化の理解

加齢や老化に伴う心身の変化や疾病について学びます。

7 認知症の理解

認知症の種類などの基礎的な知識に加えて、認知症のある人にどのように接するべきか、どのようなケアを提供するべきかについて理解します。

8 障害の理解

障害とはどういうものなのか、どんな制度で支えているのか、法律、障害についての医学的な知識など、障害者についての基本的な知識と介護のあり方、家族とのかかわりについて学習します。

9 こころとからだのしくみと生活支援技術

カリキュラムで最も時間が費やされている大切な科目です。介護に関するこころとからだのしくみについて学び、具体的な生活支援や身体介護の専門知識や介護技術を身に着けます。

演習の内容

介護職員初任者研修では、ホームヘルパー2級の取得に必要だった施設での実習(30時間・見学含む)が無くなり、代わりに演習が必要になりました。

演習では衣服の着脱方法や排泄介助、移動移乗などの介護実技を講師から学びます。要介護者に対してと同じぐらい介護者の身体に負担がかからないことを重視し、腰などに負担をかけない身体の動かし方を身に着けます。

授業ごとに「ベッド上での移動」「更衣介助」「排泄介助」などのテーマが決まっており、スクールによって異なりますが、最初に講師からレクチャーを受け、各自練習をした後に発表をするというのが主な流れです。演習が始まると、動きやすい格好で受講する必要があります。就職後を想定して服装規定のあるスクールもあるので、事前に確認しておくといいでしょう。

演習に必要な物品はスクールに用意されていますが、授業によっては歯ブラシやお箸などの食器、お弁当などの持ち物が必要になります。また、練習は介助者役と利用者役を受講者同士で交代しながら行います。排泄介助などは人形を用いているスクールもあるようです。詳しくは各スクールにお問い合わせください。

筆記試験とは

全過程を修了した後には、筆記での修了試験があります。

しかし、それまでの研修内容の理解を確認するもので、落とすためのものではありません。一度落ちてしまっても、多くのスクールでは当日中に再受験できます。スクールによっては、試験前にそれまでの振り返りをしてくれるところもあります。

介護職員初任者研修取得の難易度

介護職員初任者研修取得の難易度とは?

介護職員初任者研修は、どれぐらい難易度の高い資格なのかを見ていきましょう。

通信制のレポートの難易度

通信制ではレポートの提出が必要です。レポートでは、テキストを見ながら問題に解答することで理解を深めていきます。一定の基準を満たさないと不合格となってしまい、再提出が必要です。

それぞれのレポートに締め切りが設定されているので、その期日までに合格できるように、余裕をもって提出しましょう。レポートの形式は、オンラインと郵送があります。オンラインならすぐに合否が分かり、やり直しができるので便利です。

レポートの範囲や提出の頻度は、通うスクールや通学日程によって異なります。短期間で取得する日程の場合、レポートの提出期限が短いのでその点も考えてスケジュールを考えるといいでしょう。詳しくは、スクールにご確認ください。

修了試験の難易度

2013年4月からスタートした介護職員初任者研修では、全過程の修了後に筆記による修了試験が導入されました。それ以前に介護職の入門資格であった「ホームヘルパー2級」にはなかったものです。

修了試験が導入されたことで、取得の難易度が上がったように感じられますが、実際は違います。落とすための試験ではなく、あくまでも確認のためのテストなので、難易度は高くありません。

正解数が7割を下回ると不合格となりますが、その日のうちに再試験を受けられるスクールが多く、合格率はほぼ100%と言われています。

ホームヘルパー2級と比べて難易度は?

ホームヘルパー2級から大きく変わった点は、修了試験の導入の他にもうひとつあります。それが「30時間の施設実習が無くなったこと」です。総受講時間(130時間)に変更はありません。

「施設実習」は受講者の負担となっていたうえに、内容の偏りが指摘されていました。介護職員初任者研修では演習の時間が増え、より効率的に介護の専門技術が習得できる内容へと変わっています。

通えなくなったら取得はできない?

介護職員初任者研修を取得するには、カリキュラムをすべて受講して修了試験を受ける必要があります。もし、スケジュール通りに通えなくなってしまっても、他の日に授業を振り替えて受講を続けることができます。

もし、何らかの事情で通えない期間が長くなってしまっても、一定期間内に全ての過程を修了して、修了試験に合格すれば大丈夫です。詳しくは通学予定のスクールにご確認ください。無理のないスケジュールで、介護職員初任者研修の取得を目指しましょう。

介護職員初任者研修の取得にかかる費用

介護職員初任者研修の取得にかかる費用はどれくらい?



介護職員初任者研修を取得するには、どれくらいの費用が掛かるのかを見ていきましょう。

0円というスクールも

介護職員初任者研修の取得にかかる費用は、スクールや地域によって2万円台~10万円以上までばらつきがあります。

ただし、修了後に特定の介護事業所で働く方の授業料を免除していたり、介護職での仕事を探している方は無料で受講できたりといった制度を設けているスクールもあります。

一般教育訓練給付制度の適用も

介護職員初任者研修は、一般教育訓練給付制度が適用される資格です。ハローワークで申請すると費用の20%(上限10万円)が給付されます。

ただし、給付制度には利用条件があります。詳細は最寄りのハローワークにてご確認ください。受講修了日の翌日から起算して1ヵ月以内に申請手続きを行いましょう。

他にも介護職員初任者研修で使える制度があるので、詳しくはハローワークにてご確認ください。

スクールの探し方

介護職員初任者研修の取得に向けたスクールの選び方とは?

介護職員初任者研修の取得を目指すなら、どのスクールに通うかを考えなくてはいけません。

まずは資料請求から

スクール選びの第一歩が、資料請求です。まずはお住まいの近くにあるスクールの資料を「シカトル」などで請求してみましょう。受講料の免除制度や受講スケジュールの詳細を確かめて、通いやすいスクールを選んでください。

また、都合が悪くて欠席してしまった場合に、「近い日程で振り替えができるのか」「振り替え申請の期限はいつか」「費用は掛かるのか」など、振り替え方法も確認しておくといいでしょう。

>>関連サービス:「シカトル」

 

まとめ

介護職員初任者研修は、介護の仕事を始める第一歩となる資格です。取得するには130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格する必要があります。全過程を修了方法は、「全て通学」「通信+通学」のどちらかを選ぶことができます。自宅での学習が難しい方は「全て通学」を、少しでも早く取得したい人は「通信+通学」を選ぶといいでしょう。通学スケジュールは、週1回から選ぶことができます。無理のないスケジュールで取得を目指しましょう。

受講料は0円から10万円を超えるものまで幅広くあります。無料で受講する条件は、スクールによって異なるのでご確認ください。また、一般教育訓練給付制度など適用される制度がいくつかあるので、受講前にハローワークで詳細を確認しましょう。

介護職員初任者研修を受講するメリットなどについては、こちらの記事を参考にしてください。

介護職員初任者研修とは 介護家族に役立つポイント - 介護の専門家に無料で相談「安心介護」介護の基礎知識

 

就職や家族介護に活かすためなど、介護職員初任者研修に興味を持つきっかけは人によって様々です。しかし、介護の専門知識や技術を学ぶことは、けして無駄にはならないでしょう。受講を検討している方は、スクールの資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

※この記事は2020年4月時点の情報で作成しています。

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