ショートステイとデイサービスの併用はできるのか?併用するときの費用や注意点をご紹介します!


在宅介護の負担を軽減してくれるデイサービスやショートステイは併用可能なのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、デイサービスやショートステイの併用の可否や費用、メリット・デメリットなどについて解説します。

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ショートステイとデイサービスの併用はできるのか?

短期間の宿泊で夜間までカバーしてくれるショートステイと、利用時間は昼間に限られるものの定期的に利用できるデイサービス。在宅介護の負担軽減のためには、どちらも便利なサービスです。

それでは、この2つのサービスを併用することは可能なのでしょうか。

たとえば、介護を行っている家族が仕事に出ている平日の日中はデイサービスを利用している高齢者の方は多いでしょう。

こうした家庭で「今週末は家族が遠方に出かける」といった場合、すでにデイサービスを利用している高齢者でも、それに加えてショートステイでのケアが必要になる可能性は十分に考えられます。

このような状況に対応するため、基本的に介護保険の支給限度額に収まる範囲であれば、同じ月のなかでショートステイとデイサービスを併用することは可能です。

ただし、同日内の併用を考えている場合は注意が必要です。

基本的にデイサービスで提供される内容は、入居日・退去日であってもショートステイでカバーできると考えられます。

こうした理由から、ショートステイとデイサービスを同日に計画的に利用することは推奨されていません。

例外として、ショートステイ利用中に家族の急病・不幸など突発的な事由が起きた場合が考えられます。

このような事情から急に家族が介護を行うことが困難となった場合などは、併用が認められる可能性があります。

ショートステイとデイサービスを併用するときにかかる費用は?

 

それでは実際にショートステイとデイサービスを併用した場合、それぞれのサービスにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

ショートステイの費用の相場(1日の利用)

ショートステイを利用する際は、基本料金に加えて1,500~1,800円程度の食費、700~800円程度の居住費(滞在費)などがかかります。

このうち、基本料金は介護保険が適用され、以下のとおり介護度や居室タイプごとに金額が決められています。

  • 基本料金(短期入所生活介護)
  要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
多床室 446円 589円 596円 665円 737円 806円 874円
従来型個室 446円 589円 596円 665円 737円 806円 874円
ユニット型個室・ユニット型個室的多床室 523円 649円 696円 764円 838円 908円 976円

※都道府県により価格には多少の差が出ます

デイサービスの費用の相場(1回の利用)

デイサービスの利用時には、介護保険が適用される利用料とサービス加算、そして介護保険適用外の食費、オプション料金(オムツ代、レクリエーション費用など)の費用がかかります。

利用料の自己負担は400~1,300円程度、サービス加算はデイサービスの体制の充実度により40~200円くらいかかることが多いでしょう。

介護保険適用外の食費は500~800円が相場ですが、オプション料金は施設により差が大きいので、デイサービスを検討する場合には合計でいくらかかるのか、内訳はどうなっているのかを事前に確認しましょう。

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ショートステイとデイサービスを併用することのメリットとデメリットは?


ここからは、ショートステイとデイサービスを併用することのメリットとデメリットについて解説します。

ショートステイとデイサービスを併用することのメリット

まずは、メリットについて考えてみましょう。

ショートステイとデイサービスを併用する主なメリットは以下の2つです。

  • 介護者にかかる介護の負担を減らせる
  • 介護施設での生活を経験することができる

それぞれについて解説します。

介護者にかかる介護の負担を減らせる

まず、ショートステイとデイサービスは「被介護者へのケア提供」だけでなく「介護者の負担軽減」も目的の1つとなっています。

そのため、2つのサービスを併用することで、さらなる介護負担の軽減が期待できます。

冒頭でも少し触れましたが、ショートステイは宿泊によって夜間も介護サービスなどを受けられますが、利用期間には限りがあります。

一方、デイサービスは昼間の時間帯のみのサービス提供ですが、定期的に長期間利用できます。

介護を行っている家族にも介護以外にやらなければならないことがあり、ときには休養も必要です。

特徴の異なる2つのサービスを併用することで、家族の自由時間をしっかりと確保できるようになるでしょう。

施設での生活を経験することができる

高齢者は、新しい環境への適応に時間がかかってしまい、また大きなストレスを感じる傾向があるといわれています。

そうでなくとも、長く暮らした家を出て介護施設に入居するのは何かと不安なはずです。

そうした場合に、いきなり施設に入居するのではなく、デイサービスやショートステイを利用する方法があります。

こうしたサービスの利用を通じて施設の生活を体験することで、施設での生活に慣れることができるでしょう。

とくにデイサービスとショートステイを併用すれば、デイサービスで集団での食事やレクリエーション、自宅以外での入浴、ショートステイで寝泊まりを体験する、と段階的に慣れていくことができます。

ショートステイとデイサービスを併用することのデメリット

上記のようなメリットがあるショートステイとデイサービスの併用ですが、検討する際にはマイナス面も知っておくことが大切です。

ここからは、2つのサービスを併用することでどのようなデメリットがあるのかについて解説します。

費用が高くなってしまう

まず、サービスは利用すればするほど費用がかさみます。

普段利用しているデイサービスはそのままの頻度で利用して、そこにショートステイを加えるとなればその分だけ負担する金額は増えるでしょう。

また、介護保険でサービスを利用する場合には「支給限度額」が定められています。これは簡単にいうと、介護保険を使ってサービスを利用できる金額が介護度別で定められているということです。

そのため「普段はデイサービスや訪問介護を上限に近い金額まで利用している」場合、そこにショートステイを加えるのであれば他のサービスを少し削るか、介護保険適用外のショートステイを検討する必要があります。

上限を超えてでも利用することは可能ですが、超えた分は全額自己負担になるため、注意が必要です。

被介護者がストレスを感じてしまう場合がある

デイサービスとショートステイを併用することで介護施設での生活に慣れることができますが、これが逆に被介護者のストレスの原因となってしまうこともあります。

多くのサービスを利用すると、複数の環境に慣れなければなりません。職員や周りの利用者はもちろん、建物の構造なども新たに覚えなくてはならないのは大変なことでしょう。

被介護者本人が「私は介護施設への入居を考えている」「介護施設に入居する前に似たような環境を体験したい」という認識を持っているかどうかなど、本人の考えや認知機能に応じて併用の可否を検討することも重要です。

ショートステイとデイサービスの併用を検討するときの注意点は?


上記のメリットとデメリットを踏まえたうえで、ショートステイとデイサービスの併用を検討するときにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。

ここからは、2つのサービスの併用を検討する際の注意点について解説します。

複数のショートステイの施設を検討する

施設を検討するときにはどうしても「1つに絞らなくては」と考えてしまいがちです。

しかし、ショートステイは在宅介護を行う家族にとって数少ない宿泊系サービスであり、また介護保険で費用負担が軽減できる人気のサービスです。

もちろんさまざまな条件をしっかり比較・検討することは大切ですが、日程に空きがない場合は利用できないため、複数の施設のスケジュールを確認する必要があります。

これを念頭に置いて、候補の数を絞りすぎないように注意しましょう。

サービスの利用方針を検討する

デメリットの項でも触れましたが、介護保険では下表のように利用限度額が介護度ごとに定められています。 介護度ごとの支給限度額(月)の目安

要介護 支給限度額(月)
要支援1 5万320円
要支援2 10万5,310円
要介護1 16万7,650円
要介護2 19万7,050円
要介護3 27万0,480円
要介護4 30万9,380円
要介護5 36万2,170円

※お住まいの都道府県により介護サービスの費用は多少差があります

ただし、担当のケアマネジャーが介護者や被介護者の希望を聞きながらサービスが限度額内に収まるように調整してくれるため、「知らないうちに限度額を超えて自費になっていた」という事態は起こり得ません。

しかしサービス利用が上限額に近づけば、ケアマネジャーのアドバイスをもとにサービスの取捨選択が必要になります。

たとえば、ショートステイの利用を優先するためにデイサービスの頻度を減らしたほうがよいのかといった具合です。

そうした選択をする場合に備え「サービスを利用する目的」や「サービスに期待する効果」を明確にしておくとよいでしょう。

ショートステイでの利用をメインにしたい場合の注意点とは?


デイサービスや訪問系のサービスよりもショートステイをメインにして介護負担を減らしたいと考えている場合は、その利用日数と費用に注意が必要です。

ショートステイは「ショート」といえども、要介護5の方の場合は最長で30日の連続利用が認められています。そのため、1カ月のうちほとんどをショートステイで過ごしているという人もなかにはいるでしょう。

このような長期のショートステイを繰り返し利用すれば、介護施設に入居した場合と同程度の費用負担になるかもしれません。

また、ショートステイでは特養やグループホームなどと比べてレクリエーションや看取り体制が不十分な可能性もあります。

このような視点から、1週間以上ショートステイを利用しようと検討している場合は、短期の宿泊ではなく介護施設への入居も視野に入れて介護の方針を検討していくことをおすすめします。

オンラインで介護施設の情報を手に入れる方法は?


ショートステイの利用にはケアマネジャーへの相談が欠かせません。

しかし、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所から得られる情報は居住地付近の介護施設に限定されていることも多く、相談できるのも平日がメインです。

そのため、介護施設を探すときには直接ケアマネジャーに相談するという方法に加えて、パソコンやスマートフォンから介護施設を検索することをおすすめします。

たとえば「安心介護紹介センター」では、地域や介護施設種別などさまざまな条件から絞り込んで検索が可能です。

また、土・日・祝日でも入居相談員が介護施設探しや介護の相談に乗ってくれます。

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満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。

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周田佳介

監修者:周田佳介

正看護師、介護福祉士、介護支援専門員、認知症ケア専門士、介護職員等によるたん吸引等の研修指導看護師の資格を取得している。
介護医療現場で13年従事し、今なお現役の訪問看護師として勤務している。急性期病棟や慢性期病棟といった医療機関のほか、特別養護老人ホーム、グループホーム、訪問介護事業所などの介護事業所での勤務経験があり、医療・介護の両面から福祉に携わる。