老健(介護老人保健施設)でのレクリエーションとは?目的や内容などを紹介!

 

レクリエーションは老健などの施設で生活される方にとって楽しみの一つです。

たんに楽しむだけでなく、心身の健康や認知機能の維持という効果も期待できます。

この記事では、老健で行われるレクリエーションの目的や内容、頻度などについてご紹介します。

老健(介護老人保健施設)で行うレクリエーションの目的は?

 

介護老人保健施設(老健)は、在宅復帰を目指す高齢者にリハビリテーションや医療ケアを提供する施設です。

終身で利用することができる特別養護老人ホーム(特養)とは異なり、入所期間は原則3カ月~6カ月と短い点に特徴があります。

そのため、施設では自宅での生活に戻るためのリハビリが中心に行われます。

リハビリを終え、自宅に戻ることができると判断されたら、晴れて退所の日を迎えることになります。

ただし、老健で行われるのはリハビリだけではありません。

じつはさまざまなレクリエーションも実施されています。

老健で行われるレクリエーションには、いったいどのような意図があるのでしょうか。

主な目的は2つ、「身体機能の回復をはかる」「精神的なゆとりを持たせる」です。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

身体機能の回復をはかる

前述のように、老健はあくまでも在宅復帰を目指してリハビリを行う施設です。

しかし身体を思うように動かせない高齢者にとって、リハビリはとても辛いもの。

また、単調な運動ばかりだと、どうしても生活に張りがなくなってしまいます。

早く自宅に戻りたいという気持ちはあっても、リハビリに嫌気がさしてしまうこともあるかもしれません。

そこで老健では、リハビリの一環としてレクリエーションを取り入れています。

ラジオ体操や風船バレーなど身体全体を動かすレクリエーションを通じて、入所者の身体機能の維持・向上をはかろうとしているのです。

精神的なゆとりをもたせる

一方、施設という慣れない生活環境の中で入所者が大きなストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。

そこでレクリエーションを行って入所者のストレスを解消したり、入所者同士にコミュニケーションをとってもらったりと、精神面でのリフレッシュをはかります。

辛いリハビリに少しでも意欲的に取り組んでもらいたいという思いもあります。

老健(介護老人保健施設)でレクリエーションを行ってくれるのは誰?

 

老健では、主に介護職員がレクリエーションを担当しています。

「どのようなレクリエーションであれば入所者に楽しんでもらえるか」「身体機能の向上につながるのはどういったレクリエーションか」など、さまざまな視点から企画を立てています。

また、介護職員のみならず、理学療法士や作業療法士など他職種と連携をはかりながらプログラムを考案する施設もあります。

リハビリ専門職ならではのレクリエーションは身体機能の回復や精神状態の改善などにつながるものが多く、より高い効果を期待することができます。

一方、老健のなかには専門職としてのレクリエーションワーカーを配置したり、音楽療法士のもと「音楽療法」という機能訓練を取り入れたレクリエーションを提供したりしている施設もあります。

老健(介護老人保健施設)で行われているレクリエーションを紹介!

 

一口にレクリエーションといっても、その種類はさまざま。

頭(脳)を使うもの、手先や指先を使うもの、身体全体を使うものなど、じつに多岐にわたります。

ここでは、実際に老健で行われているレクリエーションを5例ご紹介します。

頭(脳)を使うレクリエーションの例

頭を使うレクリエーションとして代表的なのが「脳トレ」です。

書店にも多くの著書や問題集があり一般的です。

計算や漢字の読み書き、クイズなどもあり一人でじっくり取り組めるものから、入所者同士でコミュニケーションを取りながら行うものまで様々あります。

頭(脳)を使うレクリエーションは、このほかにも「間違いさがし」「百人一首などのカルタ」「トランプ」などがあります。

手先を使うレクリエーションの例

  • 工作など作品作り

季節の行事やイベントをモチーフとした「ちぎり絵」を作る施設は数多くあります。

入所者同士で協力しながら色とりどりの折り紙や和紙をちぎり、一つの作品に仕上げます。

手先を動かすことは指先のリハビリにつながり、脳の活性化にも役立ちます。

また、作業を通じてほかの入所者とコミュニケーションを取ることができるのも大きなメリットです。

完成後、施設内に展示されるのを楽しみにしている方も大勢いるようです。

手先を使うレクリエーションにはほかにも、「手芸」「折り紙」「塗り絵」「書道」などがあります。

身体を使うレクリエーションの例

  • 風船バレー

ボールの代わりに風船を使い、床に落とさないようにするゲームです。

リハビリを億劫だと感じる人でも楽しく体を動かすことができるため、筋力の低下防止、身体能力の維持・向上に役立ちます。

このほか、ティッシュボックスを使った「テーブルテニス」や「輪投げ」「ラジオ体操」「リズム運動」など身体を使うレクリエーションは数多くあります。

身体を動かすことだけが目的のリハビリは、モチベーションを保つのが難しいもの。

しかしレクリエーションの一環であれば、楽しく体を動かすことができます。

リラックス効果のあるレクリエーションの例

  • アニマルセラピー

施設で犬や猫などの動物を飼育したり、動物に訪問してもらったりなどして動物との触れ合いを楽しむレクリエーションです。

心が癒され、心身の健康を回復する効果が見込めます。

そのほか、「アロマテラピー」や「ハンドマッサージ」などを行う施設もあります。

交流型レクリエーションの例

  • 異世代交流

幼稚園や保育園の子どもたちを招き、世代間交流を行っている施設もあります。

高齢者が昔の遊びを子どもたちに教えたり、一緒に折り紙をしたりなどしてコミュニケーションをはかります。

子どもと触れ合うことは高齢者にとってよい刺激となります。

また、他者に何かを教えるという役割を得ることで意欲向上につながり、日々の生活に張りが出ます。

施設によっては、みんなで一緒に歌ったり、楽器を演奏したりと音楽を使ったレクリエーションを取り入れています。

歌うことは心肺機能の向上につながるほか、昔の歌を思い出すことで認知機能が改善されるという効果も見込めます。

また、打楽器の演奏は脳や身体機能の活性化に効果的です。

老健(介護老人保健施設)でレクリエーションを行う頻度は?

 

ここまで老健におけるレクリエーションについて解説してきましたが、レクリエーションを行う頻度は施設によって異なります。

ほぼ毎日のようにレクリエーションを行っている施設もあれば、毎週決められた曜日のみに行う施設もあるなどさまざま。

また、利用者の体調や気分などを考慮し、自由参加とする施設がほとんどです。

レクリエーションが行われる時間帯も施設で異なりますが、午前にラジオ体操など身体を使うレクリエーションを行い、午後にゲームや作品作りなどのレクリエーションを行うところが多いようです。

老健はリハビリがメインの介護保険施設ですが、楽しみとしてのレクリエーションがあれば日々の不安感やストレスが軽減され、生活にもメリハリが生まれます。

利用者も楽しく、意欲的にリハビリに取り組むことができるのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、レクリエーションの内容は施設によってさまざまです。

自分に合った施設と巡り合うため、入所前にどのようなレクリエーションが行われているのかを確認するとよいでしょう。

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乾 立樹

監修者:乾 立樹

介護福祉士、社会福祉主事任用資格を有している。 現在、地域密着型通所介護施設にて管理者兼相談員で勤務。
過去の経験として、老健・デイケアにて現場を、サ高住にて副施設長(現場兼務)、住宅型有料老人ホームにて施設長を務めているなど、介護領域において現場や管理の豊富な経験を持つ。