家族の介護と仕事との両立が限界!そんな時に利用できる相談窓口をご紹介します!

仕事を抱えながら自宅で家族を介護をすることは精神的・体力的に大きな負担となりがちです。中には「もう限界」と頭を抱えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、介護と仕事の両立に限界を感じたときに利用できる相談窓口やサービスをご紹介します。

在宅介護で仕事との両立がつらくなる理由は?

日本では、「家族の責任」として在宅介護を選択している人の数が欧米と比べて多いといわれています。また、介護を受ける側が施設入居を受け入れないため、在宅介護をせざるを得ない場合もあるでしょう。

しかし、在宅介護は精神的・体力的な負担になりがちです。とくに、仕事をしながら介護を続けるのは大変なことです。中には家族の介護をつらいと感じてしまい、「私には責任感がない」と自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

ここでは、在宅介護と仕事との両立がつらいと感じる理由についてご紹介します。なぜ疲れてしまうのか、客観的な視点から考えてみましょう。

家での生活でさえ精神的なストレスになる

仕事を終えたあとは自宅でゆっくりと過ごし、疲れた身体を癒やしながらリフレッシュを図る方も多いでしょう。しかしやすらげる空間であるはずの自宅であっても、在宅介護をしている場合はその限りではありません。常に生活は要介護者に合わせて動くことを強いられるため、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまうことがあります。

また、誰が介護をするのか、家族間でもめてしまうこともあるでしょう。

総務省が発表している「実際に介護を行っている人が1日に何時間の介護を行っているか」の統計によると、平均介護時間は男性が2時間32分、女性が2時間28分です。

しかし、実際に「介護を行っている人の数」は男性で277万6,000人、女性で421万1,000人と大きな差があることが分かっています。女性の介護者が多い理由として、雇用形態や家にいる時間の差などが挙げられます。

一部の人にだけ介護の負担がかかる現状も、精神的なストレスがたまる原因といえるでしょう。

夜間も介護しなければならないため、睡眠不足になりやすい

介護の内容は人によってさまざまですが、夜間の介護はとくに大きな負担となります。夜間に行う介護としては、おむつ交換を含む排せつ介助、体位交換(床ずれ等予防のための寝返りの介助)、痰の吸引などがあります。

加えて、認知症などの症状で夜に目がさえてしまう高齢者も珍しくありません。その場合は夜中に大声を上げたり、徘徊したりといったことがないよう、家族も起きて見守る必要があります。

このように、本来まとまった休息を取れるはずの夜間も定期的に起きて介護・見守りをする必要がある場合、介護期間が長期にわたるほど家族は睡眠不足になる可能性が高まります。睡眠不足が続くと身体的な疲労が蓄積されるばかりか、精神的なストレスを感じる原因にもなります。

介護度が高くなると介護が困難になり、肉体的疲労がたまってしまう

介護度が高い高齢者の移乗や入浴介助は、介護職であっても「重労働」と感じることがあります。自宅での介護は施設と比べると居室の大きさやベッドの高さなど介護向けの構造が整っていないため、とくに介護者の負担は大きいはずです。

加えて、在宅介護を担う年代としてもっとも多いのは50~60代と、一般的に体力や筋肉・関節の機能も衰え始める時期にあたります。自分自身も何らかの疾患や関節痛などを抱えながら介護を続けている人も少なくありません。

実際、厚生労働省の「平成28年国民生活基礎調査」によると、介護者が抱える不安やストレスの理由として「要介護者の病気や介護」に次いで多かったのは「自分の病気や介護」でした。

もちろん、若い世代でも介護を続ければ肉体的疲労はたまります。たとえ「自宅で介護したい」という気持ちが強くても、体力的な面で負担や限界を感じるのは自然なことです。

在宅介護を続けることのリスクとは?

ここまでは、在宅介護疲れの主な原因について考えてきました。それでは、疲れを抱えたまま在宅介護を続けるとどうなるのでしょうか。ここからは、負担の大きい在宅介護を続けるリスクについて解説します。

介護うつ

まずは、介護をする側が「介護うつ」を発症してしまう可能性が挙げられます。介護うつとは、介護を担うことによるストレスや疲れが引き金となってうつ状態に陥ることを指します。

初期症状として現れるのは、慢性的な疲労感や無気力・食欲不振・不眠などです。そのため「ちょっと疲れただけ」と片づけてしまうこともあるでしょう。

しかし、そうした状態が2週間以上続くようであれば「介護うつ」状態になっている可能性があります。思い当たる点があれば、担当ケアマネージャーや市区町村の担当課に相談したり、介護の負担を減らす方法を考えたりするとともに心療内科などへの受診もおすすめします。

睡眠不足・肉体的疲労による介護の質の低下

介護によって睡眠不足が続き肉体的な疲労がたまると、介護者の体調や集中力にも影響します。体調が万全ではなく、集中力を欠いた状態では細かいところまで注意や配慮が行き届きません。その状態で介護を行うことは介護の質の低下につながります。

不適切な介助による事故(窒息事故や転落事故など)

疲労やマンパワーの不足による介護の質の低下は、介護中の事故や要介護者のケガ・死亡につながることもあります。介護中の事故としては、食事中の窒息やベッドからの転落などが挙げられます。

介護事故は家事が忙しくなる時間(起床後や食事前後)にとくに起こりやすい傾向にあります。「食べ物をしっかりと飲み込んだか」「1人で動き出そうとしていないか」などの細かい動きは、精神的な余裕がなければ見逃しやすいため注意が必要です。

介護のストレスから要介護者にきつく当たってしまう

介護事故とともに在宅介護で問題となっているのが要介護者への虐待です。ストレスから要介護者に必要以上に厳しい口調や態度で接してしまう可能性もあります。

介護中の苛立ちについて誰にも相談できないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、これは異常なことではありません。こうした言動には、実親だからこそ「もっとしっかりしてほしい」という気持ちや、「大変なのに周囲からやって当然と思われている」などといった複雑な心境が関わっています。

在宅介護と仕事の両立が限界になったときの対処法とは?

在宅介護を抱えている人は、「自分がやらなければ」という責任感を抱えがちです。しかし、限界が来るまで1人で抱え込んでしまうことは、自分にとっても要介護者にとってもよいことではありません。

ここからは、在宅介護と仕事の両立を続ける人が「だんだん疲れてきてしまった」「もうすぐ限界かも」と感じたときに相談できる窓口や、考えられる対処法について解説していきます。

ケアマネジャーや地域包括支援センターなどの相談窓口を利用する

要介護者が介護認定を受けている場合は担当のケアマネジャー、受けていない場合は地域包括支援センターなどが高齢者介護に関するもっとも身近な相談窓口です。

また介護に入っているヘルパーや訪問看護師、迎えにくるデイサービスの職員など介護にかかわっている職員へ相談してもよいでしょう。

家族状況や負担感、負担となっている介護の内容などを適切に伝えることでサービスの調整や提案を受けられます。

また、家族ではなく介護に入っているヘルパーや訪問看護師、迎えにくるデイサービスの職員など介護にかかわっている職員と話をすることで自分が抱えているストレスや不安、介護量などを客観視できる点も相談するメリットといえるでしょう。

介護サービスを利用する

上記の窓口に相談した結果、家族の介護量を減らすため介護サービスの利用を提案される場合もあるでしょう。このような場合に利用できる介護サービスには、主に以下の3種類があります。

訪問介護

訪問介護は、訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅を訪問して調理や掃除等の家事援助、入浴や排せつ介助等の身体介護などを行う介護サービスです。

平均的な利用頻度は週2~3回、1回の訪問時間としてもっとも多いのは「30分以上1時間未満」です。食事介助や入浴介助など特定の介護が負担になっている場合におすすめのサービスといえます。

デイサービス・デイケア

デイサービス(通所介護)とデイケア(通所リハビリテーション)はどちらも施設に通って介護サービスを受ける点が共通しています。

デイサービス(通所介護)は自宅から事業所へ通い、レクリエーションや身体介護などを受けます。一方、デイケア(通所リハビリテーション)は医療機関や介護老人保健施設に通い、医師の指示のもとリハビリ等を行います。

サービス提供時間は事業所によって異なりますが、朝9時~夕方16時頃が一般的です。家族が仕事に出ている間や自分の時間を確保したいときなどに利用するとよいでしょう。

介護施設

訪問介護やデイサービス、デイケアを利用すれば、介護者の身体的・精神的な負担は大きく軽減されるでしょう。しかし、いずれも日中の時間帯のみしか利用できないため、夜間は自宅で介護をする必要があります。

もし上記の介護サービスを利用しても負担が大きく限界を感じてしまう場合は、介護施設への入居を視野に入れることをおすすめします。

介護施設では介護に精通したプロが24時間要介護者のケアを行ってくれるため、家族としても安心して任せられるでしょう。費用面の負担はかかりますが、介護疲労やストレスが原因で介護がおざなりになったり、親子で共倒れになったりするリスクが避けられる点は大きなメリットといえるのではないでしょうか。

安心介護紹介センターとは?

一口に介護施設といってもさまざまな種別があるため、予算や必要なサービス、認知機能・身体機能などの条件をもとに適切な施設を選択する必要があります。

どの施設を選んだらよいのか分からない、なるべく費用を抑える施設を見つけたい、介護施設への入居を考えているが探す時間がないなどの悩みを抱えている場合は、ぜひ安心介護紹介センターへご相談ください。

安心介護紹介センターは、介護現場での経験や専門知識を持ったアドバイザーがそれぞれの状況に応じた最適な介護施設を紹介するサービスです。

地域包括支援センターなどの公的機関の窓口と比べて居住地域に近い都道府県の施設情報を得られるため、数ある施設の中から最適なところを選べます。また電子メールや電話を通じたオンライン相談も行っており、自宅からでも利用できます。

無料で手厚いサポートを受けられるため、介護施設をお探しの際はまずはお気軽にお問い合わせください。

どの老人ホーム・介護施設にしたら良いかお悩みの方へ

満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。

安心介護紹介センターの入居相談員は、高齢者の住まいにまつわる資格を有しており、多くの老人ホームの中から、ご本人やご家族のご希望に沿ったぴったりな施設を選定してご紹介させていただきます。

施設のご紹介から、見学、ご入居まで無料でサポートさせていただいておりますので、ぜひご利用ください。

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乾 立樹

監修者:乾 立樹

介護福祉士、社会福祉主事任用資格を有している。 現在、地域密着型通所介護施設にて管理者兼相談員で勤務。
過去の経験として、老健・デイケアにて現場を、サ高住にて副施設長(現場兼務)、住宅型有料老人ホームにて施設長を務めているなど、介護領域において現場や管理の豊富な経験を持つ。