在宅介護で睡眠不足に!睡眠不足の解消方法や夜間の介護サービスをご紹介します!

在宅介護には休みはありません。夜間の介護が必要になることもあり、睡眠不足に陥ってしまう方もいるでしょう。しかし睡眠不足が続いて疲れがたまると、介護の質の低下を招くリスクがあるため注意が必要です。この記事では、睡眠不足の解消方法や夜間に利用できる介護サービスをご紹介します。

在宅介護で介護者が睡眠不足になる原因とは?

要介護者の眠りが浅かったり、なかなか寝つけなかったりすると、夜も何かと介護を求められます。夜間の介護が必要となると、介護者も十分な睡眠時間を確保できずに疲れがたまってしまうでしょう。

いったいなぜ不眠となってしまうのか、まずはその原因について解説します。

高齢期に不眠症が起こる原因

高齢者が不眠となる原因として、主に「日中の活動量の低下」「加齢による体内時計の変化」の2つが挙げられます。それぞれについて見ていきましょう。

日中の活動量の低下

高齢者は、若い世代と比較して日中の活動量が少ない特徴があります。社会的な役割や友人との交流が減ることで徐々に外出の機会が減り、引きこもりがちになり、運動量の減少から筋力が低下してしまう方が多い傾向にあります。活動量が低下すると疲れにくくなり、夜になっても寝つきにくくなってしまいます。

加齢による体内時計の変化

健康な方でも、加齢によって体内時計は変化します。眠りが浅くなったり、夜中に目覚めて寝つけなくなったり、朝早くに目が覚めたりする睡眠障害が生じる方も少なくありません。

このような睡眠障害は、睡眠を司る「メラトニン」というホルモンの分泌量が低下して、体内時計の調節がうまくいかなくなるため起こる症状です。

在宅介護による介護者の睡眠不足の対処法とは?

1日の介護を終えて「そろそろ眠ろう」と思っているときや、睡眠中などに要介護者から起こされてしまった経験を持つ方は少なくないでしょう。睡眠不足にならずに在宅介護を続けるため、日常生活上でできる工夫についてご紹介します。

要介護者の不眠を解消する

まずは、要介護者の睡眠状況を確認することが大切です。何時頃に就寝して、夜中に何回目覚めているか、眠りは浅いのか、朝は何時頃に目が覚めているのか、昼寝はしているか、などについてチェックしてみましょう。

本人に睡眠について困っていることはないか確認することも有効です。かかりつけ医に相談し、症状に合わせて軽めの睡眠薬や安定剤を処方してもらうことで不眠が解消する方もいます。

いびきをかいている、夜中に無呼吸が見られるなどの症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は、不眠の原因の1つとして有名です。いびきや無呼吸が見られる場合にも医師に相談してみるとよいでしょう。

毎朝決まった時間に朝日を浴びる

中には「本人が静かに寝ているときにはいつまでも寝かせておく」方もいるでしょう。しかし、毎朝決まった時間に声をかけてカーテンを開けることを習慣にした方が、不眠が解消できるという報告があります。

朝日を浴びることでメラトニンの分泌が抑制され、スッキリと目覚められます。毎朝決まった時間に朝日を浴びれば体内時計のリズムが整いやすくなり、夜間はぐっすりと眠れるようになるといわれています。

食卓で家族と食事をとる

在宅介護をしていると「1日中介護ベッドの上で過ごし、食事もベッド上で済ませている」方は珍しくありません。

しかし、ベッドで過ごしているだけでは筋力が低下し、より介護が必要になってしまうリスクがあります。同じ空間で過ごしてばかりいると脳への刺激は少なくなり、生活はメリハリのないものになってしまうでしょう。

1日中ベッドで過ごしている方は、食事の時間だけでも可能な範囲で椅子や車椅子に座って食卓につくことをおすすめします。家族と顔を合わせて会話をしながら食事をとり、ベッドを離れて過ごす習慣をつけることで生活にメリハリがつき、睡眠の質の向上にもつながります。

日中の運動を心掛ける(散歩、通所介護の利用など)

1日中寝たきりでいたり、家でのんびりと過ごしていたりする方は、不眠になりやすい傾向にあります。

「訪問リハビリやデイサービスを利用した日にはよく眠っている」方は、利用日以外にも散歩や簡単な体操などを行うと生活にメリハリが生まれ、寝つきがよくなる場合があります。

通所介護のデイケアには、リハビリの専門的な知識を持つ理学療法士や作業療法士が在籍しています。このような専門家の行うリハビリは本人の状態に合わせた効果的な運動が体験できるため、おすすめです。

夜間対応型訪問介護を利用する

夜間にも介護を必要としている方は珍しくありません。おむつ交換が必要な方、トイレに1人で行くと転倒してしまう危険があり付き添いが必要な方、眠れずに不安な気持ちから夜中に家族を起こしてしまう方など、理由はさまざまです。夜間の介護を負担に感じる場合には、夜間対応型訪問介護の利用の検討をおすすめします。

サービス内容

夜間対応型訪問介護とは、18:00〜8:00の時間帯で介護が必要な際に訪問してくれるサービスです。

夜間対応型訪問介護は、定期巡回と随時対応の2種類のサービスに分かれます。定期巡回では介護職員が契約している時間帯に自宅を訪問し、安否確認、おむつ交換、水分摂取、体位変換などのケアを行います。随時対応は、夜間に転倒して立ち上がれなくなったり、具合が悪くなったりしたときに訪問し、必要時には救急車を呼ぶなどの対応をしてくれるサービスです。

サービスの対象者

夜間対応型訪問介護の対象者は、介護保険制度で要介護1〜5の認定を受けている方です。なお、このサービスは地域密着型サービスとして指定されているため、サービス事業所と同じ市区町村に住んでいる方が対象です。サービス事業所のエリア外の方や要介護認定の「自立」や「要支援1〜2」の方は夜間対応型訪問介護を利用できません。

夜間対応型訪問介護のメリットとデメリットは?

実際に夜間対応型訪問介護を利用すると感じやすいメリットとデメリットについてご紹介します。

夜間対応型訪問介護のメリット

要介護者の急な体調悪化に対応できる

要介護状態の高齢者の生活では、急に体調が悪くなったり、夜間にトイレに行こうとして転んでしまったりなどのハプニングが起こることもあります。体調が悪く救急車を呼ぶべきか迷ってしまう場合や、転倒した方を家族だけでは起こせない場合などに、介護職員が駆けつけてくれる随時対応のサービスは心強いものといえるでしょう。

夜間対応型訪問介護の随時対応は、緊急時に本人や家族からの依頼があると介護職員が自宅に訪問して対応してくれます。緊急時の連絡方法は、室内に緊急ボタンとスピーカーのついた固定電話のようなタイプのものや、首からぶら下げるナースコールタイプのものを使用するなどさまざまです。ボタンを押すとオペレーターが応答し、救急車の手配や介護職員の派遣をしてくれます。

介護が大変な夜間にサポートしてくれる

介護度の高い寝たきりの方を家族だけでケアすることは大きな負担です。日中は訪問看護や訪問介護、デイサービスなどを利用できますが、夜間は人手が手薄になってしまいます。高齢者夫婦だけの世帯や一人暮らしの方など、家族に介護者がいない場合もあるでしょう。

要介護状態でも家で過ごすことを希望している方にとっては、夜間対応型訪問介護は心強いサービスです。実際に、サービスを利用しながら住み慣れた自宅での一人暮らしを継続している方は少なくありません。

家族と同居している場合でも、夜間対応型訪問介護を利用すれば夜間の介護をプロに任せて家族がゆっくりと睡眠をとることも可能です。持病を抱えながら介護をしている方や、仕事や子育てと介護を両立している方にとっても、メリットの多いサービスといえるでしょう。

夜間対応型訪問介護のデメリット

呼出回数によっては利用料が高くなる

夜間対応型訪問介護の契約期間中は、基本料金として月々の支払いが必要です。さらに夜間に随時対応を利用すると1回ごとに料金がかかるため、呼出回数が多い方の利用料は高額になります。

1回あたりの訪問に料金がかかることで「眠れない」「不安が強い」などといった緊急性のない方の利用を抑制し、緊急性の高い方へ速やかに対応できるよう配慮されているのです。利用回数によっては高額を請求される場合があるため注意が必要です。

時間帯が18:00~8:00に限定されている

通常、夜間対応型訪問介護の利用時間は18:00〜8:00までです。24時間体制ではないため、契約時間外の訪問依頼は原則できません。

日中にも訪問介護サービスを利用したい場合は、一般的な訪問介護事業所と契約する必要があります。

なお、日中と夜間の利用を依頼できる24時間体制の訪問介護事業所もあります。複数の事業所と契約するのではなく、介護サービスを一本化したい方は24時間体制で対応可能な事業所の利用を検討するとよいでしょう。

グループホーム、有料老人ホーム、ショートステイなどの施設や介護サービスの利用と併用できない

夜間対応型訪問介護は、在宅で生活している方を対象とした介護保険サービスです。以下の介護施設などに入居している方やサービスを利用している方は対象外となり、夜間対応型訪問介護は利用できません。

  • グループホーム
  • ショートステイ
  • 特定施設定期巡回を契約している老人ホーム
  • 定期巡回・随時対応型訪問看護
  • (看護)小規模多機能型居宅介護

介護による睡眠不足を解消するためには?

介護による睡眠不足を解消するために、夜間対応型訪問介護が有効であることをご紹介しました。

しかし、定期巡回の時間以外に介護が必要になったり、緊急性が低いため随時対応を呼ぶほどの用事ではなかったりする場合など、家族が対応しなければならない場面もあるでしょう。在宅介護をしている限りは、深夜にトイレ介助に起こされるなど、睡眠不足になってしまう可能性はどうしても残ってしまいます。

介護による睡眠不足を根本的に解消するために、施設への入居を検討する方も少なくありません。入居できる介護施設を探すポイントについてご紹介します。

介護施設を探すポイントは?

要介護度に合わせた種別の施設をピックアップする

介護施設の種類によって、入居対象となる要介護度は異なります。たとえば、特別養護老人ホームは要介護3以上、介護付き有料老人ホームは原則要介護1以上の認定が必要です。施設の種類によって、入居条件が定められています。現在受けている要介護認定で入居可能な施設種別をピックアップしてみましょう。

医療依存度に合わせた種別の施設を選ぶ

施設の種別によって、医療専門職の配置や対応可能な医療行為は異なります。

グループホームやサービス付き高齢者向け住宅などは、看護師の配置が義務づけられていません。そのため、対応できる医療行為の範囲は施設によってさまざまです。

介護付き有料老人ホームでは、日中は看護師を配置するよう定められています。最低限の医療スタッフを配置している施設もあれば、24時間体制で複数名の看護師が勤務している手厚い医療体制をとっている施設もあります。

医療体制は施設ごとに異なるため、医療依存度が高い方の施設を探す際は、医療スタッフの在籍数や勤務時間帯、対応可能な医療行為について詳しく確認するようにしましょう。

サービスが充実している施設を選ぶ

介護施設に入居すると、自宅での生活よりもスタッフや他の入居者とのコミュニケーションの機会が増えることがメリットとして挙げられます。レクリエーションや入居者同士の交流が盛んな施設を選ぶと、介護施設での生活が充実したものになるでしょう。

また、食事についての確認も重要です。入居後に施設の食事が口に合わず、食事の摂取量の減少から筋力が低下してしまう高齢者の方もいます。献立のバリエーションが豊富な施設や、出前や差し入れなど希望する食事の提供にも理解がある施設を選ぶとよいでしょう。

候補となる施設の中から予算に収まる費用の施設を選ぶ

利用料金や契約形態は、施設によってさまざまです。まずは複数の施設を候補として挙げ、そこから予算に収まるところを選ぶとよいでしょう。

介護施設の選択で失敗しないためには?

介護施設選びを在宅介護と両立しながら行うには労力がかかります。また、個人が行う情報収集には偏りや限度があります。施設選びに失敗することを避けるためには、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談してみるとよいでしょう。

施設選びに十分な時間が取れない場合の対処法は?

忙しくて施設選びに時間が取れない方や、地域包括支援センターやケアマネジャーの紹介した施設では満足できない方は、全国の介護施設の情報に精通している安心介護紹介センターの利用をおすすめします。

安心介護紹介センターでは、居住地域に限らず、近隣の都道府県の介護サービスや施設の情報を提供しています。都市部は施設の利用料金が高いため、候補の施設が見つけられない方でも、少し郊外にまで目を向けることで希望条件にマッチした施設を見つけられることも珍しくありません。

安心介護紹介センターは、オンラインの相談にも対応しています。介護に手が離せない方や、仕事の都合で来所が難しい方でも、空いた時間に気軽に相談できます。相談をする方の時間に合わせて対応してくれるため、忙しい方にも利用しやすいサービスといえるでしょう。

どの老人ホーム・介護施設にしたら良いかお悩みの方へ

満足のいく老人ホームの生活は、どの施設に入居するかで大きく異なることがあります。

安心介護紹介センターの入居相談員は、高齢者の住まいにまつわる資格を有しており、多くの老人ホームの中から、ご本人やご家族のご希望に沿ったぴったりな施設を選定してご紹介させていただきます。

施設のご紹介から、見学、ご入居まで無料でサポートさせていただいておりますので、ぜひご利用ください。

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乾 立樹

監修者:乾 立樹

介護福祉士、社会福祉主事任用資格を有している。 現在、地域密着型通所介護施設にて管理者兼相談員で勤務。
過去の経験として、老健・デイケアにて現場を、サ高住にて副施設長(現場兼務)、住宅型有料老人ホームにて施設長を務めているなど、介護領域において現場や管理の豊富な経験を持つ。