不思議だけれど体験者の多い“お迎え現象”を知っていますか?

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以前、安心介護内に少し不思議な体験が投稿されました。

母のところに行ってきました。 元気にはしていましたが、今日は珍しく「ここにいて。怖い」とか 言うので、ちょっと長めにいたかな…。 「なにか見えたの?」と聞いても返事がないんですが、可能性としては 幻覚として怖いものが(幽霊とか?)見えたか、もしくは亡き身内の 誰かが見えたのかもしれないなあ、と思ったりしています。 「まあ、お彼岸やったからね」というと頷いていたので、後者の 可能性があるかなあ、と思います。俗に言う「お迎え現象」ですね。 本来は死の直前に現れることが多いんですが、父の場合は数カ月前に この体験があります。戦死した伯父が見えてたようですから…。 その時の父の様子に似ています。 こういう経験、私にはわりとあって、伯母(母の義姉)がガンで 2カ月弱闘病していた時に、終わりが近づくにつれて、 「あそこにおばあちゃん(祖母)とてるさん(母の実姉。 二人とも故人)が来たはるわ」と言っていたのも知っています。 父はあんまり喋れなかったけど「にいちゃん」と呼びました。 父がそう呼ぶのはひとりだけですしね。やっぱり伯父だと思います。 お迎え現象なら、我々も覚悟を決めておく必要があるかもしれません。 いまはわりと元気ですけど、まあ、歳が歳で来月で母も82歳ですから、 いつなにがあってもおかしくはないのです。 引用元:共感広場「母が怖がるのは「お迎え」なんだろうか??

死の直前に親しい人などの姿が見える現象は、「お迎え現象(またはお迎え体験)」と呼ばれています。もちろん科学的に証明されたものなのではありませんが、身内が亡くなる前に同じような体験をしたという方は、少なくはないようです。

お迎え現象を目撃する遺族は4割

東北在宅ホスピスケア研究会は2007年、自宅もしくは介護施設などで家族を看取ったご遺族を対象にアンケートを実施し、「在宅ホスピスご遺族アンケート報告書」として結果を公表しています。このアンケート調査には、2003年1月1日から2007年1月31日までに家族を看取った、366人のご遺族が回答しました。

それによると、亡くなる前の家族が「他人にはみえない人の存在や風景について語った。あるいは、見えている、聞こえている、感じているようだった」と答えた遺族は42.3%でした。

その半数が「すでに亡くなった家族や知り合い」を見ていた(もしくは聞いていた、感じていた)らしいとのことです。 参考:「在宅ホスピスご遺族アンケート報告書」

その他の体験談

安心介護に投稿されている「お迎え現象」と見られる体験談には、他にも下記のようなものがあります。

幻覚を見た方でも覚えている方と覚えていない方が居る様です。 覚えている方は、既に亡くなった人が訪ねてきた等とおっしゃっていました。 認知症と診断されたわけではないので、それは霊能力なのか、診断されなかったが認知症だったのかは、薬で一時的に何かが見えてしまったのかは分かりません。 (専門家 rararadaさんの回答) 引用元:介護のQ&A「夢か幻覚か?

2016年9月17日には読売新聞で「ひとりで死ぬということと『お迎え現象』」という記事が掲載され、緩和ケア医として多くの患者を看取った経験を持つ、奥野滋子さんの体験談が紹介されました。

この記事を受けてツイッター上には、お迎え現象についていくつかの体験談が投稿されています。

「他界する1ヵ月前に何年も前に亡くなっている友達が『見舞いに来た』と、毎日のように言うようになった」というものや、「父親が他界する際に母親のことを呼んでいたのは、母親が迎えに来ていたのかもしれない」と当時を振り返る内容などです。

また、具体的なペットや家族の名前をあげて「迎えに来てほしい」という声や「もし自分にも来てくれたら怖がらなくて済みそう」といった声もありました。

お迎え現象が遺族のグリーフケアに?

冒頭の共感広場に投稿した方は、こんな風に感じたそうです。

いままでの調査ですと亡き親族が迎えに来てくれて亡くなられた人は、 一様に穏やかな最期を迎えられるそうですから、いいことかなあ、と 思いますが…。穏やかな死を迎えることが出来た故人の家族は なんだか救われる気がしますから…。 同時にグリーフケアにもなっている感じです。 引用元:共感広場「母が怖がるのは「お迎え」なんだろうか??

ツイッターでも、お迎え現象を体験した母親が笑顔だったと振り返る声や、自分や家族の最期のときにお迎え現象を望む声が多数投稿されています。

また、この現象を取り上げたNHKクローズアップ現代(2012年8月放送)では、「お迎えは穏やかな死のために準備された人間の生理現象なのではと考えています」という医師の声が紹介されていました。

お迎え現象を目の当たりにすると、戸惑ってしまうかもしれません。 ただし体験している人が多いことや、穏やかな最期を迎えるため、または受け入れるための準備にもなるのだと考えれば、余裕を持って受け止められそうですね。