高齢者をオレオレ詐欺から守るために!手口や対策、撃退方法など

高齢者をオレオレ詐欺から守るために!手口や対策、撃退方法など

オレオレ詐欺の被害者の9割以上が高齢者です。「自分や自分の身内は詐欺にあわない」と思っていても、騙される可能性は十分にあります。

なぜ高齢者が狙われやすいのかに加えてオレオレ詐欺の手口や対処法など、オレオレ詐欺の被害から高齢者を守るために必要な情報をまとめました。

なぜ高齢者はオレオレ詐欺にあってしまうのか

オレオレ詐欺とは、子や孫になりすまして電話をかけ、お金をだまし取る詐欺のことです。 オレオレ詐欺の被害者はほとんどが高齢者です。2018年のオレオレ詐欺認知件数では、被害者のうち65歳以上の高齢者であった件数はなんと96.9%に上りました。※1

高齢者がオレオレ詐欺に騙されやすい理由としては、一人暮らしの人が多いことや、自宅にいる時間が長いことが挙げられます。自宅にいる時間が長く、電話をとる機会が多い人ほど、オレオレ詐欺に遭遇する機会は多くなります。

また高齢者は人生経験が豊富であることが裏目に出て、詐欺に騙されやすい傾向があると言われています。これまでの経験から「自分が騙されるはずがない」と思っているために、警戒心が薄く、詐欺を見抜きづらくなってしまうのです。

※1 特殊詐欺(※2)
全体のうち高齢者の被害が占める割合は78.1%です。
※2 特殊詐欺とは
電話などの通信手段で現金の振り込みなどを行わせる詐欺のことで、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺などの振り込め詐欺と、振り込め詐欺以外の特殊詐欺(異性との交際あっせんやギャンブル必勝法に関する詐欺など)の総称です。

高齢者を狙うオレオレ詐欺の手口

オレオレ詐欺から身を守るには、どのような手口であるかを知っておくことが大切です。

オレオレ詐欺の基本的な手口としては、まず犯人が電話をかけてきて「オレ、オレだよ」とかまをかけます。電話に出た被害者に子や息子だと思い込ませた後、「株で失敗した」「交通事故を起こしてしまい、示談金が必要」などと説明し、銀行の口座番号を伝えてお金を振り込せます。

しかし、オレオレ詐欺と一口で言ってもさまざまな手口が存在しています。そこで次にその代表的なものをご紹介します。

子、孫以外を装うケース

オレオレ詐欺の犯人が装うのは、子や孫などの身内だけではありません。警察官や弁護士、交通事故の被害者などのフリをして電話をかけてくることがあります。

はじめに、子や孫になりすました人物から「事故を起こしてしまった」という電話があり、その後に、警察官や交通事故の被害者を装う別の人物から電話がかかってくるなど、複数の犯人たちが協力して巧みに信じ込ませようとするのです。

現金を郵送させる or 自宅まで取りにくるケース

従来のオレオレ詐欺は、銀行口座にお金を振り込ませる「振込型」が主流でしたが、最近では現金を郵送させる「送付型」や、犯人や代理人が自宅まで取りにくる「受取型」など、お金の奪い方にバリエーションがあります。

キャッシュカードやクレジットカードを奪うケース

最近では、現金ではなくキャッシュカードやクレジットカードを奪われるケースが多く発生しています。警察や銀行、百貨店などを装い、「キャッシュカードを預かる必要がある」と説明し、キャッシュカードをだまし取るのです。

キャッシュカードやクレジットカードを封筒に入れさせて、一瞬の隙を見てその封筒をダミーとすり替える手口も横行しているため、短い時間であっても大切なカードを他人の手に触れさせないよう注意しましょう。

高齢者を守るオレオレ詐欺の対策や撃退方法とは?

家族間でコミュニケーションをしっかり取る

オレオレ詐欺の犯人が、子や孫を語って電話をかけてきても、本当の家族と日頃からコミュニケーションをとっていれば、本人ではないことを見抜ける可能性は高くなります。また、家族に気軽に相談できる環境を作っておくことも重要です。

一人暮らしの高齢者で、家族と直接会うのが難しい場合でも、普段から電話などでできるだけコミュニケーションを取り合いましょう。地域包括センターや町内会からも詐欺対策の情報が発信されているので、確認しておくように伝えるのもいいかもしれません。

※ 犯人は子や孫の名前や学校名、勤め先などの情報を知っていることがありますのでご注意ください。また「風邪で声が変になっている」など、本人と声が違う理由を説明してくる場合がありますので用心が必要です。

オレオレ詐欺対策機能つきの電話機を使う

オレオレ詐欺対策機能がついた電話機が販売されています。

登録された電話番号以外から電話がかかってきたときに警告がでたり、電話をかけてきた相手に「この通話は録音されます」というメッセージが流れ、実際に通話が録音されたりとオレオレ詐欺対策から身を守るために有効な機能が備わっています。※1

オレオレ詐欺の犯人は自分の会話が録音されるのを嫌がる傾向がありますので、通話が録音されるというアナウンスで逃げていく犯人は多くいます。

また、電話機を新しく買い換えることなく、使っている電話機にオレオレ詐欺対策機能をつけられる機器も販売されています。1万円以内で買えるものもあるので、防犯のためにぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。

自治体によってはオレオレ詐欺対策機能がついた電話機を無料で貸し出してくれるほか、購入の際に補助金を出して設置を支援してくれる自治体もあります。

※1 どんな機能がついているかは機種によって異なるため購入前に確認が必要です。

登録した番号以外からの着信拒否設定

詐欺対策機能付きの電話機ではない普通の電話機でも、登録した番号以外の着信を拒否すれば、オレオレ詐欺対策になります。電話機に登録してある家族や知人の電話番号以外からは着信しませんので、詐欺師は電話がかけられなくなります。

ただしこの方法には、詐欺ではない本当はかかってきてほしい電話も、事前に電話番号を登録しておかないと着信できないというデメリットがあります。

ATM利用限度額を引き下げる

オレオレ詐欺の被害を最小限に留めるために、ATMの利用限度額を引き下げておくと安心です。

自宅にタンス預金がたくさんあって、犯人が現金を郵送させたり、犯人や代理人が現金を自宅まで受け取りに来る場合は別ですが、ATMの利用限度額を下げておけば、万が一オレオレ詐欺に騙されても奪われるお金が少なくなる可能性が高いです。

オレオレ詐欺の最新情報を仕入れる

オレオレ詐欺は日々進歩しており、次々と新しい手口が生み出されています。最新手口を知っておくことで見抜けるケースがあります。

インターネットを使わない高齢者の方の場合には、お子さんやお孫さんが詐欺の最新情報を定期的にチェックして知らせてあげれば、コミュニケーションと詐欺対策が同時にできておすすめです。

【詐欺の最新情報をチェックできるウェブサイトの一例】

オレオレ詐欺の被害にあったら

もしオレオレ詐欺の被害にあってしまったら、すぐに警察と振込先の金融機関に連絡してください。

警察に連絡する(「♯9110」など)

オレオレ詐欺にあったと感じたら、急いで警察に連絡しましょう。警察は最寄りの交番や警察署はもちろん、警察相談専用電話「♯9110」にダイヤルすることで電話相談も可能です。このダイヤルは固定電話のほか、携帯電話やPHSからもつながります。

振込先の金融機関に連絡する

オレオレ詐欺にあってしまった時、「振り込め詐欺救済法」という法律に基づいて、振り込んだお金の全額または一部が戻ってくる可能性があります。そのためにはまず振込先の金融機関に連絡して、犯人の口座を凍結してもらいます。

犯人の口座にお金が残っている場合のみ「振り込め詐欺救済法」に基づいて被害金が支払われるため、預金が引き出されないうちに早めに対処しなければなりません。

※ 被害金の支払い手続きには90日以上かかります。被害金の支払いには金融機関での手続きが必要で、電話やATMだけで完結することはありません。

まとめ

高齢者をオレオレ詐欺から守るには、まず第一に詐欺が自分たちの身にも起こりうることを自覚するのがとても大切です。その上でオレオレ詐欺の手口を知り、それに合わせた対策をして、オレオレ詐欺の電話がかかってきても撃退できる状況を作りましょう。

具体的な対策としては、家族間で普段からしっかりコミュニケーションをとっておくことや、オレオレ詐欺対策機能のついた電話機を使うことなどが挙げられます。この2つの方法のうちどちらか1つでなく両方組み合わせられるとより安心ですね。

この記事が参考になったという場合にはぜひシェアをして、オレオレ詐欺に騙されない高齢者が増えるよう拡散をお願いします。

※この記事は2019年10月時点の情報で作成しています。

>>高齢者を詐欺から守る!詐欺の最新手口や対策法 

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監修者:陽田 裕也
陽田 裕也 (ひだ ゆうや)

2001年、介護福祉士養成校を卒業と同時に介護福祉士を取得し特別養護老人ホームにて介護職員として勤務する。
その後、介護支援専門員や社会福祉士も取得し、介護以外でも高齢者支援に携わる。現在はソーシャルワーカーとして、 特別養護老人ホームで勤務しており、高齢者虐待や身体拘束、成年後見制度などの権利擁護について力を入れて取り組んでいる。