遠距離介護を助ける節約・見守りサービス

遠距離介護を助け、節約する見守りサービスとは

交通費や通信費などといった遠距離介護の費用は、できるだけ節約したいものです。また、遠距離介護をしていると、体調の急変や転倒がないかと心配になることも多いでしょう。この記事では、費用節約コツや見守りサービスについてまとめました。ぜひ参考にしてみてください

>>遠距離介護についてQ&Aを見る:安心介護Q&A

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遠距離介護で必要になるもの

遠距離介護で必要なものとは

介護が始まったからといって、今までの生活や仕事を手放して親の面倒を見なくてはいけないというわけではありません。離れた場所で暮らしたまま、介護をすることも可能です。安心して介護生活を送るためにも、しっかり準備をしておきましょう。

遠距離介護の準備でしておきたいことには、次のようなものがあります

  • 家族と要介護者の身体状況の変化や費用の分担などについて話し合う
  • 要介護認定を受けて介護保険制度を利用する
  • 地域の介護施設について情報を収集する
  • ご近所さんに協力を依頼する
  • 親の人生を知る

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

遠距離介護のはじめ方 - 介護の専門家に無料で相談「安心介護」介護の基礎知識

交通費を減らすサービス

交通費の節約につながるサービスとは

 

遠距離介護が始まると、増えるのが帰省の回数です。お盆や正月の他に、通院の付き添いなどで帰省する機会が増えることでしょう。

そんな帰省時の交通費を節約できる、うれしいサービスを紹介します。

航空運賃割引

各航空会社では、要介護者や介護者を対象とした介護割引を提供しています。

日本航空(JAPAN AIRLINES)

日本航空では介護帰省割引サービスを提供しています。事前に登録が必要です。予約できるのは、普通席、クラスJですが、当日アップグレードでファーストクラスを利用することも可能です。

<対象者>

・満12歳以上で要介護または要支援に認定された方の「二親等以内の親族の方」と「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」

・JALマイレージバンク(JMB/JALカード)に入会している方

<適用路線>

割引が適用されるのは居住地の最寄り空港を結ぶ一路線限定です。経由便の場合には、JALグループ便で経由する全区間に対し適用されます。経由地の指定はありません。

経由地までは介護帰省割引を使い、経由地から目的地まで他の割引や他交通機関を使うことはできません。

 

<マイル積算率>

介護帰省割引:100% クラス J介護帰省割引:110%

 

<割引率>

割引率は約4割です。往復割引よりもお得ですが、先得割引など他の割引を利用した方が安くなることがあります。

 

<有効期間>

介護帰省割引には事前登録が必要です。登録の有効期限は1年間で、手続きをすれば更新も可能です。

詳しくは日本航空(JAPAN AIRLINES)のホームページをご確認ください。

介護帰省割引(運賃一覧) - JAL国内線

全日空(ANA)

全日空では介護割引サービスを提供しています。事前に登録が必要です。予約できるのは、普通席ですが、追加料金を支払ってプレミアムクラスにアップグレードすることも可能です。

<対象者>

  • 介護を必要とする方の「二親等以内親族の方(満12歳以上)」と、「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」
  • ANAマイレージクラブカードの入会者

<適用路線>

割引が適用されるのは居住地の最寄り空港を結ぶ一路線限定です。直行便がない場合には経由便の利用ができますが、登録時にあらかじめ2ヵ所まで経由地を指定しておく必要があります。 経由地までは介護割引を使い、経由地から目的地まで他の割引や他交通機関を使うことはできません。

<マイル積算率>

100%

<割引率>

割引率は約4割です。旅割や特割などの他の割引を利用した方が安くなることがあります。

<有効期間>

介護割引には事前登録が必要です。登録の有効期限は1年間で、手続きをすれば更新も可能です。

詳しくは全日空(ANA)のホームページをご確認ください。

介護割引 | 運賃のご利用条件 [国内線] | ご予約/旅の計画 | 国内線航空券予約・空席照会 | ANA

ソラシドエア

ソラシドエアでは介護特別割引を設定しています。事前に介護割引パスの申し込みが必要です。座席数に限りがあります。

<対象者>

  • 要介護または要支援に認定された方
  • 要介護または要支援に認定された方の「二親等以内の親族の方」と「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」のうち、2名まで

<適用路線>

割引が適用されるのは居住地の最寄り空港を結ぶ一路線限定です。

<マイル積算率>

75%

<割引率>

割引率は約4割です。早期割引や直前割引など他の割引を利用した方が安くなることがあります。

<有効期間>

介護特別割引を利用するには事前申し込みが必要です。有効期間は要介護要支援認定期限終了後1ヶ月までですが、手続きをすれば更新も可能です。

詳しくはソラシドエアのホームページをご確認ください。

介護割引 | 運賃のご利用条件 [国内線] | ご予約/旅の計画 | 国内線航空券予約・空席照会 | ANA

スターフライヤー(SFJ)

スターフライヤーでは介護割引運賃を設定しています。事前に介護割引パスの申し込みが必要です。インターネットからの購入はできません。

<対象者>

  • 要介護または要支援に認定された方
  • 要介護または要支援者の「二親等以内の親族の方」と「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」

<適用路線>

羽田(東京)⇔ 北九州、羽田(東京)⇔ 福岡、羽田(東京)⇔ 関西(大阪)、中部(名古屋)⇔ 福岡、羽田(東京)⇔ 山口宇部、北九州 ⇔ 那覇(沖縄)のうち、居住地の最寄り空港を結ぶ一路線限定です。

<マイル積算率>

100%

<割引率>

割引率は約4割です。そら旅などの他の割引を利用した方が安くなることがあります。

<有効期間>

介護割引運賃を利用するには事前申し込みが必要です。有効期限は要介護要支援認定期間終了日の翌月末までですが、手続きをすれば更新も可能です。

詳しくはスターフライヤー(SFJ)のホームページをご確認ください。

介護割引 | 運賃のご利用条件 [国内線] | ご予約/旅の計画 | 国内線航空券予約・空席照会 | ANA

格安航空券の方がお得な場合も

各種介護割引よりも、早期割引やSkyticket ウエブサイトなどで購入できる格安航空券のほうがお得な場合が多いです。マイルを貯めていて、帰省の日程が直前まで決められない場合には介護割引を利用し、それ以外の場合には格安航空券や早期割引を利用しても良いでしょう。

国内格安航空券・飛行機の予約はスカイチケット

鉄道

JRなどの多くの鉄道会社では、障がい者の付き添いの方への割引はありますが、高齢者を介護している方向けの割引サービスはありません。回数券やチケットショップでの割引チケットなどを利用するとよいでしょう。

また、JRには男性満65歳以上、女性満60歳以上(夫婦の場合にはどちらかが満65歳以上)なら入会できる「ジパング倶楽部」があります。年会費が個人で3840円(税込)、夫婦で6410円(税込)かかりますが、全国のJRの切符が年間20回まで最大で30%割引になり、JR西日本線の切符であれば、ネット購入で何回でも30%割引になるといった特典が受けられるサービスです。帰省先や帰省の頻度によってはお得に利用できるので、検討してみてもいいでしょう。

詳しくはジパング倶楽部のホームページをご確認ください。

ジパング倶楽部とは│ジパング倶楽部│おとなび:JRおでかけネット

通信費を減らすサービス

通信費の節約につながるサービスとは?

遠距離介護をしていると、要介護者との日々のやりとりやケアマネジャーとの連絡、家族間の連携などで通信費もかかります。 通信費を抑えるには、どうしたらいいのでしょうか。

無料アプリを使用する

家族間のやり取りには、スマートフォンやタブレット、パソコンには、SkypeやViberといった無料で通話ができるアプリがたくさんあるので活用するといいでしょう。

IP電話に切り替える

固定電話への長距離通話が多い場合には、全国一律の料金で通話できるインターネット回線を使った電話回線(IP電話)を検討してもいいでしょう。ただし、初期費用(電話回線の引き込み工事代金)やインターネット契約などが必要になるため、必ずしも安くなるとは限りません。詳しくは各IP電話サービス会社にお問い合わせください。

携帯電話の家族割引を利用する

ドコモ、au、softbankといった携帯電話会社では、家族との国内通話が24時間無料です。ただし、事前に家族割などに加入または申し込みが必要になります。詳しくは契約している携帯電話会社にお問い合わせください。

見守りサービス

離れていても安心の見守りサービスとは

離れて暮らしていると異変に気づいたり、何かがあった際にすぐに駆け付けたりするのは難しいものです。

お互いに安心して暮らすために、ライフスタイルやニーズに合わせた見守りサービスを利用するといいでしょう。ここではその一例を紹介します。

緊急通報システム

緊急通報システムは、急激な体調の変化や転倒などの際に利用者本人が通信機で通報したり、室内で設置したセンサーが動きを読み取って通報したりするシステムです。 多くの市町村では、緊急通報システムにかかる費用の助成をしています。

市町村が提供する高齢者向け緊急通報システムとは? - 介護の専門家に無料で相談「安心介護」介護の基礎知識

 

市町村で提供している緊急通報システムの対象者ではない場合や、より幅広いサービスを利用したい場合には、全額自己負担とはなりますが、民間の警備会社と契約をして同様のサービスを受けることも可能です。

宅食サービス

朝・昼・夕の食事を自宅に届けてくれるサービスです。高齢者に適した栄養バランスの食事が摂れるので、健康管理にも役立ちます。噛む力や飲みこむ力に合わせた食事の形態を選ぶことができますし、治療食を頼むことも可能です。 毎回対面して食事を手渡すことで、見守りをしてくれる事業者もいます。

高齢者向け食事宅配の選び方 - 介護の専門家に無料で相談「安心介護」介護の基礎知識

ポットやライトの使用状況で見守るサービスも

ポット(新品)をレンタルし、給油や電源のオンといったポットの使用状況を家族にメールで送ってくれるサービスもあります。

 

みまもりほっとライン

初期費用:ポット1台につき5000円(税別)

月額料金:ポット1台につき3000円(税別)

また、電球の点灯をメールで知らせてくれるサービスもあり、トイレや寝室に設置すれば利用状況や転倒の可能性を知ることができ、玄関に設置すれば家の出入りや来客を知ることができます。

サービス内容・料金について | みまもりほっとライン | 象印マホービン株式会社

 

HelloLight 

初期費用:9800円(税別)

月額料金:プランにより150円(税別)または450円(税別)

史上最もシンプルな見守り・防犯デバイス「HelloLight(ハローライト)」│IoT電球

まとめ

離れて暮らす高齢者が安心して自立した生活を続けられ、忙しい介護者の金銭的・精神的な負担が少しでも軽くなるのが遠距離介護の理想です。この記事では航空会社や鉄道会社で利用できる割引サービスや通信料を抑えるコツ、そして利用者の日常生活を妨げずに利用できる見守りサービスについてまとめました。

この記事が遠距離介護をする方や検討している方のお役になれれば幸いです。ケアマネジャーや地域包括支援センター、近所の方などとも連携をしながら、無理のない遠距離介護生活を送りましょう。

※この記事は2020年4月時点での情報を基に作成しています。

※最新情報はサービス提供企業のホームページなどでご確認のうえ、ご利用ください。

 

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監修者:陽田 裕也
陽田 裕也 (ひだ ゆうや)

2001年、介護福祉士養成校を卒業と同時に介護福祉士を取得し特別養護老人ホームにて介護職員として勤務する。
その後、介護支援専門員や社会福祉士も取得し、介護以外でも高齢者支援に携わる。現在はソーシャルワーカーとして、 特別養護老人ホームで勤務しており、高齢者虐待や身体拘束、成年後見制度などの権利擁護について力を入れて取り組んでいる。