- 中古介護ベッドを購入したいけど
- 中古の介護ベッドはいくらぐらいで購入できる?
- 中古の介護ベッドはどこで買える?
- 中古の介護ベッドを購入するとき、どこをチェックすればいい?
- 古いモデルの介護ベッドを購入しても大丈夫?
- 中古介護ベッドの購入とレンタルの違いは?
中古介護ベッドを購入したいけど
要介護の家族を自宅で介護していると、必要と感じるのが電動式介護ベッド。高さなどの調整がしやすいので、介護する側の負担は大きく減ります。介護を受ける方にとっても起き上がりやすくなるなどのメリットがあります。
ただし新品の介護ベッドの場合、価格がネック。電動式ということもあって、10~20万円ぐらいのタイプが一般的です。そこで「中古の介護ベッドなら安く買えるかも…」と考える介護者の方も多いかもしれません。
とはいえはじめて介護ベッドを買うとなると「中古の介護ベッドがどこで買えるかわからない」「中古で買うべきか、レンタルにすべきか」などさまざまな疑問が出てくるのではないでしょうか。
そこで中古の介護ベッドの購入について、購入先やチェックしておきたいポイント、レンタルした場合との比較をまとめました!
中古の介護ベッドはいくらぐらいで購入できる?
機種や購入先によって違いがありますが、ある有名ベッドメーカーの介護ベッドにて、新品と中古で価格を比較してみました。
大手ベッドメーカーの介護ベッド(本体+サイドレール2本)
・新品介護ベッド:約26万円
・中古リサイクル品の場合16万円
※上記はあくまで一例です。送料や組み立て費用は含まれていません。
※介護ベッドは基本的に新品・中古ともに非課税です。
上記の例では、同じ機種でも中古なら新品より約10万円も安く購入できます。
中古の介護ベッドはどこで買える?
中古の介護用品を専門で扱っているリサイクルショップが主な購入先。ネットオークションなどで個人から購入もできますが、福祉器具や介護用品に詳しい専門家がいるショップで購入する方が安心です。
中古の介護ベッドを購入するとき、どこをチェックすればいい?
中古の介護ベッドでは清潔さも気になりますが、購入先のサポート体制についてもできるだけチェックしておきたいところです。中古介護ベッドの購入時にチェックしておきたいポイントを4つにまとめました。
(1) 消毒・消臭・洗浄
中古の介護ベッドやマットレスの場合、どうしても他の人が利用したものですので、汚れや匂いが気になります。リサイクル品を扱うショップの中には消毒や消臭、洗浄をしてから出荷するところもあります。
(2) 保証期間
価格が安くでも正しく動作しないと、介護ベッドを購入する意味がありません。特にリサイクル品の中古介護ベッドでは保証期間があるかどうか事前にチェックしておきましょう。
あわせて取扱説明書があるか、部品の不足がないかなども確認しておきたいポイントです。
(3) 搬入・組み立て
新品やレンタルでは介護ベッドの搬入・組み立てをしてもらえるケースがほとんど。ただし中古介護ベッドを販売しているリサイクルショップでは、別料金となるところも多くあります。
事前に搬入や組み立てを依頼した場合の費用を確認しておきましょう。
(4) 返品・交換
介護ベッドは利用する方の身体や症状によって、使ってみたらフィットしなかったということもありがちです。
中古の介護ベッドの場合返品や交換を受け付けてくれるところは少ないものの、事前に返品・交換ポリシーについて購入先に確認しておきましょう。
古いモデルの介護ベッドを購入しても大丈夫?
中古の介護ベッドを購入する際に、一つ気を付けたい点があります。
実は介護ベッドの利用中に、サイドレールに首がはさまってしまうなどの理由で死亡や重傷に至る事故が発生しています。そこで安全対策として、2009年3月に介護ベッドのJIS規格が改定されました。
2009年の改定以降はJIS規格に基づいた介護ベッドが出荷されています。もし中古の介護ベッドを購入する場合は、発売時期を確認しておくことをおすすめします。
医療・介護ベッド安全普及協議会では、ホームページ上で「中古の介護用ベッドを販売・購入される皆様へ」として、JIS規格をはじめ中古ベッド購入時の注意点をアナウンスしています。
中古介護ベッドの購入とレンタルの違いは?
中古の介護ベッドであれば新品より安く購入できます。ただし介護保険が利用できる場合はまずレンタルにしておく方が、費用をおさえられることもあります。
介護保険を使って一般的な介護ベッド・マットレスをレンタルした場合、月額2,000程度です(1割負担の場合)レンタルなら、介護を受ける方の状況にあわせて機種を変更できるメリットがあります。
また、在宅介護をしていたものの施設へ入所することになり、結局自宅で介護ベッドを使ったのは短期間だったというケースもあります。介護は先が見えにくいので、まずはレンタルで利用したほうが柔軟な対応ができます。
購入検討している方は、一度介護保険を使って介護ベッドのレンタルができるかケアマネージャーなどに確認しましょう。
長期的に自宅で介護ベッドを使うことになりそうというときは、レンタルをしながら中古の介護ベッドを探すという方法もあります。
>>特殊寝台 (介護用ベッド・電動ベッド)とは
>>介護ベッドのレンタル と購入の費用は?
>>福祉用具貸与(レンタル)とは 特徴と活用方法
【この記事の監修者】
中村 静江(なかむら しずえ) /訪問看護ステーションとんぼ
1998年理学療法士資格取得後、永生病院リハビリテーション科に勤務。病棟勤務を経て、訪問リハビリテーションおよびデイケア業務に携わる。2014年国際医療福祉大学大学院にて福祉援助工学分野修士課程を修了し、現在は福祉用具プランナー管理指導者として、福祉用具プランナー研修などの場で講師活動も行う。