親世代の介護をしている人の中には、将来的に「実家の片付け」に直面するという人も多いのではないでしょうか。しかし、何から始めていいのかわからずに先送りにしてしまうことや、片づけの意見が合わずに、親や義親とケンカになってしまったり、気まずくなってしまったりすることがあります。
今回はそんな一筋縄ではいかない“実家の片付け”について書かれた『カツオが磯野家を片付ける日~後悔しない「親の家」片づけ入門~』(864円・税込)を紹介したいと思います。
(画像出典元:一般社団法人実家片づけ整理協会プレスリリース)[/caption]
実家の片付けアドバイザーとして活動をされている渡辺亜矢さんが書かれた本です。
あの磯野家がゴミ屋敷に
本のタイトルになっているカツオは、あの『サザエさん』のカツオくんです。時が流れて、40代に突入したカツオくんは係長になっています。
波平さんが亡くなり、久しぶりに実家に帰ってきたカツオくん。そして初めて実家がゴミ屋敷になっていることに気づき、唖然としてしまいます。そこで四十九日を実家で行うため、片づけを決意するのです。
しかし、片づけについての価値観がフネさんと合わず、なかなか前には進みません。
波平さんが亡くなったところから始まるのもかなりの衝撃ですが、フネさんが片付けられなくなっていたり、サザエさんが生活に疲れていたりと、他人の家事情ながらかなりショッキングな設定です。
また大阪に住むお母さんが認知症を患い、マスオさんは遠距離介護の真っ最中。ワカメちゃんは義両親の介護と子育てに向き合う、ダブルケア中のキャリアウーマンです。
同級生たちが大活躍
そんなカツオくんを助けるのが、花沢不動産の2代目として空き家ビジネスも手掛けている同級生の花沢さんです。
さらに実家片付けアドバイザーとなった早川さんが、「ゴミ屋敷になる理由」や「家族ができるサポート」、「片付け方」、「生前整理のコツ」などを教えてくれます。
相続も関わる「実家の片付け」
また、ファイナンシャルプランナーとして活躍する中島くんは、具体的な数字とともに相続について解説。カツオくんをサポートします。
実家の片づけから相続の話を通して、最終章は生前整理について書かれています。
「波平さんが亡くなる前にするべきだったこと」という形で紹介されていますが、改めて実家の片づけは子どもだけではなく、親と一緒に考えることなのだと実感させられました。子世代だけではなく親世代も一緒に読むといいかもしれません。
最初は荒んでいた磯野家も、実家の片づけを通して一家だんらんを取り戻していきます。読み物としても楽しめますし、2、3時間でサクッと読めるので、これから実家の片づけを考えている方は、手軽な入門書として手に取ってみてもいいかもしれません。
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