在宅医療・介護に関する意識調査:4人に1人がサービス内容を「わからない」

pixta_12617096_s

「介護が必要になったとき、どこで介護を受けたいか」、「人生の最期をどこで迎えたいか」、「そもそも在宅医療についてどんなイメージを持っているのか」-在宅介護や医療について、市民のニーズや意識を把握するため、島根県出雲市では市民に対する意識調査を行い、7月29日に結果を公表しました。

在宅医療についてほとんどが「少し知っている」程度

在宅医療について知っているかという質問には、「よく知っている」が「知らない」を上回ったものの、ほとんどの人が「少し知っている(聞いたことがある)」程度でした。

よく知っている:25.2% 少し知っている(聞いたことがある): 60.9% 知らない:12.2%

4人に1人が「わからない」

在宅医療・介護を受けることについて、どんなイメージを持っているのかを「とてもそう思う、やや思う、あまり思わない、思わない」で回答してもらいました。

その結果、4人に1人が在宅医療や介護で受けられるサービスについて「よくわからない」と感じていることがわかりました。

《「とてもそう思う」を選んだ割合》 在宅でどのような介護のサービス利用ができるのかわからない:男性30.4%、女性27.5% 在宅でどのような医療を受けられるかわからない:男性27.6%、女性25.6% 訪問看護でどのようなことがしてもらえるのかわからない:男性32.9%、女性29.6%

プラスもあるがマイナスのイメージも大きい

また、在宅医療・介護を受けることについて、「急に病状が変わった時でも対応してもらえる」、「がん末期でも痛みなどの苦痛を軽減しながら在宅で過ごすことができる」、「在宅でも満足のいく最期が迎えられる」というプラスのイメージを持つ人が7割程度いました。

一方で、「家族に負担や迷惑がかかる」、「住宅環境の整備が必要」、「経済的負担が大きい」など、マイナスの意見を持つ人もかなり多いようです。

▼プラスのイメージ ・急に病状が変わった時でも対応してもらえる とてもそう思う:32.8%、そう思う:38.1%=70.9% ・がん末期でも痛みなどの苦痛を軽減しながら在宅で過ごすことができる とてもそう思う:26.2%、そう思う:41.6%=67.8% ・在宅でも満足のいく最期が迎えられる とてもそう思う:25.5%、そう思う:41.5%=67.0%

▼マイナスのイメージ ・家族に負担や迷惑がかかる とてもそう思う:36.9%、そう思う:33.1%=70.0% ・住宅環境の整備が必要 とてもそう思う:51.0%、そう思う:31.8%=82.8% ・経済的負担が大きい とてもそう思う:51.5%、そう思う:31.9%=83.4%

長期の療養は「介護施設」で

要介護状態などで長期の療養が必要になった時、主にどこで過ごしたいですか」という質問には、40.1%の方が「介護施設」と回答しています。続いて「自宅」(30.4%)、「病院」24.4%)、「その他、無回答」(5.1%)となりました。 %e5%87%ba%e9%9b%b2%ef%bc%9a%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%91

この割合は「家族に長期の療養が必要になった場合」の質問でも、ほとんど変わりませんでした。

「自宅」以外を選択した人に自宅を選ばなかった理由を聞くと、「家族に負担や迷惑をかけるから」が最も多く、「家族が仕事を辞めないといけなくなるから」、「急に症状が変わった時の対応が不安だから」、「療養できる部屋や風呂・トイレなどの住宅環境が整っていないから」が続いています。%e5%87%ba%e9%9b%b2%ef%bc%9a%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%92

終末期は自宅で

「あなたが、がんなどの病気で人生の最後を迎えるときが来た場合、最後はどこで過ごしたいですか」という質問では、「自宅」(38.5%)と答えた方が最も多く、続いて「緩和ケア病棟」(30.1%)、「病院で入院を継続」(23.7%)となりました。「介護施設」を希望する人はぐっと減っています。

%e5%87%ba%e9%9b%b2%ef%bc%9a%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%93

延命治療、半数が「望まない」

治る見込みがない場合の延命治療についての質問では、「望まない」という答えが半数を超え、「どちらかというと望まない」を加えると8割近くという結果になりました。%e5%87%ba%e9%9b%b2%ef%bc%9a%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%94また半数の人が、意思を確認できなくなった場合に備えて、延命治療等への希望をあらかじめ記載した書面を「作成したい」と回答しています。

この調査は2025年に「地域包括ケアシステム」構築を目指す出雲市が、無作為に抽出した市民3000人にアンケート用紙を送り、1551人から回収したものです。

しかし、全国規模で行ったとしてもそれほど結果は大きく変わらないのではないでしょうか。

▼地域包括ケアシステムとは 団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、厚生労働省が推進している地域の包括的な支援・サービス提供体制の事です。 重度の要介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるために、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する体制づくりを目指しています。

(記事内画像出典元:出雲市)