厚生労働省、介護離職ゼロのためのポータルサイトをオープン

Variation Professional Occupation Community People Concept

厚生労働省は5月6日、「介護離職ゼロ」を目指し、相談先やサービスの手続きに関する情報を掲示したポータルサイトをオープンしました。

>>(外部サイト)介護離職ゼロ ポータルサイト

労働者に向けた情報内容

・介護と仕事の両立についての相談先 ・利用できる制度とは ・介護休業時に受けられる給付について ・介護をしながら働き続けているケースの紹介

介護をしながら仕事を続ける5つのポイント

その中で、「介護をしながら仕事を続ける5つポイント」について、詳しく解説されています。

ポイント1:職場に「家族等の介護を行っていること」を伝え、必要に応じて勤務先の「仕事 と介護の両立支援制度」を利用する。 ポイント2:介護保険サービスを利用し、自分で「介護をしすぎない」。 ポイント3:ケアマネジャーを信頼し、「何でも相談する」。 ポイント4:日ごろから「家族や要介護者宅の近所の方々等と良好な関係」を築く。 ポイント5:介護を深刻に捉えすぎずに、「自分の時間を確保」する。 (引用元:厚生労働省)

事業主の意識を変えて「隠れ介護」を減らせるか

会社に介護をしていることを隠してしまう「隠れ介護」をしている人は、全国に1300万人程度いると言われています。

>>会社に介護を言い出せない“隠れ介護” 出世した頃に必要になる親の介護

「会社に迷惑をかけたくない」、「出世に響くのではないか」、「重要なポストにいるので休めない」などが隠れ介護の理由です。隠れ介護をしていると、疲れやストレスがたまり、結局介護離職につながってしまうことも少なくはありません。

仕事と介護を両立させるには、「隠れ介護」は理想的な形ではありません。隠れ介護を減らすためには、事業主の理解は不可欠です。

このポータルサイトでは、労働者に対してだけではなく、事業主に対しても情報を提供しています。

事業主に対しての情報内容

・従業員の介護と仕事の両立について相談先を知りたい ・従業員が利用できる介護休業などの仕組みを知りたい ・自社での規定を整備したい・確認したい ・介護による離職を防止する取組をしたい ・介護休業したときに従業員が受けられる給付を知りたい

「隠れ介護」への安心介護会員の声

安心介護の共感広場にも、会社の採用面接で「まさか介護とかないですよね?」と聞かれて不信感を得たという投稿がありました。

それに対して、こんな共感コメントが投稿されています。

先日、介護と仕事の両立がテーマの講演会に参加してきました。 参加して驚いたのは、「隠れ介護者」の多さです。 それはそのまま、会社側に介護の理解がないことの現れでしょうね。 「まさか介護とか」発言には驚きです。 認識が低いとしか思えないですが、身近に介護している人がいないとそんなものなのかもしれないですね。 介護に興味なかったり、他人事だったり というのは、少し前の自分もそうだったかもとも思います。 介護が必要な親の姿は見たくない思いもあり、避けたい気持ちがそうさせていたのかもしれません。 お恥ずかしいですが。 講演会で 「子供のいない人はいるけど 親のいない人はいない」 という言葉を聞きました。 親を介護している人ばかりではないですけど、誰もが無関係ではないということですよね。 多くの人が、そこに気づいてくれるといいなと思います。 介護する人に優しい世の中、本当になってもらいたいです。 (引用元)共感広場「介護と仕事と

 

介護離職の主な理由

ポータルサイトでは、3つの主な介護離職理由をあげています。

・仕事と介護の両立が難しい職場だった ・自身の心身の健康状態が悪化した ・介護サービスの存在・内容を十分に知らなかった

介護にかける時間が「平日2時間、休日5時間程度」を超えると、介護と仕事の両立が難しくなることを明らかにした調査結果もあります。

出典:明治安田生活福祉研究所・ダイヤ高齢社会研究財団 2014年「仕事と介護の両立と介護離職」に関する調査

>>介護離職者は確実に増える?数値で見る「介護離職の現状」

主介護者の時間・精神・肉体的な負担を減らすには、介護サービスだけではなく家族や近隣の人など、周囲の助けも必要です。「介護は身近ではない」と思っている人に向けた情報も、今後は必要になるかもしれませんね。