認知症の方が勝手にモノをあさる行為-戸棚や寝室に鍵をつけたほうがいい?

勝手にモノをあさる

異食、過食、物を無くす……様々な理由から、認知症高齢者に対して「目を離せない」「気の休まることがない」と感じている方も多いかと思います。

安心介護にもこんな要介護者の行動に悩んでいるという声が投稿されています。

・家族のために残しておいた食事を食べてしまう ・食べ物ではないものを口に入れてしまう ・何度も薬を飲んでしまう ・家のものを勝手に人にあげてしまう ・物を動かして無くしてしまう ・1日に何度も何度も同じことを聞いてくる ・勝手に外に出て、家に戻ってこれなくなる

異食はもちろん、食事制限があるのに何でも食べてしまったり、薬の飲み過ぎは心配になりますよね。また、無くされてしまった物によっては、本人や家族が困ることになるかもしれません。 そんなとき、収納や戸棚、または寝室に鍵をかけたほうがいいのでしょうか?

介護専門家が勧める3つの対策

収納や戸棚の鍵については、専門家からは消極的な意見があがっています。

24時間常に一緒に生活できるなら私も鍵はかけないかもしれません。常に安全を管理できないなら危険な物が入っているところにだけ鍵をかけるかもしれません。 拘束はいけないことですが、本当にどこまでが拘束なのかが解らないのが認知症の介護です。らすかるさんが行き過ぎた拘束では無く、本当に心からお母様のことを思ってしたのであるならばどちらも正しい選択だと思います。 (専門家ガンバルマンさんの回答) (引用元)「収納に鍵を!?

 

収納に鍵が掛かれば、かえって気になり余計な事を考えるきっかけになる事が有ります。 (専門家himejiさんの回答) (引用元)「収納に鍵を!?

 

それではどんな対策をすればいいのでしょうか?介護専門家が勧めているのは、この3つです。

《対策1》 今使っている収納は空にして、別の場所に収納する

《対策2》 貴重品や薬などは鍵のかかる所に入れておく

《対策3》 気をそらす

3つ目の「気をそらす」については、具体的にこんなアドバイスも投稿されています。

もし何か趣味や出来ることがあれば、その事をしてもらうのが良いです。 例えばですが洗濯物をたたむ等の簡単に手先を使う事をしてもらうといいかもしません。時間を持て余してしまっているので、ちょっとした事に集中したり時間を使えるのであれば、気持ちが他に向くことが少なくなると思います。 また、折り紙なども気に入るか分りませんが、少しでも手先が使えて楽しめるものがあれば、一緒にできると楽しめると思います。 (専門家ikuru0805さんの回答) (引用元)「認知症の母が勝手にものを動かすのを防止したい

 

夜中に動き回ってしまう場合は?

日中は目が届いても夜間はそうはいきませんし、ゆっくりと休めなければ介護者の方が体を壊してしまうかもしれません。

寝室でじっとしてくれていれば安心なのは間違いありませんが、「寝室に鍵をかけたほうがいいか」という質問には、「行政の目からは虐待に見える」など反対意見が多く投稿されていました。

部屋に鍵をということですが、 虐待かどうか以前に、おそらく鍵をかけてしまうと 逆にそこから出ようとか、どうしてこんなことになったのかと 混乱して騒ぎになる可能性があるかと。 (専門家ともすけさんの回答) (引用元)「閉じ込めは、やはり虐待でしょうか

 

鍵の件ですが、「やりすぎ」というよりも、悪循環になる可能性が高いと思います。 今症状として出現していない、攻撃的な行動が見られる様になるかもしれません。 反対に、毎日を怯えた様に過ごすかもしれません。 トイレの理解ができずに、部屋中に排泄されるかもしれません。 尿意、便意を失う可能性もあります。 (専門家いもさんの回答) (引用元)「閉じ込めは、やはり虐待でしょうか

夜中に家の中を動き回ってしまう場合には、昼の活動量を増やしたり、それでも眠らない状態が続くようなら、医師に相談して薬の処方を検討する必要があるかもしれません。

介護サービスの見直しも

一緒に暮らしている相手をずっと監視していたり、行動を心配し続けたりするのはとてもストレスを感じることです。

施設への入所検討やショートを増やす、日中、デイサービスを利用するなどで、介護をしている人が時には介護を忘れてゆっくりと休める時間を持つことも、介護を続けていくうえではとても大事なことです。

在宅介護が継続できるかどうかについては、こんな目安もあるそうです。

私の経験上ですが、妥当な認定結果の上で、限度額超過が出ている場合は、在宅介護は限界がきている場合が多いです。 (専門家いもさんの回答) (引用元)「閉じ込めは、やはり虐待でしょうか

 

また、徘徊や異食の具体的な対策については、以下の記事を参考にしてください。 介護者の方が無理をせずに、要介護者の安全を守れる方法が見つかるといいですね。

>>参考記事「認知症の徘徊を防ぐ6つの方法」

>>参考記事「生命の危険もある“異食”-原因と3つの対策方法」