高齢者に対する口腔ケアのポイントとマッサージ方法を伝授!

口腔ケア2高齢者の口の中の健康を守る「口腔ケア」 前回はどうして口腔ケアが大切なのかを説明しました。 >>関連記事:高齢者の口腔ケアが重要な3つの理由

今回は、口腔ケアの具体的な方法やポイントについて説明したいと思います。

口腔ケアのポイント1:無理やりやらない

高齢者の方の中には、介助をされるのを嫌がる方もいます。 嫌がるからと言って介助を辞めてしまうと、口の中の健康は損なわれてしまいます。どうして口腔ケアが必要なのかをよく話し、理解してもらいましょう。

認知機能が低下している高齢者の方ですと、なかなか理解してもらえないかもしれません。無理をせずに口腔ケアが気持ちの良いものだと感じてもらえるように、ゆっくりとサポートをしてあげてください。

もしどうしても嫌がる場合には、歯科医に相談をして、月に1度などの短い周期で定期クリーニングを受けるという方法もあります。ただし、日々のケアが大切であることや金銭面を考えても、あまり望ましくはありません。

口腔ケアのポイント2:できるだけ自力で

口の中の健康を保つのは大切ですが、介助は最小限に抑えましょう。 介助の方が手を貸してあげるのは、仕上げ程度が理想的です。

口腔ケアのポイント3:口の中の健康状態をチェック

口の中の健康状態を理解するのは、高齢者だけではなく全員に大切なことです。 歯科医での検診を定期的に受けましょう。

また、毎日口の中をチェックして、口内炎やケガがないかを確認するのもいい習慣です。

口腔ケアのポイント4:寝たきりの方、麻痺のある方の介助方法

寝たきりの方や麻痺のある方に介助をする場合、気管に水分が入らないようにできるだけ少ない水分でケアをしましょう。

また、寝た状態で顔を横に向けて下アゴを引いた状態にすると、水分が気管に入るのを防ぐことができます。このとき、麻痺のある方は麻痺している側を上にしてください。

口腔ケアのポイント5:唾液の分泌を促すマッサージ

高齢者になると唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾きやすくなります。 唾液には消化を助けるほか、自浄作用や抗菌作用もありますので、唾液の分泌を促すマッサージは大切です。

唾液腺は3ヵ所あり、それぞれでマッサージの方法は違います。心地よいと感じる程度の刺激で、5~10回ほど繰り返してください。

口腔ケア(2-1) 【a. 耳下腺へのマッサージ】

耳たぶの少し前、上の奥歯の当たりに耳下腺があります。ここに人差し指をあて、指全体で優しく押しましょう。

【b. 顎下腺へのマッサージ】

顎の骨の内側の柔らかい部分に顎下腺があります。親指の腹で耳の下から顎の下まで左右それぞれ5か所ぐらいを順番に押しましょう。

【c. 舌下腺へのマッサージ】

舌下腺は舌の付け根部分にあります。両手の親指を使い、顎の真下から上に突き上げるように押しましょう。

始めはうまくできないかもしれませんが、次第にコツがつかめてくるはずです。 口腔ケアは寝たきりの予防にもつながりますので、ぜひ続けてみてください。

次回は、失った歯を取り戻す方法についてご紹介したいと思います。 また、命を守るために提案する、意外な選択肢についても触れる予定です。

 

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(写真出典元:flickr/frankieleon)